日本で「子どもは2人まで」宣言が出ていた衝撃 1974年実施の「少子化推進」が残す深い禍根

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この会議に関する新聞報道は、大手新聞はもちろん、北海道から沖縄までの地方新聞、社説・コラム・漫画を含め、150編以上にのぼりました。まさに国をあげての「少子化を推進する大キャンペーン」だったのです。

学校でも、教育の一環として「人口爆発で資源が足りなくなる」と啓蒙されます。そしてこれに国民が素直に応じました。事実、グラフにあるように、そこからすさまじい勢いで少子化が進行していったわけです。

宣言が完璧に順守されていた

結婚した女性に限定した完結出生児数(結婚持続期間15~19年夫婦の平均出生子ども数であり、夫婦の最終的な平均出生子ども数とみなされる)を見てみると、1974年以降、きっちり「子どもは2人」で推移しているのもわかります。「子どもは2人まで」という宣言が、完璧に順守されたことになります。

1970年代は、日本人は大衆が群となって動いていた時代でした。新聞やテレビというマスコミに、大衆の行動が大きく左右されていたとも言えます。くしくも、2015年の国勢調査において生涯未婚率最高記録更新の立役者になった人たちというのは、1974年に中学生としてこの教育を受けて育った世代でもあります。

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