第9話 「女の子の部屋」



 一時間半後——。


「うぷっ、やべえ。マジ、やべえ……」


「だ、だいじょーぶ? カケル」


 半漢全席(オレの造語)を六割ほど消化したところで、オレはグロッキー状態でうなだれていた。

 美味しく頂けて褒めちぎっていたのは(実際、クソほど美味かった)四品目くらいまで。三〇〇〇キロカロリーは頑張ったと思う。結局、時雨は一割ほどしか食べてくれなかった……。


「と、トイレある?」


「そこ出て、二個目の扉」


 なんとなく察してくれたのか、すぐさま案内してくれる。

 慎重に移動すると、心配そうな面持ちで時雨はついてきてくれる。やめろ。さすってくれるのは嬉しいけど逆効果だ。


「向こうで、待ってろ……」


 彼女に「音」を聴かせるわけにもいかない。最後の力を振り絞って時雨をリビングに押し返し、トイレへ入った。

 フローラルの香りが今は大変気持ち悪い。

 …………ここからは汚い話なので割愛しておくが、事が終わった後、喉が腫れ上がったかのように痛かった。

 まだまだ胃袋は荒れ狂っていたが、当分は大丈夫なくらいスッキリできた。これなら大丈夫とリビングに戻る。

 きっと青い顔をしながら、お待たせと告げると、時雨は残った揚げ物などをタッパーに詰めていた。事前に話していたことだが、お隣さんへのお裾分けとするらしい(隣家のみならず向かいの家まで)。


 普段もしてるのかと聞いて、「ううん、全然」と答えた時雨には呆れたものだが、同時に彼女のコミュ強っぷりを思い出して、浅はかなのはこちらだったと知った。


「カケルは休憩してていいよ」


 お皿の後片付けくらいは手伝うつもりだったが、例によって時雨は気遣ってくれたので、ありがたく甘えさせてもらう。

 一応、女の子の部屋を堪能するという裏の目的もあることだし、少し安静にしていよう。



 ……さすがは若い体というべきか。大量の油に塗れた食器類を時雨が洗い終える頃には、幾分と消化が進んでいた。


 別腹と言わんばかりに用意されたコーヒーを適度に嗜んでから、「じゃあ、そろそろ部屋に行く?」という言葉を受けて、オレはうんうんと頷く。


 言葉以上の他意はないはずなのに、妙に変な気分になった。

 階段を上がって二階へ。


「ここだよ」


 手前の扉二つを通り過ぎて、突き当たりの扉の前に時雨は立つと、ポケットから何か取り出した。


「鍵……?」


 よく見るとその扉には鍵穴がついている。


「秘密の部屋、だからね」時雨はガチャっと鍵を開けて、「見て、カケル」


 その、奥の花園は。

 初めての光景を目に焼き付けるべく、期待を大にして部屋を覗き込んだ。


 おっぱいがあった。


 もはやおっぱいとしか言えなかった。

 いや、絵じゃんと言われたらそれまでだけど。

 まず視界にドカンと入ってくるのは、特大の二次エロポスター(有名エロゲ作品)。書店で売られているようなギリギリのやつじゃなくて、モロのやつだ。

 続いて、右方に聳え立つ本棚。その中には隙間なくカラフルな背表紙が並んでおり、入りきらない残りの本が地面に積み上げられている。

 続いて、左方に重ねられたショーケース。『ひそか☆マギア』といった王道のものから、よく知らないアイドルジャンルのイケメンまで、精緻なフィギュアが収められている。……『君を探して』の主人公とヒロインまであった。


「どう、すごいでしょ?」


 何か、比較する必要もない。

 純度一〇〇パーセントのオタク部屋だった。


 …………これが、女の子の部屋?


 彼の甘ったれた幻想はぶち殺されました。今は、間抜けな顔を晒して固まっております。はあ。

 第三者視点で語りたくなるほど、今のオレは無の心であった。


「一回見て欲しかったんだよねー。こんなの誰にも見せられないし」


 一人で喋り続ける時雨は、本当に嬉しそうに笑いかけてくる。体をくるくる回して、全身で喜びを表現しちゃってる。

 それ自体は可愛いのだが、なんと、まあ。

 ステレオタイプなオタクなことか。

 超絶美少女がガチオタクなんつー、まさに二次元じみた状態はキラキラ輝いて見えたくせに、彼女からいざその「ガチオタク感」を見せつけられると、ちょっとびっくりした。いや、引いた。

 もちろんオタクとして、あるべき姿なのはわかっている。

 オレだって実際、こういう部屋には憧れる。

 だけど結局オレは、彼女に理想の美少女像を求めていたのだろう。

 なんと贅沢で浅はかな話か。


「なんか、ごめんな」


 つい、オレは謝った。


「え、なんで謝るの?」と、キョトンとする時雨。


「気にするな。幻想を求めていたオレが悪いんだ」


 改めて断言しよう。

 彼女、一ノ瀬時雨は間違いなくオレたちオタクの仲間だ。


「またよくわからないこと言ってる……」


 それでも、ぷくーっと頬を膨らませる時雨は、やっぱりキューティクル。


「とにかくすげえって思ったんだよ。肌色成分の絵が多いのには、ちょっと驚いたけどな」


「肌色……? 裸ってこと?」


「そうだ」


「だって、ちょー可愛いんだもん! ほら見てよ、『フレガル』の杏奈ちゃんのお胸とか、つねりたいくらい乳首がぷっくりしてさ、他にもこっちの——」


 そういう検定でもあるのかという特有の早口を展開し始めた(前のデートの時も何度かあった)時雨は、ちょこまかと自室を動き回る。

 それを聞き流すわけでもないが、はいはいと返事をしていく。別にオレも嫌いというわけじゃないですし。

 ……にしても、どこを見渡しても「女の子」の絵が多い。オタク女子が好きそうな細身イケメンが出る作品も一定数はあったが、それこそ代表格と言えるような有名作品をかじっているだけといった感じだ。

 時雨は、だいぶとマニアックな性癖(?)をお持ちのようである。


「こんなこと言うのもなんだけどさ。時雨は恥ずかしくないのか?」


「……? 何が?」 


「そりゃ男の前でこんな男向けっつーか、エロいの見て、平気なタイプなんだなと思って」


 もう羞恥の基準がさっぱりだ。たしかに彼女の購入していたラインナップもあれだったが、あれはあれで合わせてくれていたのだと思っていた。

 だから最悪ホモホモしいのだって、覚悟してたが……、


「でもカケルだって、こういうの好きでしょ?」


「好きだけど…………まあ、いいや」


 いまさら詰めても詮無いことだ。

 だが、これだけは言わせてもらいたい。


「擬態はどうしたんだよ、擬態は」


 むしろピカピカ発光してるホタルみたいな部屋だぞ、ここ。


「ギタイは……言ったじゃん。こんなのカケル以外に見せられないよって。ちゃんと鍵ついてたでしょ?」


「つっても家族は……あー、父親なら女の子の部屋に入ったりしねえか」


 世のお父さんは娘には死んでも嫌われたくないと聞く。


「部屋の中で何かあった時のために、合鍵は渡してるんだけどね。だから隠しとかなきゃなーって最初は押し入れに詰め込んでたんだけど……慣れてきちゃうと、ね」


「いやほんと、よく今までバレなかったもんだよ」


 えへへ、と照れ臭そうにしていた時雨は、ちょっとだけ表情を硬くして、ねえ、と。


「カケル。一つ、聞いていい?」


「なんだ?」


「どうしてカケルは、私の家族がお父さんだけって思ったの?」


 本当に彼女にしては珍しい声音だった。


「……んー、話し方で、なんとなく。今言うのもなんだけど、オレ、早くに親父が亡くなってさ。それから周りの人に親父の話しなくなったから、それで」


 その存在を忘れたわけではない。

 ただ、不要な気を遣わせたくはないという考えが自然に働く。きっとそういうものなのだ。


「そっか。あたしも小一の時、お母さんが病気で死んじゃってさ。カケルも、一緒だったんだ……」


 なぜか表情を柔らかくした時雨は、ぽつりと呟く。


「オレの親父の場合は事故だけど……とにかく、余計な気を遣わせないでくれたんだろ。難しい問題だし、よくわかるよ」


 こういう時、どんな声をかけていいのか。考えてみればかけられる側にしかなったことなかった。


「ううん、こっちこそ変な空気にしてごめんね!」


 パチンと一発。

 自分の頬を叩いた時雨は、今度こそ笑顔を見せた。


「汚い部屋だけど、座って座って」


 とりあえずは安心、だが。


「それで本当に汚いのは初めてだぜ……」


「う、うるさい! ……って言えないね」


 さすがに時雨もお分かりの様子。実際に安地と言えるのはベッドの上だけで、慣れた様子でちょこんと座る。かといってオレもベッドに座るわけにもいかず(女子のベッドというのもあるけど、なんかね?)、漫画類をかき分けて小さくうずくまる。なんか惨めです。


「あ、本とか適当にどけてくれていいから」と時雨は言う。


 が、

 これ以上積み上げたら倒れてきてしまいますよ?

 ……どうにかゆったりと座れるくらいのスペースを作り出してから、オレは尋ねる。


「で、午後からは遊ぼうって話だったけど、どうするんだ? 恥ずかしい話だが、部屋での遊びなんて彰人とのグータラした読書くらいしか経験がねえ」


 あとは普通にアニメ鑑賞?


「うーん、ど定番といえば映画とかなんだろうけど、前見たしね。とんでもないの」にふふん、と時雨は笑って、棚の上のカセットケースを漁る。「ここはやっぱり対戦ゲームでしょ!」


 なるほど。

 やっぱりオタクはこうでないと。



「さあ、カケルに選ばせてあげよう。どれがいい?」


 ずらっと並べられたカセット群は、これでもかというぐらいのバチバチ対戦アクションゲーム。

 『爆裂スマッシュファイターズ』、『バトルワールド』、『ストリートブロール』、『ワイルドカート』、エトセトラ。

 まさに王道のラインナップだ。


 オレも全部やったことのあるゲームだったが……、


一番得意なものを選ぶことにした。


「じゃあ、スマファイで」


「オッケー」


 嬉々としてディスクをハードに差し込みにいく時雨。起動時間を今か今かとコンコン机を叩きながら待っている。よく床の物を踏まずに歩けるな……。

 ともあれ。

 このスマファイというゲーム。

 本来は数人でワイワイと遊べるように設計された、パーティーアクションゲームである。普通の格闘ゲームのように、相手の体力を削って敵を倒す方式ではなく、相手にダメージを蓄積していって、吹っ飛ばす力を上げた後、場外に吹っ飛ばすという、派手な要素がある。

 ただしどんなゲームでも極めようとする者は現れる。

 腕に自信のある者は、もっぱらタイマンでの勝負に打ち込み、その戦略性の幅広さや派手さから、公式・非公式を問わず大会が日本各地で開催されており、ゲーム界隈での盛り上がりを見せている。

 その知名度と人気ゆえにシステムやキャラクターを更新した新作が何度も発売されており、今日やるスマファイは二ヶ月前に発売されたばかりの熱いソフトだ。


「にしても、結構意外だったぜ。女の子ってこういうアクションゲーム自体、あんまりしないイメージだったから」


「うーん、女の子の友達と話してても、興味ない子は全然ないからね。ゲーム買ったって言ってる子も、彼氏の趣味だったりするし」


「あー、やっぱ合わせてやる感じが多いんだなー」


 あたしゲーム平気だよ(チラチラ)ってな雰囲気出してても、同性ならいざ知らず、男としたら是非もなしって話だ。こういうメジャーなアクションゲームなら尚更のこと。


「言っとくけどあたしは強いよー。女の子だからって舐めないでよね」


 ふんすと力こぶを作るふりをする時雨は、やはり男から見て大変、魅力的に映る。

 テレビ台の下から引っ張り出してきたコントローラーを握り、オレたちはこじんまりとしたテレビモニターに向き合った。

 肝心のキャラセレクト。

 彼女のあの自身ありげな台詞。確実に持ちキャラがいる。

 オレはキャラセレクトを悩むふりして時雨の動向を見守る。時雨は何の迷いもなく、ハイスタンダードな美麗剣士を選んだ。リーチの長さと小回りの良さから、近づくこと自体が難しい、紛うことなき強キャラだ。

 こいつ、勝ちにきてやがる……!

 ゲーマーの端くれ(ここ重要)としての血が騒いだ。

 いいぜ、やってやろうじゃねーか。

 キミに決めた! とオレも相棒である赤竜を選んだ。そのスカした剣より長い炎の尻尾で、彼方まで吹っ飛ばしてやるぜ!


 こうして、第一回スマファイトーナメント決勝(参加人数二人)が、一ノ瀬時雨宅で開催された——。



「………………………………ま、負けた」


 残機、三対〇(元はお互い三つずつで始まる)。

 画面に映し出された無情のゲームセット。


「……カケル、ワンパターンに引っかかりすぎだよ?」


 時雨とオレでは、明らかに地力が違っていた。

 オレが繰り出す攻撃の全てが、ギリギリでかわされる。なのに時雨の攻撃のことごとくがヒットするのだから、堪らない。 


「つ、つえーな。時雨」


「言ったでしょ、強いって。ネット対戦でも八割は勝ってるんだから」


「めちゃくちゃ勝ってるじゃん……」


 なかなかどうして猛者ばかりが集うネット対戦でその勝率は出せまい。

 しかし! オレもそこそこはやり込んでる身、他にもまだ使えるキャラはいる!

 そうだ。大会だって一試合だけじゃ終わらない。普通は二本先取、大規模な大会だと三本先取の形式もあると聞く。


「まあ、いいさ。一試合目は小手調べだ。次からが本番だぜ」


「……? お好み焼き、焼くやつ調べて何がわかるの?」


「次から本気出すって意味だ!」


 威勢を削ぐんじゃねえ!


「なんかよくわかんないけど、負けないよ!」


 お互いにバチバチと視線をぶつからせる。なんか間違ってるかもしれないけど、気にするな。 


 オレは時雨のキャラをメタる(有利なキャラを出すって意味だ)べく、ビームやミサイルを遠距離から撃ちまくれるロボットを使うことにした。


「あ、それかー。あたしが苦手なやつだ」


「悪いが、使わせてもらうぜ!」


 事ここに至ってはデートにおける忖度などなかった。

 これは純粋な決闘なのだ。


「よし、いくぜ!」


 すぐさま二戦目に突入する——。



 ゲームセット。残機、三対〇。

 当然……いや、なぜかオレはまた完膚なきまでにボコボコにされていた。


「おっかしいな……回避行動を取ったんだが……」


「なんかそのキャラ、ビーム撃った後に動けない時間あるでしょ。そこを狙い撃ちしたってわけ!」


 おそらく技を出した際に起きる硬直時間のことを、時雨は言っている。メタることを目的としたばっかりに、キャラクターの使い込みが浅いところが如実に出たわけだ。でもでも、現象の名前すら知らない奴に狩り切られるとは……屈辱!


「さあ、カケル。次はどうする?」


 ゴゴゴ、と音が聞こえんばかりに時雨から覇気が出ている。時雨の持ちキャラの美麗剣士が、まるで傍に控えているような錯覚さえ覚えた。


「う……まだまだ! 次はこいつだ!」


 防御というものを捨てたガン責め特攻キャラのヤンキー。奴が攻撃する暇も与えなくする!



 三戦目、ゲームセット。

 もはや様式美と言ってもおかしくない、三対〇の数字が液晶に表示されていた

 このヤンキー、さっきのロボットと違って、結構自信ある方だったのに……。

 練度も申し分なかったのに、結局、手も足も出なかった。


「は、はは」


 あまりの実力の開きに、乾いた笑いしか出ない。


「しょ、しょうがないよ、カケル。あたしがめちゃくちゃ長く遊んでるから、強いだけでね。カケルが弱いわけじゃ……うん。カケルは弱くないよ!」


「あー、別に気にしてねえよ。慰めなくても、大丈夫だから」


 嘘です。一番地震あったゲームだったのになぁ。ゲーム上手いとこ見せようと思ってたのになぁ……。


「ハンデつけて遊んでもいいけど……せっかくだし、別のゲームでも遊ばない?」


 オレの茫然自失している様を見かねたのか、別のソフトを掲げる時雨。


「お、おう。そうだな。せっかくだし別ゲーも楽しむか!」


 さすがに落ち込んでばかりはいられないと改めて気合い入れる。


「じゃあ、ワイルドカートで勝負だ!」


「オッケー!」



 まあ、大方の予想通りというかなんというか、ちゃんと敗北した。

 もっともワイルドカートは一二キャラで行うレースゲームなので、オレたち以外にコンピューター操作のキャラが多数いる。レースを妨害するお邪魔アイテムもあり、不規則性もあったため、大いに盛り上がれた(オレも、時雨より順位が上のことが一レースだけあった)。

 ちらちらと傍目に見る、ゲーム画面に真剣に向き合って一喜一憂している時雨の様は、めちゃくちゃ楽しそうで。

 もちろん学校での笑顔振りまく時雨も嘘じゃないはずだ。でも、少なくともあの予定調和な笑顔からは、オタク本に囲まれた部屋で一心不乱にコントローラーをガチャガチャやってる女の子の姿は見えてこない。

 でも、だからこそ今ここにいる一ノ瀬時雨が本物であり、素の姿なのだろう。


「楽しいな」


 オレはぽつりと呟いた。


「うん、あたしも楽しい!」


 ほぼノータイムで帰ってきた返事には、少々びっくりしたけれど。

 ——ああ、本当に楽しい。

 日が暮れていくのが、もっと遅くなればいいと思った。



 夕方六時半。


「じゃあ、また明後日、学校でね」


「おう。……あ、そういえば言うの忘れてたけど、学校で名前呼ぶの気をつけろよ。誰もいないからって、オレもつい読んじゃってたけど」


 雰囲気、怖い。


「た、確かに……油断しちゃダメだね! 気をつけないと」


 ふんす、と拳を握りしめる時雨。


「あと、ご飯作ってくれてありがとな。あん時はグロッキー状態だったから言えなかったけど、すっげえ美味かった」


「いえいえ、お粗末様でした。あたしはお弁当くらいなら毎日作ってあげてもいいんだけど……」


「いや……さすがに、なあ。周りの目もあるし」


 嬉しいけど、嬉しいけど……現実的じゃない。

 母さんにも、どう言い訳したらいいかわかんねーしな。


「でも、お昼に一緒に、お弁当食べてみたいよー。…………ずっと、夢だったし」


 ぽそぽそと言う時雨に、納得させる言葉をだとは思えなかったけれど。


「一緒にお昼は難しいかもだけど……また、遊びに来るよ」


「……うん。また、ね」



 こうして、二回目の長くて短い一日が終わった。



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