乳がんを隠して働き続けたオカンは、64歳でその生涯を終えた。オカンが仕事中に倒れたとの連絡を妹から受け、病院にかけつけたぼくは、Dr.から「末期の乳がんで余命3ヶ月」と説明された。「ここに至るまでにご本人には強烈な痛みなどの自覚があったはずです」という言葉に驚きを隠せなかった(続
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数か月ぶりに見たオカンは、すっかり「しわくちゃ」になっていた。乳がんであることの告知はされたものの、余命についてはオカンには知らされていなかった。ぼくの顔を見て、「あんた心配かけたな。でも治してまだまだ生きるから安心しぃや」と笑った。胸にこみ上げるものがあった。寝ている間に、
余命のことを聞いたなど、言えるはずもなかった。それからは孫の顔を見せてあげるなど、週1ペースでお見舞いに行った。オカンは日に日に弱っていき、ボソッと「あたし死ぬんか?死ぬの怖いわ」と聞いてきたこともあった。「大丈夫や」としか言えなかった。余命は3ヶ月ではなく、1ヶ月で尽きた…
最期の日。連絡を受けて病室に入ると、オカンはすでに息を引き取っていた。妹が泣いていた。浮気をくり返したあげく、会社を倒産させたオヤジに人生を狂わされたオカン。借金地獄の中、それでもぼくと妹の為に働き続けたオカンは、借金完済後にオヤジと別れ、妹と一緒に家を出ていった。それからは、
自分と妹の生活の為に、胸のしこりを隠して働き続け、最期まで、ぼくと妹に親孝行をさせてくれることなく旅立った。葬儀屋さんに到着した後、棺に入る前に身体をキレイにお湯で流して清める『湯灌(ゆかん)』をおススメされたので、即決でお願いした。せめてもの親孝行のつもりだった。
準備が整い、湯灌(ゆかん)専用のお部屋に通される。「おくりびと」のかたが、横たわるオカンの浴衣を脱がせ、ゆっくりと足元からお湯をかけて身体を流していく。足や手、指の関節をゆっくりとほぐしながら全身を清めていく。その所作の一つ一つに美しさを感じ、見ていて心地良かった。そして、
オカンがすごく気持ちよさそうな柔らかい表情に変わっていくように感じた。これまでに見たことのないような穏やかな顔のオカンを見て、「やっと解放されたんだな」と思った。最後の最後に少しだけ、親孝行ができた気がした。ぼくの心まで洗われていった。2014年4月28日は雨が降っていた…
オカンの死の翌年にオヤジも亡くし、2人に対して何の親孝行もできなかったという後悔が、ぼくにはあります。くそオヤジに対してもです。介護施設には、ご家族との関係性が悪い入居者さんもおられます。先日も、せっかくの久しぶりの面会なのに、お母さんを怒鳴りつける息子さんがおられ、
複雑な思いになりました。これまでの歴史がそうさせているんだと思いますが、せめて後悔のない関わりをして頂きたいなと思いました…普段から介護施設のリアルをエピソードで発信しています。介護の悩みを抱えるかたの参考になればと思います。フォローが励みになります。()
私の母も64歳で亡くなりました。即死でしたので死因は違えど、若かったですね。お聞きした時はホント驚かれたと思います。。。
たっつんさん、おはようございます。
こまめに実家に帰ろうと思いました。親孝行したいと思った時にできないのはつらいですよね。素敵なお話ありがとうございました。
たっつんさん!初めまして
先週末に72歳の父が脳幹梗塞で入院しました。早期発見でしたので後遺症はなく、おととい無事に退院しました。限りある命に感謝したいです。フォローさせて頂きました
あかん。感動した。
たっつんさん、土曜の朝から寝かせちゃいかん。
ほんでなんちゅうライティング能力の高さ。
素晴らしすぎる。
号泣です
なんて強いお母さん。わたしと2歳しか変わらないことにも驚きます。苦労されてきたんですね。きっと最後にほんの少しだけ親孝行させてくれたんですよ
そんなご両親への想いがたっつんの介護にも影響してますね

たっつんさん
読み進めていくうちに、自然と涙があふれました。私の両親は70歳で、いろんな病気を抱えながらも明るくいきています。訳あって父と母は別々の生活を送っていますが、親孝行ってまだできてない気がします。まだ、大丈夫と思わずに、今日は母に会いに行こうと思います
お母さまの深い心が見えるような気がしました。たっつんさんは、「もうすでに親孝行」こんなにも人様のために貢献されている。お母さま誇らしいかったはずですよ。
お母さま「ふたりの子供のために!」って、必死にがんばって、踏ん張ってこられたんでしょうね
今は天国から、たっつんさんが多くの方のお役にたってる姿をご覧になって、心から喜ばれてると思います。
朝から泣けちゃった…
たっつんさん
こっそりフォローさせていただいてたんですが、もう一回フォローしたいくらい素晴らしいツイートですね。
親孝行、十分してもらったわと、強く優しくカッコいい「オカン」さんが笑顔で言ってるように、私には思えます。
親孝行できないことって決して消えないモヤモヤですよね。でも、そのモヤモヤを抱えて生きる。モヤモヤと闘いながら生きていくその姿勢自体が親孝行にもつながるんじゃないのかななんて思ったりします。ツイート読んでて、親父の墓参り行きたくなりました。墓くらいは綺麗にして、元気にやってるぞって… さらに表示
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たっつん
末期癌の痛みと言ったら、なんと表現をしたらいいかという痛みなのに、それを隠していたなんて…お母様の気持ちをお察しします。そして湯灌は悲しいけれど、痛みから解放されてよかった、お風呂にずっと入りたかっただろうなという思いからお願いしたのを思い出しました。父、先日命日でした
『子供が親の葬式を出す』
『親にとってこんなに幸せな事はない。泣くな。』
父親が亡くなった時に主人はそう言いました。
今、その言葉の重さを噛み締めています。