転校・・・

親の都合で転校しなければならないと

聞かされたときは愕然とした

しかも全寮制・・・

今の高校は校則も緩く政府の風紀の乱れの監視の

対象でもない

スカートは短く改造して

ブラウスは腕まくり

リボンすら着けずにボタンも第二ボタンすら閉まっていない状態で着こなしている

今度の学校は政府の監視対象

でも私はそんなもの関係ないー

着崩ししまくるぞ

などと前向きな考えでいた

新しい町にも少し馴れてきて

今日は採寸の為に制服屋に向かう

学校の制服はまだどんなものか

調べていない

見てからのお楽しみだ

学校からの地図を頼りに店に到着する

○○さんですね

学校から連絡をもらっております

店員が愛想よく話しかけてくる

手際よくすべての採寸が終わる

そうですねこちらのサイズなら今すぐ用意出来ます

着てみますか？

そう聞かれ

私は少し新しい制服にも興味があったので

はいと答えた

こちらです

真っ白なカッターシャツ

紺色のネクタイ

チェック柄のスカート

紺色のブレザー

見た感じ優等生っぽいなぁ

そう思い新品のカッターシャツに袖を通す

いつものように第二ボタンまで開けて着用する

スカートを履くと膝下だ・・・

恥ずかしい・・・

あとで短くしよう

えっとネクタイはと

ネクタイの結び方がわからない

とりあえず放置してブレザーを羽織る

着用完了だ

更衣室から出る

着てみました

私がそういうと店員さんがその姿を見て顔色を変える

○○さんその着方では校則違反で大変なことになりますよ

試着とはいえ見つかると大変です

早くネクタイを

店員がカッターシャツの第一ボタンを素早く留めると

ネクタイを首に締める

私は慣れない首回りの締め付けに戸惑った

苦しいです

ダメです

少しカッターシャツは首回りに食い込むように

採寸されています

学校からの指示でこちらではどうする事も出来ません

そんなぁ

まぁ、いいあとで緩めれば

ありがとうございました

そういうと私は店を後にした

しばらく歩くと苦しいネクタイを緩め第一ボタンを

はずす

首もとが楽になる

ブレザーの前ボタンを開ける

スカートも巻き上げとくか・・・

着崩し完成

私は意気揚々と家に帰った

夏休み明けからの転入は少し不安だか

楽しみでもある

新しい友達早く出来るといいな・・・

そう思いながら家路についた

○○ですよろしくお願いします

クラスメイトはみんな優しく出迎えてくれた

初日と言うこともあって

制服は正規どおりにきちんと完璧に着ていった

それで良かったのかも

みんな他のクラスメイトは誰一人として

着崩しして着用しているものがいないからだ

全員同じ格好なのは少し違和感も感じるが・・・

全寮制ということで泊まり部屋の一緒のクラスメイトとも

すぐに仲良くなれて充実した高校生活が始まった

ある日慣れてきた私は第一ボタンを開けてネクタイを緩く締めて

授業を受けようとしたクラスメイトからは早く締めないとと

言われたがいいじゃんなどと言い聞く耳を持たなかった

そして授業が終わり休み時間

○○さんこちらへ来てもらえますか

生活指導の先生に呼ばれる

連れて行かれた先は生活指導室

服装違反です

こちらの懲罰制服に着替えてもらいます

最初なので期間は24時間設定にしてあります

そういうとカッターシャツを手渡せられる

これがうわさの懲罰カッターシャツ

でもなんら普通のシャツと変わらない

こんなもの着せられたってすぐに脱いでやる

そう思い今着ている制服を脱ぎ

懲罰カッターシャツに袖を通す

ああ・・・

手が指が

シャツのボタンを留めていく

まだ結び慣れていないネクタイも完璧なくらい

綺麗に締めてしまう

ぎゅうぎゅう・・・

首に食い込む

まだ締めるの

はぁはぁ息が出来ない

手がようやくネクタイから離れる

かなりきつく首に食い込んで緩まない

スカートを手に取りブレザーを羽織り

ボタンを締める

着用完了

電子音が聞こえる

てはこれでしぱらく過ごして下さい

教室に戻れていいですよ

そういうと生活指導室から先生が出ていった

なによこんなもの

ネクタイを緩めようとするがびくともしない・・・

ブレザーを脱ごうとする

その瞬間

きゃあー

制服が体を締め付ける

ギシギシ

今までこれほどの痛みは経験したことがない

締め付けがとまらない

きゃあー

床でのたうちまくる

嫌だ脱げない

のたうちまくりながら襟元に指を入れ

なんとか首もとの隙間をつくろうとする

ギシギシ

う、うわわわ・・・

もがきながら襟に指をいれ引きちぎろうとしたり

ブレザーをの前ボタンを懸命に外そうとするが

まったく脱ぐことが出来ない

あっあっあー

体が制服の締め付けで引きちぎれそうだ

さらに床に転がりながらもがく

悪循環だ脱ごうとすると締め付けはとまらない

それを知らない○○は気絶するまで

床でのたうちまくるのであった

気づいた頃には二度と着崩しをしないと誓うことになるだろう