沖縄のお盆
去年まで、助産院ばぶばぶは
8月なかばのお盆シーズンには
数日間のお休みをいただいていました。
大阪では、学校も夏休みだし、多くの企業も休み。
保育園も家庭保育が基本で、希望者のみ登園。
街は祝日ムードでした。
今年は新型コロナの影響で
定番のはずのお盆帰省や旅行も
全国的人厳しい状況だったと思いますが
8月なかば、いわゆるお盆の時期も
沖縄のうちの子どもたちは通常通り登校していました。
企業も、どこも普段の平日と変わりなく
通常運転。
のんびりムードなどみじんもなく・・・
そんなわけで、今年は
『お盆休み』の感覚がすっかり抜け落ちて
いました。
沖縄、コロナ感染拡大してるのに、
しかも平日に
なんでこんなに観光客がいっぱいいるんやろ・・・？
子ども、昼間っからたくさん見るけど、
どうなってんのー？？？
不思議に思っていましたが、
そうか！
世の中は、お盆休みだったのですねー！
沖縄のお盆は、旧暦で設定されているので
本土のいわゆるお盆とは日程がズレます。
今年は、8月３１日～9月2日だそうです。
1日目は、ウンケー
2日目は、ナカビ
3日目は、ウークイ
と呼ぶそうです。
「ナカビ」は、３日間の『中間の日』ですよね。
それはなんとなくわかるけども、
ウンケーとか！
ウークイとか！
瓜はモーウィやしさ。
微妙に発音似てて
ややこしいねん！（笑）
ウンケーとは、「お迎え」の意味だそうです。
旧盆初日に、祖先（ウヤファーフジ）の霊を
お迎えしてウンケージューシー（炊き込みご飯）を
お供えするそうです。
ナカビは、
祖先を家でゆっくりさせてあげる日なので
そうめんで軽く。
ウークイは、「お見送り」の意味。
旧盆のもっとも重要なメイン日で
祖先をあの世へお見送りするため
重箱の料理（沖縄版おせちみたいなヤツ？）を
リビングの中央に設置された沖縄独特の仏壇にお供えし、
家族や親戚みんなでワチャワチャ大宴会
するそうです。
〝沖縄版おせちみたいなヤツ〟
の中身は、
皮付きの三枚肉（ラフテー）、
天ぷら、かまぼこ、中身汁、
お餅、ごぼう、こんにゃく、昆布、揚げ豆腐など。
ラフテーは、
要するに豚の角煮みたいなもんやろ？
というと、
「角煮とは違うさー！」
沖縄の人に怒られました。
普通の豚のバラ肉塊で作るのが角煮なら、
ラフテーは、
皮がついてるかどうかがカギなんだそう。
あと、料理酒で炊くんじゃなくて
泡盛で炊くのよね〜。
大阪では皮付きのバラ肉なんか見たことなかったです。
しかも皮付きってことは、
もれなく細かい豚の毛が、トゲトゲについてる。
そんなこと、もっと知らんかった！
こっちに来たとき、
皮付き三枚肉に生えてる毛を最初に処理することなど
気づきもしなかったので
そのまま炊いて、食べるときに
「ナンジャコリャー！」
と、なりました。
口の中に・・・
豚の毛が〜刺さる・・・(T . T)
そして天ぷら。
沖縄の天ぷらは、いわゆるサクサク、カリッと上品な
ふつうの天ぷらとは少し（いやだいぶ）違います。
卵をめっちゃ使うので、衣がぽってり分厚くて
味もしっかりついていて、
そのままでも食べ応え満点の沖縄ソウルフード。
定番の具材も、白身魚、イカ、ゴーヤ、
島らっきょう、もずくなど
沖縄らしい食材です。
大阪でいう、お肉屋さんのコロッケ
みたいな感覚でしょうか。
おやつに天ぷら。沖縄の日常です。
揚げ豆腐は、
落としても潰れないぐらい硬い「島豆腐」で作ります。
お餅は、
え？
『餅』っていうか、白玉だんごやんー？
本土では蒸したもち米を杵臼でついたものがお餅だけど
沖縄では、『もち粉』を水でこねて蒸したものが
お餅です。
中身汁っていうのは、
豚のモツ入りの味噌汁みたいな汁物です。
そんなわけで
旧盆にふるまわれる〝沖縄版おせちみたいなヤツ〟
の中身は
やっぱり沖縄独特でした・・・（笑）
そんな今年のウークイは
コロナのせいで縮小して行うお家も多いのでしょうけど
学校給食も、保育園の給食も
旧盆前には、ウークイ特別メニューが出る模様。
わが家は集まる親戚もいませんが、
せっかく沖縄に移住したんだし、
旧盆文化に便乗して
ジューシー焚いて、
〝沖縄版おせちみたいなヤツ〟
準備してみようかな～と思います。
ラフテーは、ちゃんと毛を処理してから
炊きますよっ！
ほんとは祖先にお供えするんだけど、
おなかの中の１２人目ちゃんに、
「無事に生まれてきてね♡」
の気持ちを込めて、
前祝いでもしてみようかなー。
（伝統行事をアレンジしたら不謹慎だろうか・・・）
日本じゃないようで日本のようで
日本じゃない沖縄。（どないやねん）
3日目のウークイは、
学校も保育園も休みだそうです！
え！
そうなん！！！
知らんかったわ！
本土にはない文化だらけの沖縄に来て５ヶ月。
まだまだ知らんことばっかりです。
