(株)桜井グラフィックシステムズ

桜井グラフィックシステムズは、スクリーン印刷機やオフセット印刷機、印刷関連機器などの開発・製造・販売を手掛ける印刷機メーカーです。私は大型機械の設計に携われる企業を探していたのですが、大学主催の企業関連イベントに参加した際、水と空気以外のあらゆる素材に印刷できるスクリーン印刷機を製造する当社のことを知りました。「こんなに面白いものがあったのか！」と。魅了され、入社を決めた次第です。

2021年に入社後は岐阜工場の製造部に配属され、設計に携わりました。担当した仕事は、組み立て担当者の指導に基づいて図面の改善やパーツの組み替えを提案する「改善業務」、お客さまから機能追加などの要望を受けて設計を行う「特注案件」です。この仕事を通して、自分の描いた図面が製品になるやりがいを味わうと同時に、製品にしやすい設計にするためには製造現場のことを熟知していなければならないことを痛感しました。そこで上司に相談したところ、製造現場で組み立ての仕事にチャレンジさせてもらえることになりました。当社には、ジョブローテーションによって社員の“多能化”を促す仕組みや、自ら手を挙げた社員のやる気に応える風土があるんです。

製造現場では、手順書に従ってパーツの組み立てやフレームへの組み付けを行う仕事に約半年間従事しました。その後、受託業務係に異動して半導体の製造で使う粘着テープの開発・設計・製造に9カ月ほど携わり、現在は設計の仕事に戻っています。現在の主な仕事は、国内外の多数のお客さまを当社岐阜工場に招いて開催する、年に一度の大型展示会「新技術発表会」に展示する製品の設計です。入社1年目からこれほど幅広く大きな仕事に挑戦できるとは思いませんでした。

当社では「皆で高め合っていこう」という雰囲気がどの部署にも浸透しており、わからないことがあれば上司や先輩に気軽に質問できます。上司からは、「こういう課題があるんだけど、どう思う？」などと意見を求められることもあります。本当に仕事のしやすい環境ですね。

今後の目標は、「印刷」という技術を応用して多様なお客さまのニーズに応えられるようになることです。そのために、設計を含めて幅広い分野の知識やスキルを身に付け、総合力を高めていきたいと思っています。自分が学んだことを、後輩にしっかり教えられるようにもなりたいですね。