前回に引き続き、ここ10年で消えたウイスキーのうち、サントリーのものをピックアップします。
メインは響ですが、それだけだと短く終わってしまうので、番外編として2000年代で消えた銘柄も一緒に採り上げます。
香りは青リンゴ、プラム、レモンのフルーティなものからスモーキーな香り、加水することで梅、カカオ、バナナとさらに豊富になります。
味わいはストレートでアルコールの辛みが比較的目立つ印象ですが、ロックや加水によって甘みが前に来て酸味も続く印象でした。
17年以上熟成した原酒を使っていることもあり、ただでさえ在庫が少なかった状況でウイスキー全体の販売が急増したことを受けて、2018年で販売が終了し、飲食店向け限定のブレンダーズチョイスに置き換わりました。
モルト原酒として梅酒樽熟成のものが加えられ、香り付けとして30年以上熟成させた原酒を加えられました。
なお、この樽を作る上で生まれた梅酒は、現在でも山崎の梅酒として販売されています。
香りとして、梅酒樽を使っただけに梅の香りがしっかりしていて、さらにスモーキーさ、バニラ、レーズン、ハチミツの香りが続きました。
味わいも柔らかい酸味と甘さが特徴的でした。
発売当初は4000円台と比較的手の届きやすい値段でしたが、2015年に販売が終わってしまいました。
後継としてジャパニーズハーモニーが誕生しましたが、2023年現在では1万円以上のプレミアが付きながらも入手困難になっています。
角ハイボールによる消費量の急増によってノンエイジに取って代わられ、2013年で販売が終了しました。
ノンエイジと比べてもレーズンやスモーキーな香り、そして白檀のような独特の香りが感じられるボトルでした。
原酒として、杉樽で熟成させたモルト原酒を使い、その癖のある香りを竹炭濾過によって抑える技術を施したものでした。
ノンエイジで価格は1200円と、今からすれば破格の値段で売られていました。
ストレートではリンゴ、みかん、バニラの香りが感じられますが、加水されるとメロン、モルト、ウッディさが目立つ香りに変わりました。
味わいは加水によって甘さが前に来るようになりまずが、それほど濃厚さはありませんでした。
角ハイボールブームによって原酒不足が懸念されて、2010年に販売が終わってしまいました。
しかし中身は白州のみならず、山崎のモルトも加えられたブレンデッドモルトウイスキーでした。
660mLで当時の価格が2450円と、こちらも今から見れば破格の値段で売られていました。
実際の香りは、スモーキーさは少なく、ハチミツ、バニラ、バナナの香りがメインに出るブレンドになっていて、味わいも甘みが主体で酸味が後付けされた印象で、とっつきやすいものになっていました。
こちらも角ハイボールブームによる原酒不足が理由で、2010年で販売が終了してしまいました。
次回はキリンのウイスキーについて振り返っていきます。
メインは響ですが、それだけだと短く終わってしまうので、番外編として2000年代で消えた銘柄も一緒に採り上げます。
響
1989年にサントリーの創業90年を記念して作られたブランドで、サントリーのブレンデッドウイスキーのフラグシップとなっています。響17年
1989年に発売されたオリジナルで、当初は年数表記がなかったものの、後に21年、30年がリリースされたことで、後付けで17年の表記がされました。香りは青リンゴ、プラム、レモンのフルーティなものからスモーキーな香り、加水することで梅、カカオ、バナナとさらに豊富になります。
味わいはストレートでアルコールの辛みが比較的目立つ印象ですが、ロックや加水によって甘みが前に来て酸味も続く印象でした。
17年以上熟成した原酒を使っていることもあり、ただでさえ在庫が少なかった状況でウイスキー全体の販売が急増したことを受けて、2018年で販売が終了し、飲食店向け限定のブレンダーズチョイスに置き換わりました。
響12年
2009年に、響のエントリーモデルとして12年が発売されました。モルト原酒として梅酒樽熟成のものが加えられ、香り付けとして30年以上熟成させた原酒を加えられました。
なお、この樽を作る上で生まれた梅酒は、現在でも山崎の梅酒として販売されています。
香りとして、梅酒樽を使っただけに梅の香りがしっかりしていて、さらにスモーキーさ、バニラ、レーズン、ハチミツの香りが続きました。
味わいも柔らかい酸味と甘さが特徴的でした。
発売当初は4000円台と比較的手の届きやすい値段でしたが、2015年に販売が終わってしまいました。
後継としてジャパニーズハーモニーが誕生しましたが、2023年現在では1万円以上のプレミアが付きながらも入手困難になっています。
山崎10年
現行のノンエイジが出る前に、山崎や白州のエントリーモデルとして10年ものが存在しました。角ハイボールによる消費量の急増によってノンエイジに取って代わられ、2013年で販売が終了しました。
ノンエイジと比べてもレーズンやスモーキーな香り、そして白檀のような独特の香りが感じられるボトルでした。
番外編
ここからは番外編です。この先は、さらに前に発売が終了したウイスキーをいくつか紹介します。和イスキー 膳
1998年に、和食に合うウイスキーとして発売されたブレンデッドモルトウイスキーでした。原酒として、杉樽で熟成させたモルト原酒を使い、その癖のある香りを竹炭濾過によって抑える技術を施したものでした。
ノンエイジで価格は1200円と、今からすれば破格の値段で売られていました。
ストレートではリンゴ、みかん、バニラの香りが感じられますが、加水されるとメロン、モルト、ウッディさが目立つ香りに変わりました。
味わいは加水によって甘さが前に来るようになりまずが、それほど濃厚さはありませんでした。
角ハイボールブームによって原酒不足が懸念されて、2010年に販売が終わってしまいました。
北杜12年
2004年に、白州蒸溜所のある山梨県白州町が周辺の町と合併することによって北杜市となったことを記念に発売がされました。しかし中身は白州のみならず、山崎のモルトも加えられたブレンデッドモルトウイスキーでした。
660mLで当時の価格が2450円と、こちらも今から見れば破格の値段で売られていました。
実際の香りは、スモーキーさは少なく、ハチミツ、バニラ、バナナの香りがメインに出るブレンドになっていて、味わいも甘みが主体で酸味が後付けされた印象で、とっつきやすいものになっていました。
こちらも角ハイボールブームによる原酒不足が理由で、2010年で販売が終了してしまいました。
次回はキリンのウイスキーについて振り返っていきます。