【5月2日 AFP】ツイッター(Twitter)の共同創業者ジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が立ち上げた、ツイッターによく似たSNS「ブルースカイ(Bluesky)」がにわかに注目を集めている。現在開発中の新プラットフォームは招待制で、インフルエンサーやセレブらは招待を受けようと躍起になっている。

 昨年10月に米富豪のイーロン・マスク(Elon Musk)氏がツイッターを買収すると、多くのツイッターユーザーが乗り換え先のSNSを探したが、代替プラットフォームとして確立されたサービスは依然存在しない。

 ブルースカイは、ツイッターユーザーが使いやすいよう、見た目も使用感もツイッターに似せて作られている。ただし、投稿は「ツイート」ではなく「スキート(skeet)」と称される。

 先週、ツイッターで数百万人のフォロワーを持つアレクサンドリア・オカシオコルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)米下院議員とファッションモデルのクリッシー・テイゲン(Chrissy Teigen)さんがブルースカイにアカウントを開設すると、同サービスへの注目が一気に高まった。

 現在ブルースカイに加入できるのは、招待を受けた人のみ。米誌フォーブス(Forbes)はアプリ分析サイトData.aiの情報として、ブルースカイのアプリがこれまでに36万回ダウンロードされたと報じている。

 ドーシー氏はブルースカイへの投稿で、マスク氏はツイッターのリーダーとして適任ではないと思うと発言している。

 CNBCによると、ドーシー氏はユーザーからの質問に答える形で、マスク氏による買収は「大失敗」だったと指摘。マスク氏は買収合意を「破棄」すべきだったとし、いったんは手を引こうとしていたマスク氏にツイッター役員が契約履行を迫ったのは間違いだったとの見方を示した。

 ただ当時はドーシー氏も、マスク氏による買収を支持していた。(c)AFP