新型コロナウイルスの感染者数が4週連続で増加。「第9波」の入り口なのでしょうか。

 (厚労省アドバイザリーボード 脇田隆字座長 6月16日)
 「感染者数の増加傾向は継続すると思われます。夏の間に一定規模の感染拡大が生じる可能性がある」

 6月16日、厚労省の専門家会合が、今年5月のコロナ5類移行後初めて開かれました。5類引き下げ以降、感染者数は4週連続で増加が続いていて、新型コロナウイルス「第9波」を懸念する声があがりました。

 大阪でも5類になった当初、1医療機関あたりの1週間(5月8日~14日)の患者数は1.79人でしたが、直近(6月5日~11日)では4.33人となっています。

 (大阪府 吉村洋文知事 6月15日)
 「状況としては徐々にですけれども増加傾向にあるのは間違いないと思っています。大きな波が来る前にしっかり対応していきたいと思います」

 大阪・心斎橋にある小畠クリニックでも、最近になって感染者が増えてきているといいます。

 (小畠クリニック 小畠昭重院長)
 「もう何かポツポツと出ているやろうと。増えている、ちょっとずつ増えているかなっていう感覚ですね。(2021年夏の)第5波のときぐらいの数はあると思いますけど、ただ、そんなに全員検査しているわけちゃうからね」

 6月19日の午前中もコロナが疑われる患者が来院していました。

 (院長)「いつ頃からどんな症状があったのかな?」
 (患者)「きのうから37度くらいの熱がでて、せきが2日前くらいから」
 (院長)「のどは痛くない?」
 (患者)「のどは痛いです」

 4日前にライブへ行った際にマスクをしていなかったため、コロナ感染への不安から受診したといいます。検査の結果、「陽性」でした。

 一方、別の患者は、6月17日に発熱し、自分でキットを使って検査をしたところ陰性だったといいますが、改めて検査をしてみると…。

 (院長)「キットは割と(結果が出るのが)早いから…。コロナやね」
 (患者)「えっ!?」
 (院長)「今くらい(検査キットを鼻に)突っ込んでた?」

 小畠院長は「5類になったといえども、基本的な感染対策は必要」だと話します。

 (小畠クリニック 小畠昭重院長)
 「コロナだけが感染力がずば抜けて強いから、家族の1人でもかかったら全員なりますからね。インフルエンザはそんなことないですからね。特に高齢者と接する人は日常生活で感染しないように心がけていただきたいと思います」