(株)FM802

◆ラジオにはまだまだ伸びしろがある
2020年6月に新たな代表取締役に就任し、1年半ほどが経ちました。就任したのがコロナ禍の真っ只中で、予定していたイベントやキャンペーンは軒並み中止、延期を余儀なくされるという状況でした。「リスナーやDJ、アーティストの安全を守りたい」という想いと、「エンタメの灯を消したくない」という想い、2つの想いの中で様々な決断を迫られ、舵取り役としては非常に辛かったというのが正直なところです。ですがその一方でリモートワークの普及や巣ごもり需要の増加により、「FM802」「FM COCOLO」ともにリスナーが増えたのも事実。また、radikoをはじめとした音声メディアが急速に普及しているのも、当社にとっては大きな追い風となっています。「しっかりとしたデータさえ示すことができれば、テレビやネットに負けないメディアとしてまだまだラジオは伸びていく」。そう考えた私は、今年12月に行った人事異動のタイミングで社内のデータ分析のセクションを強化。今後はそこで得られた様々なデータをフルに活用し、社員一丸であらゆる方面に勝負を仕掛けていこうと決意を新たにしています。

◆関西から日本へ、そして世界へ―
デュアルFMステーションとして「FM802」「FM COCOLO」の2局を運営する当社ですが、創業以来、一貫してこだわり続けてきたのが、“音楽に強い”FMラジオであること。これまでの歩みの中で培った経験や数多くのアーティストとの信頼関係、そしてイベント運営のノウハウや実績は何よりの財産であり、それらのコンテンツをフルに活用すれば、ラジオという枠組みを超えてもっといろんな挑戦ができると私は確信しています。関西から日本へ、そして世界へと活躍領域を広げていくことも、決して夢ではありません。縁あって当社を選んでくれた社員が、しっかりとした将来設計を描きながら長く働けるよう、福利厚生や待遇面の充実にもよりいっそう力を注いでいくつもりです。いろんな改革を行って会社の収益を上げ、それを社員に還元したいというのが私の願い。今後、当社を舞台にどんな人材が育ち、そしてどんな風に活躍して会社を盛り立ててくれるのか、それを考えると本当に楽しみでなりません。
(代表取締役社長／奥井宏)
※この取材記事は2021年時点のものです。