岩手の鍾乳洞に戻る


       2011住田町白蓮洞・氷筍観察会


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス
岩手の鍾乳洞 ほっづぎある 心のオアシス  

location:uchinome.jpトップ>岩手の鍾乳洞>2011住田町白蓮洞・氷筍観察会

 サイトマップ


入り口近くに出来た見事な氷筍です。

2月18日のことでしたが、新聞記事をみて嬉しくなりました。・・・住田町上有住にある「白蓮洞」で、天井から落ちた水滴が柱状に氷筍が例年では見られない規模で出現している。20日に予約制の鑑賞会を予定している。午前と午後の二回、計40人対象の鑑賞会を開催、参加費500円で・・・との記事を見て、早速鑑賞会の参加を申し込みました。

氷筍観察会と言いますと、久慈市山形町にある内間木洞が有名であり先頃の11日に観察会が終わったばかりです。私も今まで二回ほど、雪道を走り内間木洞まで出かけたことがあります。入り口からすぐの場所に、大きなものは2m程にも成長した氷筍です。中の広場空間を埋め尽くすほどに林立した氷筍は、ライトアップされていて触れば壊れる氷柱(ひょろひょろと長い)です。

冬場の内間木洞までは、高速道を走っても家から3時間以上かかる遠い場所にあります。それが、家から1時間20分ほどで白蓮洞まで行けるのですから待ってましたという気分でした。白蓮洞は洞穴内の滝で知られる「滝観洞」の隣にある鍾乳洞です。


釜石道・滝観洞ICを降りると間もなく上有住駅が見えてきます。ここに一般駐車場があります。入り口には、氷筍鑑賞会開催中の看板が置かれていました。

釜石道のおかげで、この地域への移動が格段に便利になりました。私の場合、家から北見山地の種山を越えて住田町に入り、そこから山道を30分ほど走ってここまで来ていました。
滝観洞・白蓮洞入り口 1
滝観洞・白蓮洞入り口 2 滝観洞入り口下を流れる渓流、雪解け水には少し早いのですが水量はありました。この渓流は気仙川の支流になり、洞内の滝からの水もここに合流します。

たまたまですが、釜石線釜石行きの列車が通過していきました。この頃は乗ることもないのですが、若い頃山田町に住んでいたこともあり、トンネルの中でループになっていた記憶があります。


滝観洞へは、この赤い橋を渡って洞内に進みます。入り口には、「風恋橋伝説・・・想いを胸に風恋橋を渡り天空から輝き舞う、滝の雫を見れたら願い事が叶う」と書かれたありました。
滝観洞入り口 1・・・入り口上を通過する列車。 滝観洞入り口 2・・・願い事の叶う風恋橋。


センターのKさんの説明から・・・

本日は氷筍観察会に来て戴きましてまことに有難うございます。本日皆様をご案内する当センターの今野と申します。

午前中も大体同じぐらいの人数の方々がご覧になりました。例年ですと、白蓮洞は閉鎖の期間なのです。冬期間は閉鎖しておりましてこちら側には入れないわけですが、今年は寒かったので例年と違う氷筍の出来方が違ったものですから、中に入ってみましたところ、かなり大きな氷筍がかなり広い範囲で出来たものですから、これを皆さんに見せた方が良いのかなあと言う結論に達しまして鑑賞会という形になったわけです。

今年は入り口の階段がもの凄く凍っていて危険です。出口の方がどうしても冬は暖かいのです。下から空気が入って上に抜けますので、上の方は本当に暖かいのです。出口の方を除雪して通路を作りまして、そちらから入洞するようになります。入り口と出口が逆になるわけですから、ちょっと低いところがあり頭をぶつける恐れがありますので、皆さんにヘルメットを着用していただいて入っていただきます。

氷筍の出来方をお話しすると長くなります。氷筍が出来ると言うことは、外気の温度と洞穴の温度、それと水滴が一体にならないと氷筍は出来ないのです。今年は特にそれが良い方向で出来たと考えられます。分からないことがございましたらその都度お聞きいただければと思います。時間にすると約一時間三十分ぐらいかかります。かなり足場も良くないものですからゆっくり進みたいと思います。

センター内での説明 説明をするセンターのKさん・・・

最初に受付で鑑賞料を支払ったとき、各自に名前が記入されたIDカードを渡されました。はっきりと「入出洞確認」と書かれてあったと思いました。

午後の観察会は26名になりました。ヘルメットを着用し、入り口に向かいます。本来は出口なのですが、70m程高い場所まで歩きますので息が切れました。

今日の鑑賞会のために除雪し、通路を造ったとの事でした。10分ほど歩いて入り口に着きました。

センターから出て上に向かう 雪道を上る
今回の入り口(本来は出口) ここは本来は出口であり、下にある入り口から鍾乳洞内を400m程歩いてここに出るのです。通年、洞穴内の気温は8~10℃ぐらいですから暖かいのですが、中に入った途端にカメラのレンズが白く結露し使えなくなりました。

めがねも結露、そして、頭をぶつけるほど天井が低いのです。下から登ってくるときはうつむき加減になりますが、坂道を降りるときはそうはいきません。ガツンガツンの連続でした。
Kさんから注意を受けて中に入ります。 鉄骨製の入り口から中に。
                          次のページへ →