【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:sorae)

Source
  • Image Credit: LEAD AUTHOR: NASA, ESA, Richard E. Griffiths (UH Hilo); CO-AUTHOR: Jenny Wagner (ZAH); IMAGE PROCESSING: Joseph DePasquale (STScI)
  • sorae - ハッブル宇宙望遠鏡の観測データから発見された謎の天体、その正体は?

 

こちらは、soraeが2021年10月10日の記事内で紹介した『通称「Hamilton's Object」(ハミルトンの天体)』の画像です。発見者の天文学者Timothy Hamilton(ティモシー・ハミルトン)さんにちなんで名付けられました。

まるで鏡に映したように対称的で、直線状の構造を持つ不思議な姿をした天体…

-PR-

研究グループによると、その正体は「重力レンズ効果の影響を受けた”約110億光年以上先の銀河”」なのだといいます。

「ハミルトンの天体」の場合、約70億光年以上先の銀河団に存在する大量のダークマター(暗黒物質)の重力が空間に生じさせた「波紋」の影響を受けたことで、地球からは偶然にも引き伸ばされた2つの像が鏡面対称のように見えているようです。

【▲ 「ハミルトンの天体」(右下)と別の像(右上)の拡大図(Credit: LEAD AUTHOR: NASA, ESA, Richard E. Griffiths (UH Hilo); CO-AUTHOR: Jenny Wagner (ZAH); IMAGE PROCESSING: Joseph DePasquale (STScI))】

 

用語解説

【重力レンズ効果(gravitational lens effect)】
重力レンズ効果とは、遠くにある天体の像が手前にある天体の重力によって歪んで見える現象です。

 

元記事を読む

ハッブル宇宙望遠鏡の観測データから発見された謎の天体、その正体は?
あなたの誕生日にハッブル宇宙望遠鏡は何を撮影した?
1時間に約3回の電波放射を繰り返す「未知の天体」約4000光年先に発見
太陽系12天体の重力を比較 同じ高さから物体を落とすと…?
ついに公開! ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の高解像度画像と観測データの数々
タイタンで生命を探せ!NASAのドラゴンフライミッションに新たな進展
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影した新たな木星の画像が公開された
時限爆弾のような最も危険な星「りゅうこつ座イータ星」
4つの“ご近所”銀河の新たな画像が公開
宇宙で最も明るい天体「クエーサー」とは?
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が試運転中に撮影した木星とエウロパ
2023年7月に地球から1000万km先を通過する小惑星「2022 AE1」一時...
画像1枚で1.6GB!ハッブル公開画像で2番目に巨大な「さんかく座銀河」
海王星の環も鮮明に撮影 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
自転する太陽系8惑星を比較した動画が面白い!横倒しや逆回転も
重力が生み出した作品。南天の“ろ座”に輝くアインシュタインリング

今、あなたにオススメ
ハッブル宇宙望遠鏡の観測データから発見された謎の天体、その正体は?
天文
宇宙で最も冷たい天体「ブーメラン星雲」
天文
銀河団の重力が歪めた100億光年彼方の銀河の像、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
天文
宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」科学観測で取得された画像の1つが公開された!
天文
重力レンズで拡大された初期宇宙の銀河の「ガス欠」 ハッブル&アルマが観測
天文
重力が生み出した作品。南天の“ろ座”に輝くアインシュタインリング
天文
炎のようにゆがんで見える“うしかい座”の銀河
天文
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した銀河団「エイベル1351」
天文
129億年前の暗く小さな銀河の姿が重力レンズ効果により明らかになる
天文
太陽重力レンズを利用した地球外文明の通信装置が存在するかもしれない
天文
渦巻き、楕円、重力レンズ。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した無数の銀河たち
天文
重力レンズが増幅・拡大した初期宇宙のX線源、NASAのX線宇宙望遠鏡が観測
天文
“うお座”で輝く「1つの銀河の3つの像」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
天文
強力な「重力レンズ」の効果。銀河団の重力に歪められた遠くの銀河の像
天文
重力レンズ効果によって5つに分かれたクエーサーの像、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影
天文