読書家になる子と全然読まない子「何が違ったか」 本への興味を持たせるのは、実はとても簡単だ
東洋経済オンライン / 2023年6月1日 8時0分
本を読むことってこれくらいゆるくていいのです。
姿勢を良くする、明るいところで読む、一日のうちに一定の時間は必ず読む、しおりを挟む、読んだら必ず本棚に戻す……そんな注意はしません。もっと本を身近に、すぐに手に取れるようにすることが大切だと考えています。
想像の翼が広がる、オススメの絵本
「Sayaちゃんはどんな本を読んで育ったの?」という質問を受けることがよくあります。8歳を過ぎたころからはシリーズものの洋書を好んで手に取っていますが、幼少期にSayaが読んでお気に入りになった本を紹介したいと思います。
印象に残っているのは『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック作/じんぐうてるお訳/冨山房)。これは、お母さんに怒られて追いやられた男の子の部屋が、いつの間にかかいじゅうたちのいる森になり、そこで男の子が大暴れするというストーリー。おそろしくもユーモラスなかいじゅうに囲まれる生き生きとした男の子の冒険にワクワクするお話です。
読んでいくと、途中に文字がなく絵だけになるページが出てきます。ここがこの本の醍醐味です。大人だったらすぐにページをめくってしまうでしょうが、子どもはそこで止まって、じっと絵を見ています。きっと、子どもたちの頭の中にはいろいろな想像や空想が湧き上がっているのでしょう。
もうひとつオススメなのが、大きくて、お行儀が良くて、とても気が利くライオンが、ある日、図書館にやって来てお手伝いをするという『としょかんライオン』(ミシェル・ヌードセン作/ケビン・ホークス絵/福本友美子訳/岩崎書店)。大判の本で色も美しく、大きく描かれた優しそうなライオンの毛並みが金色に輝きます。ライオンと図書館という予想外な組み合わせが、Sayaの心を捉えたようで、この絵本もとてもお気に入りでした。字が読めなくても何度も自分でページをめくり、自分だけのお話を作っていました。
また、少し古い本ですが、『いろいろへんないろのはじまり』(アーノルド・ローベル作/まきたまつこ訳/冨山房)もオススメです。これは私も幼いころに読んだ1冊で、ボロボロのまま息子へ、次にSayaへと受け継がれました。辺り一面灰色だった世界に魔法で色を塗っていくのですが、その色ごとに街の人たちの気持ちが変わり、街に変化が起こります。これは決していい変化だけではなく、悲しくなったり、怒りっぽくなったりもします。では、色を混ぜたら街はどうなるでしょう? どこかコミカルな魔法使いがかわいくて、失敗さえも応援したくなってしまいます!
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