本日は桃の挿し木を試みました。
同様のことを試された方の記事を様々なSNSで検索したのですが、結果まで綴られている方は少なく、結果はあっての失敗例が多く。
成功率は10%程度の様子でした。
なので、駄目元の試みです。
自分が桃の苗木を植えたのは2016年の春頃だった様です。
白鳳という受粉木が不要な株と、白桃という受粉木が必要な株をそれぞれ入手し。
大き目な植木鉢で育てていたのですが、夏場の水やりを疎かにしてしまい主幹を枯らしてしまい。それも二株ともです。
横から伸びた枝は無事で、生き残ってはいるのですが、ちょっと残念な状況でした。
水やりについては、折角庭があるのだから植木鉢でなく地植えにした方が楽だと思います。
しかし、管理が悪いと今度は巨大化の恐れがありまして。
特に裏庭で育っていた梅の木は成長が著しく、毎年の剪定も面倒になり伐採してしまいまして。
ちゃんと実をつけていた梅の木だったものの、剪定以外はほぼ未管理だったもので、アブラムシを寄せ付けるだけの存在でした。
そんな経緯があったのですが、小さいながらも昨年頂けた白鳳の果実は甘く柔らかく、かなりの感動がありまして。
これは真面目に取り組む価値がありそうに思えました。
なので、例年悩まされていた縮葉病の対策も冬から春にかけて二度ほど心掛け。結果的にこの春以降の葉はこれまでにかく絶好調のコンディションです。
また、梅の木を伐採したからかアブラムシの類も訪れずで。
ちゃんと管理すれば、健康でいてくれるんだなぁと。
そこで苗木を増やせられないものか、色々と検索した結果が挿し木でした。
上記の通り、イチかバチかの試みです。ただ、試す価値は十分にありそうでして。
幾つかの注意点がありました。ともかく発根の確率を上げたく。
・切り落とした枝の断面は鉛筆の先の様に尖らす(給水面積を広げる)
・ルートンを断面に塗布する(植物成長調整剤だそうです)
・土に養分を含ませない(養分が足りないから発根が促進される)
・葉や枝の乾燥を避けるのに湿度を確保する
・上記を考慮して水を張ったガラス瓶に挿し木を入れて蓋をする
・台所の窓に置いて根の成長を待つ
陽当たりの良い場所の方が栽培に適しているのかと思ったのですが、日陰の方が今回の場合は良いそうでして。
根が生えて来たら、土を入れた小さな鉢に移して日向に置く予定です。
根が生えるか否かは一ヶ月ほどで結果が判るらしく。その間は腐敗しないように二日に一度ほど水を入れ替える予定です。
ちなみに、選んだ木は単体でも受粉可能な白鳳にしました。
一ヶ月ほど台所で様子見の日々になりそうですが、ささやかな楽しみが一つ増えた感です。
ルートンについては、効果が僅かに認められるそうです。
成長を促してくれたり、腐食を抑制してくれる効果があるらしく。
値段も三百円台でしたので、試しに購入してみました。
「食用作物には使用しないでください」との注意書きもある製品なのですが、上手く行って実を頂けるのは数年後なので、問題は恐らく無さそうかと。ともかく、短期間の発根だけの目的ですし。
更に上手く行ったら、伐採した梅の木の横に植えてみるつもりです。
桃は一個でも結構な値段のするご時世ですし、手間を掛ける価値は十分にありそうです。
何よりも自分は桃が大好物ですし、上手く沢山実ったら日頃お世話になっているご近所さん達にもお裾分けしたく。
バート・ランカスターの「終身犯」に近いことをやっているなぁと思いつつ。