令嬢人形・由里子
|
|
All the tales of this page are fictions. It's not related to real person
and organization at all.
本ページの物語は全てフィクションです。 実在の人物・団体とは一切関係ありません。 |
|
SCENE 3
|
大きな乳房をゆすりながら、まるでモデルの様に全裸で歩く、戸部由里子本人のボディを使ったというセックスロボット… 会場内の反応は、司会者の話を聞いても半信半疑だった。 戸部由里子人形は、先程の痴態の余韻で股間に愛液を垂らしたまま、正面ステージに登り静止すると、そこで正面に向き直った。 彼女の目は虚ろで、ほとんど意志の光は無い。
「…さて、本日お集まり戴いた招待客の皆様には、全員、ある共通点がございます。 それは、ここに立っている、戸部由里子嬢を実際に知っている、という点です」
司会者の男は、会場内を満足げに見回すと、笑顔で続ける。
「小学校・中学校、高校・大学・就職先、あるいは幼なじみ、近所の住人、etc、etc… 恐らく皆様方は、この戸部由里子嬢と間近に接し、学び、遊び、笑い、一部生活を共にし、或いはどうにかして彼女をモノにしたい、と思ったことは1度や2度、あるはずです。 本日のイベントは、そういったお客様を厳選しました」
|
 |
そこまで言うと、再度司会者の男は、持っていたリモコンを人形に向けた。 操作と共に、戸部由里子人形は又もビクンと反応し、無表情のまま数歩、その場から前に出る。
『皆様・私を・覚えて・おられる・でしょうか? 私の・名前は・戸部由里子。 かつて・皆様方と・同じ・時間を・共有した・女・です。 ですが・今の・私は・もう・人間では・ありません。 自らの・意志で・ダッチワイフ・ロボットに・生まれ・変わったの・です』
声は同じだが、流暢さには欠ける甚だ機械的な区切りで、彼女は全裸のまま自己紹介した。
『只今・皆様に・その・証拠を・お見せ・致し・ます。 どうぞ・奥まで・よく・御覧・下さい』
彼女はそう言って長い脚を広げ、ガニ股の姿勢を取り、両腕を頭の上にのせて、自らのボディが会場内によく見えるポーズを取り隅々まで晒した。 激しい行為の名残か、剥き出しのクリトリスが大きく突起している。 テカテカの彼女の身体はもはや人間のモノではなく、静止したマネキンそのものに見えた。 とても、以前の彼女が演技しているようには思えない。
「御覧下さい、所有欲を刺激する、素晴らしいボディでしょう。 我々は彼女を”由里子ドール”と呼んでいます。 申し遅れました、私共は家庭用サポートロボットの開発・製造・販売を行っている、株式会社ドールズジャパンの者です」
ドールズジャパンと言えば、技術力に定評のある国内有数のメーカーである。
「…通常、我々の製品にはチタンやシリコンなどを用いるのですが、彼女の場合は特別でした。 詳しくは開発本部長の方から」
ステージの裏から登ってきた、白衣を着た男性がまばらの拍手で迎えられる。
「…只今ご紹介に与りました、同社開発本部長の岩谷です。 早速の本題ですみません。 実は由里子ドールは、ほとんど生身の戸部由里子さん御本人に、若干のコントロールチップを脳内に埋め込んだだけのサイボーグなのです。 専門的な説明は省きますが、彼女の脳を洗脳し、外部から電子的にコントロール出来るような外科処置を加え、さらにボディには特殊マテリアルによる全身コーティングを施して、”生きたセックスマシン”に改造しました」
説明と共に、開発本部長が由里子ドールを触る。 生身の乳房の弾力とゴム人形を併せたような、妙な手触りな感じだ。
「彼女のご実家が、さる事情で莫大な借金を抱えまして、由里子さんも御納得の上で、幾ばくかの報酬と家業への融資と引き替えに、その身体をロボット素体として提供してもらった訳です」
司会者と開発本部長の、悪びれもしない淡々とした状況説明に、会場内は言葉を失っている。
「公には、彼女は本年2月に病死した事になっておりますし、ダッチワイフ用ドールの国家登録番号をすり替え登録してありますから、書類上の問題は一切ありません。 既に彼女は法的には、掃除機や洗濯機と同じ、単なる電気製品なのです。 彼女の脳には以前の記憶がまるまる残っていますが、自発的行動はいっさい出来ないので御安心下さい。 ただ所有者の命令のみを忠実に実行します。 単純作業レベルの命令は全て実行可能です」
「生体維持には1日に1度、この栄養剤と要求に応じて水を与えて下さい。 水は水道水でもビールでもオシッコでも構いません。 排泄はしませんが、そういうプレイの場合は柔軟に対応します。 脳の性中枢は3倍に増量してあり、多くのプレイパターンを新皮質に記憶させているので、性欲は旺盛でどんな嗜好にも応じられます。 彼女自身の”名器”も更に色々と改造を加えてますから、具合も絶品ですよ」
そう言って開発本部長は、焦点の合わない目で立ち尽くす由里子ドールの側に立つと、指で彼女のクリトリスをつまみあげ、ヴァギナの中に残りの指を埋め込んだ。 ドロドロの穴は、指を受け入れるとギュウと締まった。
「…どうです、この締まり具合。 リモコンで自由に濡らせる事が出来、性欲は底なしで、疲れを知りません。 その上、彼女は所有者の許可が無ければ絶頂を迎える事が出来ないのです。 完全な欲望処理マシン、それが由里子ドールです」
由里子はその説明の間も、痴呆のようにグイグイと股間を締め付け、腰を上下に振り続ける。
「繰り返しますが、これは戸部由里子さん同意の上での、極めて特殊なケースであり違法行為ではありません。 しかし、他言は無用に願います。 道義的にも問題ありますし、何より由里子ドールが当局に没収されてしまう可能性がありますので…」
一連の説明が終わったドールズジャパン側は、再びリモコンを操作した。 すると由里子ドールは表情を一変させ、頭の上に載せていた手を自らの股間に伸ばし、オナニーを始める。 眉間に皺を寄せながら、由里子は手入れされた細い指で自らのクリトリスを剥き出すと、たちまち肉壺からは愛液があふれ出し、辺りに独特の淫臭が漂う。
かつて、優秀な成績と類い希な美貌を誇った麗人が、科学の力で生体セックスマシンに生まれ変わった姿がそこにあった。
|
 |
『ん、ん、あ、あっうーーん…』
「オナニーは気持ちいいかね?」
『はい・最高に・気持ち・が・いい・です… とても・気持ち・いい…』
ヨダレをたらしながらも由里子ドールは、どんな質問にも答えなければいけない。
「君の正式名称は?」
『は・い… 私の・正式・名称は・セックス・ドール・由里子です・形式SSD-YURIKO-2000・登録番号JS550H04526・スーパーリアルタイプの・女性型・ダッチワイフドールです・身長164cm・体重55kg・スリーサイズは・90-60-88…』
「うむ、君の以前の名前は?」
『ピッ・質問者の認証確認…OK・レベルS事項の回答可能です・私の・本当の名前は・戸部由里子・です…半年前・ドールズジャパン静岡工場・にて・生体改造手術を・施され・ました…』
「単なるオモチャに生まれ変わった気分はどうだね?」
『はい… 私・自身・以前から・セックスが・大好きで・それ専用の・人形に・なりたかったので・今は・最高の・気分・です』
「…それじゃ、君の人生での、これまでの総セックス回数を皆に申告したまえ」
『ピッ・はい・総数2,854回・内訳・オーラルセックス回数523回・アナルセックス回数・129回・です』
「赤裸々告白だな。 …それじゃそのままオナニーを続けろ、もっと激しくな。 だが、イクのは指示あるまで待て」
『ピッ・了解しました』
そう言うと由里子ドールは、長い指を一層激しくヴァギナに差し入れさせ、猥褻な音を辺りに響かせた。 長い脚の内側が、ブルブルと震えだしたが、絶頂を迎えられない人形は悲しげに口をパクパクさせるのみで、全身をくねらせて耐える。
そこには元学園マドンナとしてのプライドは影も形もなく、欲望の対象に作りかえられた哀れな人形が居るだけだった。
そんな人形の痴態に構わず、司会者は招待客の方を向き直った。
「それではそろそろ本題に移らせて戴きましょうか。 今回のオークションは、高性能セックスロボットである、”由里子ドール”のレンタル権利です。 毎月10日から月末迄の約20日間、このイヤらしい人形を落札者にお貸ししまして、お客様の御自由にしてもらう、という趣向。
翌月頭に我々がメンテナンスを実施、1ヶ月ターンでの賃貸を始めます。 レンタル事業は半年は続ける予定ですが、状況によって売却も検討しておりますので、どうか皆様、奮って御入札下さい!」
END.
|
| ←previous page. ↑ |
| 2005/11/05 Update. |