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埼玉県職員を希望する皆さんに対し、先輩職員からのメッセージです。
年月 |
所属 |
平成28年 4月採用 | 戸田市立戸田中学校 |
令和 3年 4月 | 現所属 |
市町村立小中学校事務職員の共通の業務内容として、県費負担教職員の給与・諸手当の支給に関する事務があります。条例や規則に則るのはもちろん、職員とのコミュニケーションも密にとり、間違いのないよう支給します。
また多くの自治体で学校予算の管理も、事務職員の業務内容とされています。限られた予算を効率よく執行し、最大限の教育効果を生むことが求められます。そのため、教職員との連携や、教育課程の理解なども必要です。
学校事務職員というと”やりがい”を見つけづらい仕事と思われがちですが、自身が学校運営に欠かせない存在であることを実感するシーンがたびたびあります。そのようなときは、やはり充実感を感じます。
先生方と関わることが多く、明るくにぎやかな職場です。児童・生徒の存在を身近に感じることができるのも、良い環境だと思います。加えて、職種の違う人同士でも、チームで協力し合う雰囲気があります。そのため急に休暇を取得する場合などでも、可能な範囲でフォローし合っています。そのおかげで私も心理的な負担が少なく休暇を取得することができています。
また大半の学校で事務職員は一名配置ですが、他校の事務職員との繋がりが強いため、電話やチャットツールなどを活用し、お互い相談しながら仕事を進めています。
時刻 | スケジュール |
8:30 8:40
11:00 12:20 12:30 12:50 14:00
16:00 16:25 17:00
18:00 |
出勤 職員打合せ メールチェック 業者からの請求書処理 電話対応 給与支給システム処理 給食の配膳 休憩(1) 予算執行について教科主任の教員と打ち合わせ 他校の事務職員が来校 書類等の相互確認 休憩(2) 業者と備品納入日時打合せ 退勤 (繁忙期以外は定時退勤できています) 合唱の練習・打合せ ジム 銭湯 会食(通常時)など… |
新型コロナウィルス感染症が流行し始めた令和元年度~2年度にかけては、イレギュラーな対応が多く大変でした。先生方と相談を重ね、多くの制限がある中でも教育活動を充実させるため、予算などの面からサポートすることができました。
また前任校では、個人的な経験を活かして音楽の授業にゲストティーチャーのような形で指導に入ることがありました。本来の業務に支障の出ない範囲内ではありますが、自分の得意なことを活かして生徒や先生に喜んでもらえたので嬉しかったです。
私は東京都出身なのですが、東京都は学校事務職員としての募集がありません。学校事務職員を志望していた私は、自宅から近く、また県内の大学に通っていた縁もあり、埼玉県職員を志望しました。
埼玉県には経験豊かな学校事務職員も多く、研修会などの機会で様々な知見を深めることができます。自分だけでは気づけない観点から業務を進めることができるようになり、良かったと感じています。
報道にもあるとおり、教員の多忙化、それにも起因する教員志望者の減少が問題となっています。このような問題を解決すべく、学校における唯一の総務・行政専門職員として、学校全体の働き方改革を進めていきたいと考えています。事務職員が教員の行っている業務をそのまま受け取るのではなく、効率的な業務遂行の仕組みづくりや提案などを行いたいです。
またこれらの取り組みを自校だけでなく、他校にも広げられればと思っています。
学生時代から合唱を続けています。(今は新型コロナのため、従前のような活動ができていませんが…)
数年前には国際コンクール出場のため、スペインに行きました。授業期間中ではありましたが、同僚の方々の協力と応援のおかげで長めのお休みをいただくことができました。
このほか、旅行、銭湯・サウナ巡り、ジム通いなどの趣味もあります。
学校事務は一般行政職と違い専門試験がないので、学業やサークル・アルバイト、もしくは別のお仕事を続けながらでも、十分対策できるのではと思います。
面接対策として、県や国が求める事務職員像をリサーチしておくことが大事だと思います。もしかすると、いまあなたの抱いている事務職員像とはかなり異なるかもしれません。また学生の場合は、大学の先生などの大人と話す機会を作り、慣れておくことも大事だと思います。
学校事務職員は、自分の得意なことや好きなことが活かせる職業だと思います。ぜひ私たちの仲間になって、学校をより魅力的な場所にしましょう!