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自衛官候補生、送検後は調べに応じず 射撃場3人死傷で実家捜索

毎日新聞 / 2023年6月19日 20時8分

家宅捜索に入る陸自中部方面警務隊の隊員ら=岐阜県内で2023年6月19日午前7時38分、塚本紘平撮影

 岐阜市の陸上自衛隊射撃場で隊員3人が撃たれて死傷した事件で、陸自中部方面警務隊は19日、岐阜県内にある自衛官候補生の男性(18)=殺人容疑で送検=の実家を捜索した。候補生は取り調べに応じなくなっているといい、押収した資料を分析して動機の解明を進める。

 午前7時半すぎ、スーツや制服姿の隊員ら約10人が家の中に入っていった。約3時間にわたり捜索し、段ボール箱6箱やプラスチック製のケース2個などを捜査車両に運び込んだ。

 取り調べは現在、捜査権限を持つ警務隊が主体で行っている。関係者によると、候補生は弁護士との接見後、質問にまともに答えなくなったという。当初は発砲を認める一方、「止められそうになったから撃った」「足を撃つつもりだった」などと供述し、殺意を否認していた。

 候補生は射撃訓練中に八代航佑3等陸曹(25)を銃撃。その後、右斜め後ろにある弾薬置き場へ向かい、そばに座っていた「弾薬係」の菊松安親1等陸曹(52)と原悠介3等陸曹(25)にも発砲したという。

 ただ、撃った相手を認識していなかった可能性が高く、特定の隊員を狙ったのではなく、弾薬を奪おうとしたとみられる。

 候補生はこの春高校を卒業し、4月に第10師団守山駐屯地(名古屋市)第35普通科連隊の教育隊に入隊した。【森田采花、塚本紘平】

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