DJIの新製品発表が続々と行われる中、2023年になり初めて発表されたのはRS 3シリーズの新商品として小型サイズのハンドヘルド スタビライザー「DJI RS 3 Mini」が発表でした!
2023年1月11日に発表されたDJI RS 3 Miniは、従来のRS 3シリーズよりもコンパクト・軽量化された上に積載能力がパワーアップしたモデルです。本記事では、DJI RS 3 Miniがどんなスタビライザーなのかをご紹介します!
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DJI RS 3 Miniの特徴
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
DJI RS 3 Miniのもっとも大きな特徴は、ジンバルが軽量化され非常にコンパクトになった点です。
RS 3シリーズのDJI RS 3 ProやDJI RS 3がジンバル重量1.3kg以上となる中、DJI RS 3 Miniのジンバルは縦向き撮影時は795g、横向き撮影時は850gととてもコンパクトな設計となっています。
設計がコンパクトになったことに伴い、従来の従来のRS 3シリーズよりも携帯性に優れるようになりショルダーバッグにも収まるサイズになりました。なお、小型化はされたものの、カメラやレンズは2kgまで積載可能です。
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
設計を見直しされたことでカメラ等の設置ガイドが追加されたため、カメラを回転させたとしてもネジの緩みなどが軽減されたため、積載物が落下する事故が発生するリスクも軽減されました。
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
また、RS 3シリーズでは初めて縦向き撮影ができるスタビライザーとして発表されており、追加アクセサリーやサードパーティー製部品を使わずとも、カメラを縦向きに設置すればSNSにも対応できる撮影が可能です。
DJI公式は他ジンバルモデルの縦向き撮影よりもDJI RS 3 Miniは縦向き撮影は回転速度が優れていると発表しており、横向き撮影時と変わらない撮影品質を体験できると発表しています。
DJI RS 3 Miniと他RS 3シリーズの違い
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
DJI RS 3 Miniと他RS 3シリーズの違いとして上がるのは、ジンバル重量の違い・推奨カメラ&レンズの組み合わせ例・縦向き撮影機能・バッテリー動作時間・販売価格などが上げられます。
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
まずジンバル重量ですが、先述したようにDJI RS 3 Miniは縦向き・横向きどちらの撮影であっても850g以下となっている中、DJI RS 3は1.3kgでDJI RS 3 PROは1.5kgと携帯性にやや難があるジンバル重量となっています。
その分DJI RS 3 Miniの積載可能量2kgよりも多く積載できるようになっており、DJI RS 3では3kgまで、DJI RS 3 PROは4kgまで積載可能です。バッテリー動作時間はDJI RS 3 Miniだけ10時間で、他2機は共に12時間作動します。
DJI RS 3 Miniでは追加パーツ無しで縦撮影が利用できますが、DJI RS 3・DJI RS 3 PROは共に「DJI R 垂直カメラマウント」という追加パーツを購入しなければ縦撮影に対応できません。また、パーツを利用するとしても幾度付け替える必要があるため、追加パーツを購入しなかったり、ストレスなく円滑に縦撮影をしたかったりする場合はDJI RS 3 Miniを選ぶのが無難でしょう。
DJIではDJI RS 3 Miniの使用シーンとして片手持ち、ブリーフケース、縦向き撮影ネイティブ対応を想定しており、DJI RS 3・DJI RS 3 PROでは片手操作の他、両手操作、ブリーフケース、ポートレート(アクセサリーを使用)を想定しています。そのため、DJI RS 3 Miniは手軽に撮影したい場合や縦撮影をしたい場合におすすめのスタビライザーであり、本格的に撮影したい場合はDJI RS 3・DJI RS 3 PROを利用するのがおすすめです。
Roninアプリ等を使用するなど、DJI RS 3 Miniにスマートフォンを搭載したい場合はDJI RS 3・DJI RS 3 PROと同様に別で「DJI R スマートフォンホルダー」を購入する必要があります。
ただし、RoninアプリはDJI RS 3 Miniに対応していると明言しているものの、DJI RS 3 Miniは「DJI Ronin 映像トランスミッター」が利用できないため、この点は注意しておきましょう。
DJI RS 3 Miniの発売開始日・販売価格
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
DJI RS 3 Miniは既にDJI公式サイトを始めとして、Amazonや楽天市場、ヨドバシカメラとさまざまな媒体で発売開始しています。
基本セットに含まれるのはDJI RS 3 Miniジンバル・USB-C 充電ケーブル (40 cm)・L型マルチカメラ制御ケーブル(USB-C、30 cm)・RS Mini クイックリリースプレート・RS Mini 三脚・ねじキットとなっており、販売価格は51,480円(税込)となっています。
出典:https://www.dji.com/jp/rs-3-mini
基本セットの他には「DJI RS 3 Mini クリエイターコンボ」が用意されており、このコンボにはDJI Mic(トランスミッター×2 + レシーバー×1 + 充電ケース)が同梱されているため、音声の入った動画撮影を始めたい方にはぴったりのセットです。
基本セットに含まれる同梱物に加えて、DJI Mic レシーバー・DJI Mic トランスミッター・DJI Mic 充電ケース・DJI Mic カメラ音声ケーブル (3.5mm TRS)・DJI Mic スマートフォン アダプター (Type-C)・DJI Mic スマートフォン アダプター (Lightning)・DJI Mic ウィンドスクリーン・DJI Mic クリップ マグネット・DJI Mic キャリーポーチ・DJI Mic ホットシュー アダプター・充電ケーブルが含まれて101,200円(税込)で販売されています。
編集後記
DJIから新しく発売された「DJI RS 3 Mini」についてご紹介しました。どうしてもDJIと聞くとドローンメーカーとしての印象が強いのは事実ですが、DJIはDJI RS 3 Miniのように、実際の撮影現場でより臨場感ある撮影をするためのスタビライザーも販売しているメーカーです。
まだスタビライザーを導入していない方や、ドローンしか購入したことがない方もいるかもしれません。自分の撮影にマンネリを感じている方や、新しい撮影手法に挑戦してみたい方はこの機会にDJI RS 3 Miniを購入してみてはいかがでしょうか。