ロシアが大規模な軍事パレードで祝う1945年の「対独戦勝」は、同国の侵攻を受けるウクライナの歴史にとっても重要なできごとだ。ソ連時代の第2次世界大戦で全土が激戦地となり、約800万人の犠牲者を出した。だが今、ソ連の「戦勝」を祝う日の迎え方はロシアと大きく異なっている。
ウクライナ西部リビウではロシアの「対独戦勝記念日」の前日の8日、第2次大戦などの戦没者が埋葬されている公園に、花を供えに訪れる人がいた。ウクライナでは今年、「戦勝記念日」の9日は祝日ではなくなった。
墓石に一輪ずつ白い花を供えていた市内の女性(68)は毎年1回、5月9日にこの場所を訪れ、戦没者の慰霊をしていた。しかし、今年は訪れる日を初めて、ウクライナ政府が指定する「追憶と和解の日」の8日に変えた。
父方の親族に第2次大戦の戦…
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