司法書士試験の合格ラインは何点?知っておくべき合格基準点も解説!
- 2020.12.11
司法書士試験は国家試験の中でも最難関といえる法律専門職試験の一つですが、合格ラインは何点くらいなのでしょうか。
当記事では、司法書士試験の合格ラインについて司法書士試験独自の「3つの合格基準点」の内容にも触れながら解説していきます。
司法書士試験の合格を目指している方、司法書士試験に興味のある方はぜひご覧ください。
目次 [表示]
令和4年度 司法書士試験 合格点
令和4年度の司法書士試験筆記試験の合格点は、280満点中216.5点以上でした。
多肢択一式問題の基準点:
午前の部(多肢択一式問題) 満点105点中81点
午後の部(多肢択一式問題) 満点105点中75点
記述式問題 満点70点中35点
出典:法務省
司法書士試験には合格基準点がある
まず、司法書士試験には総合得点の合格ラインに加え、「3つの基準点」というものが存在します。
司法書士試験の筆記試験は
- 午前の部の択一式
- 午後の部の択一式
- 記述式
という3つの形式で構成されていますが、筆記試験に合格するためにはこの3つの形式それぞれの基準点を確実に満たすようにしなければなりません。
合格基準点の推移
司法書士試験の合格基準点は例年、受験生の得点状況に応じて変動します。
以下は直近8年分の基準点の推移です。
| 午前の部(択一式) | 午後の部(択一式) | 午後の部(記述式) | |
| 2022年度 | 81点 | 75点 | 35.0点 |
| 2021年度 | 81点 | 66点 | 34.0点 |
| 2020年度 | 75点 | 72点 | 32点 |
| 2019年度 | 75点 | 66点 | 32.5点 |
| 2018年度 | 78点 | 72点 | 37.0点 |
| 2017年度 | 75点 | 72点 | 34.0点 |
| 2016年度 | 75点 | 72点 | 30.5点 |
| 2015年度 | 90点 | 72点 | 36.5点 |
なお、
①午前の部の択一式は35問×3点の105点満点
②午後の部の択一式は35問×3点の105点満点
③記述式は2問で70点満点
総合得点は合計280点満点となります。
問題が易化するなど、受験生全体の得点状況が高いと基準点も相対的に高くなりますので、今後受験を検討されている方も、基準点は侮れないものとなります。
午前の部の択一式を分析すると、2016年度以降はほぼ75点以上が基準点となっています。これは、70%以上(75点/105点)の得点率となるため、高得点が求められているといえます。
そのため、午前の部の択一式は盤石な対策が不可欠です。
午後の部の択一式を分析すると、午後の部の択一式は概ね72点で、2019・2021年度では66点と減少しました。
もっとも、午後の部の択一式においても高得点が求められており、減少傾向にあるとはいえ油断は禁物です。
一方、記述式の基準点については、点数よりも偏差値が重要となります。
記述式の基準点は、おおよそ偏差値50.2~50.4です。
つまり、記述式採点対象者の平均点を若干上回る点数が基準点に設定されます。
司法書士試験の合格ライン
司法書士試験は「3つの基準点」を超えたうえで、総合得点の合格ラインに達していなければ合格とはなりません。
以下は直近8年分の総合得点の合格ラインの変動です。また、総合得点の合格ラインと基準点合計の差から、基準点の合計に上乗せして必要な得点の推移も記載しています。
| 総合合格点 | 基準点合計 | 基準点に上乗せで必要な得点 | |
| 2022年度 | 216.5点以上 | 191点 | 25.5点以上 |
| 2021年度 | 208.5点以上 | 181.0点 | 27.5点以上 |
| 2020年度 | 205.5点以上 | 179点 | 26.5点以上 |
| 2019年度 | 197.0点以上 | 173.5点 | 23.5点以上 |
| 2018年度 | 212.5点以上 | 187.0点 | 25.5点以上 |
| 2017年度 | 207.0点以上 | 181点 | 26点以上 |
| 2016年度 | 200.5点以上 | 177.5点 | 23点以上 |
| 2015年度 | 218.0点以上 | 198.5点 | 19.5点以上 |
以上のように、直近8年分の総合得点の合格ラインを分析すると、10点以上で毎年変動があるように思われます。
しかし、基準点合計との差を考慮すると、毎年の基準点に上乗せで必要な得点(いわゆる上乗せ点)は概ね20点~27点の範囲で留まっています。
この上乗せ点は近年上昇傾向にあります。
直近3年間ではいずれも25点超の上乗せ点が必要とされており、これは択一式でいえば、9~10問分(1問3点)に相当します。
近年の試験では、午前・午後の択一式の基準点突破者(=記述式採点対象者)は全受験者の18%弱です。
択一式の基準点を突破するだけでも狭き門と言えますが、合格するためには、それよりも更に9~10問多く正解しなければならないことになります。
したがって、基準点を確実に超えるような対策を採りつつ、約30点以上多めに得点できるような学習戦略を立てるのが有益といえます。
なお、合格ラインの直近8年分の平均ラインは約208点以上となりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
総合得点の合格ラインの前に、まず「3つの基準点」を超える必要があるのが、司法書士試験ならではのポイントであり、司法書士試験が最難関国家試験の一つといわれる所以といえるのではないでしょうか。
そして、この「3つの基準点」はたしかに概ね減少傾向にはありますが、決して侮るべきではなく、着実かつ正確な学習を通して、知識を盤石なものとすることが合格の上で必要不可欠です。
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この記事の監修者 竹田 篤史講師
竹田篤史講師
社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。
短期合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため、株式会社アガルートへ入社。
これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。
自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。
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