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コロナ明けは外国人スリ団にご用心 ローマ、パリ…欧州で腕を磨き来日か「日本は防犯意識低い」 

東スポWEB / 2023年6月6日 11時35分

日本の治安は悪化の一途をたどるのか。「ルフィ」グループなどの組織的な強盗、少年たちの強盗グループなど強引な犯罪手口が目立つ中、新型コロナに伴う出入国制限が解除され、インバウンドの回復で、外国人窃盗団まで戻ってきた。混雑する観光地や街中ではスリがつきもの。ルーマニアからのスリのグループに注意が必要かもしれない。

2019年12月から今年1月までの間、東京、大阪、兵庫など5都府県の都市部の地下鉄でスリを繰り返したとして、兵庫県警などは先月、ルーマニア国籍の男3人を窃盗容疑で逮捕した。

計26件、約170万円の裏付けを取っているが、余罪は多いとみられる。3人は知人で、1人がバッグから金品、財布を抜き取り、2人が周囲に見られないようにするスクリーン役だったという。3人は「日本は防犯意識が低い。スリをしに来た」と認めているという。

日本では警察から通り名で呼ばれる職人的なスリ師がいた。「ギャンのあぶさん」「声掛けのタマちゃん」「地下鉄のマサ」「デパ地下のさと婆」などで、人を傷つけず、相手に気づかれないうちにエモノを盗む。しかし、そんなスリ師の多くは高齢化により引退もしくは死去。人を傷つけることにためらいがない強盗が目立つようになっているのだ。

そんな折にわざわざルーマニアから来日するグループも業師だという。

元暴力団関係者は「コロナ前は毎年のようにルーマニアの3人組スリグループが逮捕されていました。それぞれ別グループです。東京の銀座、上野のアメ横など人混みで、“中抜き”を得意としていました」と語る。

中抜きとは、財布から現金だけを抜き取ること。つまり、被害者に気づかれないようにバッグから財布を取って、現金だけ盗んで、また財布をバッグに戻す手口。クレジットカードは足が付き、財布ごと盗むとすぐに通報されるためだ。

「マフィアお抱えのルーマニアのスリグループは、ローマ、パリ、アムステルダム、プラハ、アテネ、マドリードなど警戒心の強い地元民および世界の観光客相手に腕を磨いているので、日本人相手は簡単なのかもしれません」(同)

14年、英紙デーリー・メールは「英国交通警察が発表した数字によると、ロンドン地下鉄でのスリで有罪判決を受けた52%はルーマニア人だった」と報じたほどだ。マフィアが仕切っており、スリグループは格安航空券で英国に来て、スリを行い、日帰りするので検挙は困難だという。同紙によると、ルーマニア人に続くのは、ジャマイカ人、スロバキア人、アルジェリア人、ラトビア人、ソマリア人、ブルガリア人、メキシコ人、英国人だという。

前出の関係者は「日本のスリが狙うのは、繁華街、お祭り、ショッピングセンター、地下鉄、バスなどの人混みです。ルーマニア人やその他の国のスリもそこを狙うでしょう。これまでは日本人が向こうに行って、現地の人かと思ったらスリにやられたなんてことでしたが、今後は観光客に見えてスリだったなんてことがありそうです」と指摘している。

円安とアフターコロナで外国人観光客は増え続ける見通しで、スリ被害に遭わないように警戒する必要がありそうだ。

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