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稲尾椿姫ちゃん解説(生々しい話もあります)

セルフレイティング・性描写ありのR15ですのでご注意ください。


 ラヰカ作品最古参と言えるキャラの一匹(狐なので匹です)。

 初出は2015年に執筆していた「高校生退魔師の数奇な物怪録(集英社ライトノベル新人賞で一次通過。作者名義は橘寝詠人)」。
 当時は稲尾ではなく稲田だった。

 五尾であることは相変わらずで、第一話では刀を手に犬型の敵(確か当時は魍魎も妖怪の一種という扱いだった)・黒犬を相手に大立ち回りを演じ、最後には〈|千紫万劫《せんしばんこう》〉・紫龍で竹藪ごと焼き払うなどした。

 性格は今も昔も変わらず竹を割ったような性格で、主人公のケツを蹴り回したりするなど前時代的なツンデレヒロイン。

:椿姫ちゃんは淫乱?
 原稿版ゴヲスト・パレヱドでは主人公漆宮燈真の相棒であり、勘づいておられる通りメインヒロインとして登場。
 第2話ラストで色狂いの女狐呼ばわりされるも、恋愛経験も肉体関係を持った相手も皆無(万里恵と百合百合しいことはしたことがある)。
 ちなみに戦闘で大暴れしているためその勢いで普通に破瓜している。また自慰の際にラブグッズを使っているため破れている。

 淫乱呼ばわりされたのは上記のラブグッズを使用した自慰行為が理由と思われるが、なぜそれをあの狼が知っていたのかは現状不明。たんに女狐=多淫と思ったのかもしれない。

 実際のところは普通に性的なことに興味を持つ多感な少女(実年齢60代)。
 万里恵のせいでBLに若干興味を持つなど、ちょっと腐り気味。

:燈真との関わり
 燈真の母・浮奈の葬式の際に面識を持つ。当時椿姫は50歳で、人間換算して15歳前後ほどだったため傍目にはお姉さんと六歳の児童という微笑ましい光景だった。
 悲しむ燈真を慰め、当時四本だった尻尾で包み込んであげるなど子供に対しては優しかったのは弟妹がいたから。

 その後十年間の空白を経て稲尾家にやって来た燈真と再会。十年前に何かあったようで、燈真に特別思い入れがある。
 中学時代に荒れていたことを知り、母親のように更生させてやろうと意気込むなど、ところどころお姉さん風を吹かすのも弟妹が影響している。

:趣味と好きなもの
 趣味はファッション誌を読むこと、服屋を巡ること、買い食いなど。
 第6話で燈真のコーデを担当し、センスを見せつける。自分の衣類に関しては戦闘着も兼ねており、柊と己の体毛で編んだものだったりする。

 好きな食べ物は甘いもので、まだ妖力と適応する前の子狐時代にはフルーツをよく食べていた。
 現在では甘いもの=代用食品(遺伝子改良・妖力操作をしたアレルギー性物質を含まない食品のこと)を使ったケーキなどが主。
 第1話では生クリームたっぷりのキャラメル・マキアートを飲んでいた。

:家族関係
 良好。
 両親のNPO活動にも理解があり、幼い妹の世話は任せて欲しいと言ったほど。
 母・楓を剣術の師匠として尊敬している。

 妹の菘、弟の竜胆を可愛がっているが、溺愛しているわけではなく叱るときはきっちり叱るなど、いい姉として振る舞う。これは過去悪さをした際柊や楓、父・靖雄から叱られたためである。

 そのほか家にいつく妖怪・術師とも竹馬の友、あるいは本当に兄弟姉妹のように接する。

:退魔師として
 実は妖力が多すぎるため未だ肉体と妖力の適応が進みきっておらず、最大のポテンシャルが出せていない。そのため本来であれば上等級クラスの実力にも関わらず、等級は二等級。

 それでも巧みな剣術と狐火を主体とした攻撃術で立ち回り、格上相手にもサシであれば互角以上に立ち回る。

 稲尾狐仙流という武術の中伝、〈|千紫万劫《せんしばんこう》〉という先天術式の使い手。
 開祖・稲尾柊直伝の抜刀術・〈|威吹鬼《いぶき》〉は最大威力であれば分厚い鋼鉄をも両断する。

4件のコメント

  •  中国では、妖狐が色事を介して精気を吸い取り力を蓄えるという伝承があったので、そこから妖狐=好色というイメージが憑いてしまったのかもしれませんね。もちろん、中国の妖狐もそんな話ばっかりでは無いのですが。
     私自身、妖狐は特別好色な妖怪だとは思っていませんね。中にはそう言う個体もいるかもしれないけれど、それは人間とか他種族の妖怪も同じ事だろうなー、と流すくらいですかね。
     ですがもしかすると、「人型の時は美麗な個体が多い」「好色であるという偏見がある」といった事から、「妖狐の側が」そうした被害に遭っているのではないか、とさえ考えていたりします。

     ちなみにあやかし学園では京子ちゃんは何度か「女狐」呼ばわりされていますが、これも実は「狡猾ですかした奴」といった意味合いでして、好色とかそう言う意味はなかったりします。
     自分語り失礼しました。
  • なるほど、確かにあの狼がそう言った知識を持っていた可能性はありますね。私は普通に「多分椿姫に対して煽ってんじゃないかな」というくらいの気持ちでした。
     見た目が美女=好色魔とは限りませんもんね。なんなら恋愛自体に興味がない可能性さえあります。

     狐って確かに狡賢いと言われますもんね。海外ではfoxには賢いという意味があったり、日本でも狐=狡猾というイメージは強いですし。
  •  何かと淫蕩なイメージが憑いて回る九尾の狐・玉藻御前でさえ、真の恐ろしさは魔性の美貌……では無くて万事に通じる博識さであるとされていますからね。
     実際問題動物のキツネも賢い上に順応性が高く、そのために各地で繁栄したという説もありますし。なおキツネは一夫一妻がデフォルトであるとも、環境によっては複婚であるとも言われているようです。

    追記:拙作にレビュー文ありがとうございました! 第一部は、まだ源吾郎君のイキリムーブが抜けきっていない頃のお話ですね(爆)
  •  玉藻御前最大の恐ろしさは頭脳でしたか……失礼ながら色気だとばかり……。
     確かに狐って亜種などを含めるといろんな地域に生息してますよね。ホッキョクギツネのような寒冷地の狐に、フェネックのように暑い場所で暮らす子などなど……。
     狐が複婚なのはぼんやりどっかで読んだことがあるような……。
     ただ稲尾家は歴代全員一夫一妻だったかなあと思います。かかあ天下・亭主関白ゆえに伴侶一人に愛情を注いだんじゃないかな、と思います。

     遅ればせながらようやく書きました。星自体は前に送っていましたが……。
     源吾郎君もあの頃は尖って(?)たんだなあ。
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