3500人規模の新たな「まち」誕生へ 益城熊本空港IC近く、中地区の土地区画整理事業が起工

熊本日日新聞 | 2023年6月26日 19:17

起工式でくわ入れする益城台地中土地区画整理組合の北村幸一理事長=26日、益城町

 九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)近くで計画されている益城台地中土地区画整理事業の起工式が26日、熊本県益城町古閑の現地であった。町によると、一帯では中地区と西、東の3地区計約60ヘクタールで宅地開発を目的とした区画整理が進められている。すべて完成すれば3500人規模の新たなまちが誕生する。

 中地区は、グランメッセ熊本の南側8・2ヘクタールに、宅地約200区画やスーパー、高齢者施設などを整備する。事業主体は地権者らでつくる組合で、清水建設(東京)が業務を代行する。

 同社によると、住宅には家庭用燃料電池や雨水をためるタンクを備え、環境への配慮と災害に強いまちづくりを進めるという。事業費は約10億円で、2026年度の完了を見込む。

 式には地権者や西村博則町長、ハウスメーカーの担当者ら約50人が出席。北村幸一理事長が「早期完成に向け、さらなる協力や支援をお願いしたい」とあいさつした。(河北英之)

益城台地中土地区画整理事業の計画地。左奥の建物はグランメッセ熊本=26日、益城町

熊本のニュース記事一覧

ランキング