日々、淡々と過ごす日常に物足りなさを感じていた。
そして
仕事場で浴びせられる言葉の鞭。
”なぁ、もっと早くできない?”
”遅いんだよ。仕事が。色気ないだから仕事で稼がないと”
思い返せば、学生時代まで私は親にとって手のかからない
いい子を演じていた。
いやあ、いい子の自分に酔っていた。
そんな思いにふけて.いると1通のDMが
”銀座の●●バーに来ない?”ととある。
あやしい。けど、なんか今の生活より楽しくなるかも。
と。
”いいです”と返信を送り指定の銀座のバーに向かった。
何とも薄暗い照明のバー。
そこに中年の男性が座っていた。
男性は、私に気づくと”ようこそ、ではオアシスに行こうか”と。
手を差し出してきた。
言われるがままに手を伸ばし、私は男性の後をついていった。
まるで何かに吸い込まれていくそんな感じがしたのだ。(続く)
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