Xbox360エミュ Xeniaの導入と初期設定など

2021/08/28設定・使い方Xbox360,xenia

Xbox360

現在唯一のXbox360エミュレータ Xeniaですが、そういえばここしばらく試してなかったなーという事で久々に起動してみたら思ってた以上にヌルヌル動くようになっていたので、そろそろ導入と初期設定について簡単にまとめておこうかなと思った次第です。

まだGUIからの設定が全くと言っていいほど出来ない状態なので様子を見ていたというのが正直なところですが、設定ファイルに必要な項目はひと通り揃っているようなのでとりあえずその辺りをイジりつつ現状動く範囲で楽しめればという事で書いてみたいと思います。

当エントリー執筆時のXeniaのバージョン

2021/8/19時点で最新の1.0.2486-masterでの設定内容になります。

公式の設定ガイド

Xenia公式のQuickstartガイドです。当エントリーの内容は主にこちらを参考にしました。

Xenia導入の事前準備

Xeniaの導入にあたってハードウェア要件と起動に必要なファイルの確認です。

ハードウェア要件

出来るだけ推奨環境に近い構成をオススメしますが、まずは最小環境から。

最小環境

OSWindows 7 x64 (ただし動作は期待するなという感じ)
CPUAVX(2)をサポートするx64プロセッサ
GPUDirect3D12互換(Windows 7は非対応)、Vulkan互換GPU
RAM4GB

推奨環境

OSWindows 10 x64
CPUAVX2をサポートする第4世代以降の i5 / i7 x64プロセッサ
GPUDirect3D12互換、Vulkan互換GPU、GTX 980Ti以降
RAM6GB以上

Xeniaの導入に必要なファイル

Xeniaの導入には以下のファイルが必要です。

Xeniaの導入に必要なファイル

Visual Studio 2019用 Visual C++ 再頒布可能パッケージ

Visual Studio 2019用 Visual C++ 再頒布可能パッケージはVisual Studio公式サイトからどぞ。

Xeniaの導入

それではXeniaのダウンロードからインストールまでの手順です。

Xeniaのダウンロード

正式版はまだリリースされていないのでどちらも開発版という事になるでしょうか。

Master版

Canary版

Xeniaのインストール

ダウンロードしたバイナリを任意のフォルダに展開するだけです。

ポータブルモードについて

システムフォルダをxenia本体と同じ場所にしたい場合は初回起動の前portable.txtという空ファイルを作成しておいてください。

2022/10/10 追記

Canary版ではportable.txtが無くてもデフォルトでポータブルモードになる修正が入ったような?

そうでない場合は以下の場所にシステムフォルダが作成されます。

C:\Users\ユーザー名\Documents\Xenia

Xeniaの設定

今後どうなるかわかりませんが現時点ではXeniaの設定はGUIからではなく初回起動時に作成される設定ファイル(xenia.config.toml、Canary版はxenia-canary.config.toml)を編集して行います。

Xeniaの初回起動

xenia.exe(xenia_canary.exe)を実行します。

設定ファイルの編集

Xeniaを起動したら

  • メニューから File > Show content directory... をクリック
  • 1つ上の階層を表示
    ここにxenia.config.tomlがあります。
  • Xenia本体を終了

Xenia本体を終了させたらxenia.config.tomlをテキストエディタで開きます。

デモ/トライアルモードをフル/アクティブモードに変更

[Content]
license_mask = 1 or -1(1が無難です)

国・言語設定

languageさえ設定しておけば日本語化されるようなのでcountryはデフォルトのままでも特に問題は無さげですが一応ね?設定ファイルの一番最後にあります。

[XConfig]
user_country = 53(JP 日本)
user_language = 2(Ja 日本語)

日本のXbox360で起動出来るリージョンフリー的な海外版の場合、そもそも日本語での表示に対応していなければこの設定ではどうにも出来ません、念の為。

グラフィックスAPIの変更

デフォルトはany(Direct3D 12が優先的に使用されるはず)となっているので、描画に問題があったりVulkanにしたい場合はgpuを変更します。

[GPU]
gpu = “vulkan"

以前はまだ開発中で不安定だった為かVulkanは非推奨でしたが現在その文言は削除されたようです。

ログ設定

これは割と個人的な設定になりますが数時間プレイした時にログファイル(xenia.log)がウン百MBになっていた事があったので出来るだけ容量を抑える設定にしてみました。てかいっそ出力しないように出来ないんでしょうかね…

[Logging]
flush_log = true
log_level = 0(error)

コントローラーの設定

基本的に設定は不要っぽい感じですが、Dinputのコントローラーを使用していて認識しないよ?という場合は以下のリンク先の説明にあるgamecontrollerdb.txtをダウンロードしてXenia本体と同じ場所に配置しましょう。

そのファイルの内容を直接編集してーとかいうのは中を見て出来そうなら頑張ってみてください、私は秒でそっ閉じしました。そんなわけでキーコンフィグは今のところまず出来ないと思っていいですが、 A-BボタンとX-YボタンはプレステとかSwitchレイアウトじゃなきゃ絶対にノゥ!!!という方はこちらのエントリーを参考にしていただくか

こちらのx360ceを使ってみるといいかもしれません。

とか言ってダメだったらすいませんね?

起動に成功したゲームのスクリーンショット

最後までプレイ可能かまではわかりませんが、とりあえず起動に成功したゲームから何点かスクリーンショットを掲載しておきますね?

剣の街の異邦人 ~白の王宮~

ある時期まで「セーブは出来るけど次回起動時にセーブファイルを認識してくれないので毎回ニューゲーム」状態でしたが、知らない間に直っていたので5時間ほどプレイして今のところ特に問題無しです。

アリス マッドネス リターンズ

かなり駆け足気味にざざっと進めてみましたがいい感じでヌルヌル動いてます。

その他のゲーム

その他にも何かしらグラフィックがちょっとおかしかったりするところはありますが、起動するタイトルは思っていたよりずっと多そうな感じでした。

Xeniaの導入完了!

とりあえずはこんなところでしょうか。あとは設定ファイルの右側に各項目毎の割と詳しい説明や設定可能な値などが書いてあるので、それらを翻訳につっこみつつ色々とイジりまわしていただきたいと思います。

その他のエミュレータの導入と初期設定についてのページはこちらにリンクをまとめてありますのでよろしければご利用ください。