オランダの彫刻家、ルードヴィヒ・オズワルド・ウェンケバッハ(Ludwig Oswald Wenckebach/1895-1962)による1954年の作品「Jongensfiguur」
タイトルはオランダ語ですが、英語では「Boy Figure」日本語では「少年の姿」というそのままの意味でした。
オランダのフローニンゲン市にある「Pioenstraat」という牡丹公園に設置されています。
8〜10歳くらいの男の子のブロンズ像。
台座を含めた高さが約180cmなので、ほぼ等身大ですね。
表情がよく見えませんが、ちょっとうつむき加減で、あまり楽しそうな雰囲気ではないように感じます。
牡丹の花が咲き誇るこの公園とどんな関係があるのかはわかりませんが、木の棒を持っていることから植物に関連した背景があるのかもしれません。
作者のウェンケバッハは1913年から地元の芸術学校に通い、1915年から3年間はウィーンの芸術アカデミーで学びました。
卒業してからは石版画やエッチング(腐食作用を利用した銅版画)の仕事をしていましたが、1920年にすべての仕事をやめ、彫刻家として歩み始めました。
彼の作品は主に石像やブロンズ像でしたが、古い建物の修復や設計にも携わり、いくつかの戦争記念碑も手掛けています。
1948年から1980年にかけてオランダで発行されたコインのデザインを担当したことでも知られています。
それにしてもこの子、なぜこんな棒を持っているのでしょう?
先の部分が枝分かれしているせいか、長ネギを持っているようにも見えますね。
埼玉県深谷市のマスコットにもなれそう。
画像出典:ウィキメディア・コモンズ
File:Oswald Wenckebach - Jongensfiguur.jpg
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス