ニュージーランド南島にあるカンタベリー地方で、世にも恐ろしい“野良猫狩り大会”が中止に追い込まれたと、世界中で話題になっている。
この“野良猫狩り大会”が企画されたのは「北カンタベリー狩猟大会」と銘打たれたイベント。毎年、子供を含む数百人が参加してイノシシやシカ、ノウサギなどの狩猟を競っている。
そんななか大会主催者は15日、今年のイベントで14歳以下の子供による野良猫狩り部門を新設。より多くの野良猫を狩った子供には250ニュージーランドドル(約2万円)の賞金を出すと発表したのだ。
これに対して国民や住民から非難が殺到し、18日になって“野良猫狩り大会”中止の発表がされたのだ。地元紙の記者によると住民たちは野良猫とペットの猫の区別を子供たちができるのか不安を抱えていたという。また、動物愛護を訴えるNPO団体も非難声明を発表していた。
主催者は野良猫かペットかの判断を埋め込まれたマイクロチップで行うとしていたが、これは野良猫狩りの後に行う予定だった。また、子供たちはエアライフルを使用するため、狩られた野良猫たちが長時間の苦痛にさらされる可能性も指摘されていた。
このニュースは瞬く間に世界中に拡散。あまりに残酷すぎるイベントに世界中から非難の声が上がった一方、本来は屋内で飼われるべき猫による野生動物への被害の惨状を訴える声も上がっている。