今回は、京都市内を北から南へと流れ、京都の文化を育んできた鴨川の物語。鴨川の歴史に詳しい専門家の案内で、五条大橋から源流までを辿る。
まずはかつて友禅流しを行っていたという五条大橋周辺を散策し、1900年代中頃の人々の暮らしに思いを馳せる。続いて四条大橋近くの仲源寺へ。本堂で祀られている「雨止み地蔵尊」の謂(いわ)れを住職に尋ね、暴れ川と呼ばれた鴨川の歴史を紐解く。仲源寺と祇園祭の関係とは?続いて三条大橋のたもとに建つ檀王法林寺を訪ね、年に一度だけ公開される秘仏「加茂川龍神像」を特別に撮影。鴨川の氾濫を防ぐと言われる加茂川龍神像の美しさに息を飲む。檀王法林寺を後にした後は、一気に鴨川源流の地である洛北・雲ケ畑へ向かう。信仰上「鴨川の最初の一滴」とされる霊水が湧き出ている志明院を訪れ、平安の昔より鴨川と向き合ってきた先人たちの思いに触れる。
今回は、相国寺とその山外塔頭寺院に伝わる歴史秘話を紐解き、禅寺に伝わる女性と仏教の物語を紹介する。
まず最初に訪れるのは、室町幕府3代将軍・足利義満が禅の修行に励むために建てた相国寺。相国寺は、金閣寺と銀閣寺などを塔頭に持つ室町文化の中心を担った寺院で、その歴史は波乱に富む。境内にある承天閣美術館では、火事や戦乱をくぐり抜け奇跡的に残った寺宝を定期的に展示している。現在は、臨済宗の尼僧・無外如大の生誕800年を記念して「女性と仏教」をテーマとした展示が行われている。(展示は2023年7月まで)男性修行僧の邪魔にならないよう、自らの美しい顔を熱した鉄棒で焼いたという逸話を持つ無外如大とはどんな人物だったのか。無外如大を勧請開基と仰ぐ眞如寺に向かい、時代を超えて信仰心を持つ女性たちの心のよりどころとなったカリスマ尼僧の実像に迫る。さらに鹿苑寺(金閣寺)と慈照寺(銀閣寺)にも足を延ばし、寺に伝わる尼僧たちの名品を紹介する。鎌倉時代の無外如大尼から近代に至るまで、仏の心に接する術を探り続けた女性たちの志に触れる。