元ヤクザが“精神薬漬け”の日々を暴露!
「日本の刑務所で26年間人体実験された」元ヤクザが“精神薬漬け”の日々を暴露! 廃人同然にされた“闇のクスリ”とは?
■「人権侵犯救済の申立」相次ぐ日本の実態
田中氏が処方されていたソセゴンに関して、医療ジャーナリスト・薬剤師の吉澤恵理氏に見解をうかがった。
吉澤恵理氏 ソセゴン(ペンタゾシン)は麻薬拮抗性鎮痛薬に分類され、教科書的にはモルヒネ類似の鎮痛、鎮静作用を有するが依存性は起こりにくいとされます。しかしながら、ソセゴン中毒とも呼ばれる依存症に陥る人も少なくありません。その多くは治療でソセゴンを使用したことがきっかけともいわれます。私が薬剤師になったのは今から28年前で病院勤務でしたが、当時ソセゴンの盗難事件がありました。ソセゴン中毒の患者は、使用によって強い多幸感を得られ、一方で離脱の際は強い不安感や悪夢を見るといいます。医師も患者への使用は非常に慎重になる薬の一つです。
また、精神薬・睡眠薬への依存症状に詳しい一般社団法人日本アディクションプロフェッショナル認定協会のカウンセラー、藤永マキ氏は次のように語る。
藤永マキ氏 ソセゴンとは一般名「ペンタゾシン」で、1966年にアメリカで合成され、モルヒネ類似の鎮痛、鎮静作用があり、ヘロイン・コカイン・マリファナと並び、その常習性(依存性)が認められているオピオイド系の鎮痛薬であり、日本も薬物依存として症例報告がされています。
田中さんのケースは、刑務所内で向精神薬からソセゴンまで、次々と中枢(脳)に作用する薬物が処方されたようですが、他にも入所前の診断が認められなかった例、移送の際に処方薬の引き継ぎがされなかった例など、収容者に対して必ずしも適切な治療が行われなかったとし「人権侵犯救済の申立」がなされ、全国で何度も勧告されています。
しかし、これは単に「塀の中」だけの話ではありません。身体拘束や、長期間に及ぶ多剤大量処方による「ドラッグロック」(薬による拘束)、解錠を依頼しなければ面会できない閉鎖、隔離病棟への収容、長期間の入院など、たとえ塀の外でも精神科病院と呼ばれる“収容施設”で、何の罪も犯していない人たちが、今この時も人権を侵害され続けているのです。しかもそれは、明日は我が身でもあるのです。この事実は、どうか胸に留め置いてほしいと願います。
田中氏のケースは刑務所内での出来事だが、依存性の高い精神薬の服用で健康な人が重度の精神疾患を患い、精神科で身体拘束を受けて刑務所のような環境に追いやられる(自らを追いやってしまう)事例はあるようだ。
厚生労働省の調査によると、精神科で身体拘束をされている患者は、ここ10年で倍増しており、現在1万人以上にも達するという。身体拘束は重症化している患者の自殺や自傷、他者へ危害を加えることを避けるために実施されるが、その基準は曖昧だ。なかなか薬を飲まない人にも身体拘束を行うケースもあるという。
治療のためとして処方された薬の強い依存性と副作用によって、病が治るどころか悪化し、人生を棒に振ってしまうリスクがあるのだ。
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