超法規的組織シャーレ で 仕事をしたくない サトウカズマ先生   作:奈音

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活動報告の通り、投稿します。
もっと★10もそれ以外も評価に繋がること全部戴けたらモチベーションが上がって嬉しいかなって…。


それではムリゲー第二部、中盤戦(回想)開始。


四話 AL-1S対策委員会 サトウカズマ

 

――某日 学園艦 付近の港での記憶

 

 

 

 ――これまでカズマは、持ち前の幸運にまかせて強引に道を切り拓いてきた。

 

 

 しかしそれは、もはや幸運スキルと言っても過言ではない存在のおかげであり、カズマの運命というのは、忌々しいことに必ずステップアップが必要だった。前人未到の谷底や、人類未踏の海溝に突き落とされ沈められてなお、それでもまだ生存が可能であり(――というには少し語弊があるが)、そこから天へ駆けあがるがごとく羽ばたいていくしかないという、無茶苦茶なルートを示される。

 

 そしてそれが、結果的に最適解だと、散々な目に遭い、溺れそうになりそうなまま必死に足掻き続けた末にようやく理解する。人生は山あり谷ありというが、カズマがアクセルで冒険者をしていた頃に体験したそれは、人生が詰みそうになるほどの酷い目に遭い続けることが最適解への道だったという、頭がおかしくなりそうなバカげた道のりだった。

 

 

 

 ――そうするとどうなるか、カズマは、保守的になった。

 

 

 さんざん苦労させられた結果、残りの人生を遊んでるだけでも生きていける圧倒的な経済力を獲得し、知恵を絞って内職に励んだことで、販路先から提示された生涯収入に等しい金銭への機会を経て……、だから、それ以降、カズマがなにかの為に積極的に動くという事はなくなった。

 

 当たり前である。何が悲しくて衣食住心配しなくていい生活が保証されているのに生命の危機に脅かされるような冒険の旅に出かけなければならないのか…、馬鹿馬鹿しい。誰になんと言われようと、罵られようとカズマはその姿勢を生涯崩すことはなかったが、当然、例外はあった。

 

 

 ――カズマが仲間の危機のために動かない、ということは、例外なくなかった。

 

 

 これもやはり少し語弊があるが……、あれだけ声高くやらないやらないと公言して憚らなかった魔王討伐さえも、やり遂げた動機の中には、なんだかんだ言って結局は仲間のためというのが根底にある。

 

 

 ――そう、最後の最期のその時、カズマの安い挑発に乗った魔王との一対一の絶望的な戦いで、カズマはもう蘇生できないだろうなという強い確信があっても、それを成し遂げられる程度には、強い覚悟をキメられる、最弱職の勇者だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「――おい、先生隠れろ……、誰かいる」

 

 

 「『潜伏』……」

 

 

 「――判断が早すぎる……、いやいいんだけど。

  先生が不思議スキル使うと、どこにいるか分かりにくいから、そばに居ろよ?

 

  ――おい、そこの…。隠れてるのは分かってる、出てこい」

 

 

 

 

 勇者だった…。そう、過去形である。――無理無理、無理だから。あれはその場のノリでなんか気分が高まっちゃったから出来た滅茶苦茶であって、こんな銃弾爆撃に下手すれば戦車や戦闘ヘリまで出てくる世界で最弱職の命なんてものは紙切れ同然なのだ。……というわけで、変わらずカズマは自らの保身について、もはや献身的とさえいえる程度に…、キヴォトスに来てからはそれはさらなる高みに上っていた。

 

 幸いなことに、温泉開発部と美食研究会の解決の為に引っ張り出したホームレス四人組があの一件以降、なぜか妙に優しいというか、いや殺意が高いというか、その割にクドクドとカズマの身を案じてくれるようになったので、シャーレ外に用事があるたびに、よく連れ歩くようになったため、保身エンジン全開で暮らすことは出来ている。

 

 

 「――気配は抑えていたつもりでしたが、流石、元SRT特殊学園の生徒ですね……」

 

 

 「元は余計だ。……それに、こそこそと隠れて、何の用だ。

  事と次第によっては、いますぐにでも制圧する」

 

 

 「――それは怖いですね…、ですがご安心を。

  私は、主人の命令を言付かってきただけで、貴方たちに害意はありません…。

  姿もお見せしますし、武装も解除しますので、お話を聞いていただけませんか…?」

 

 

 コンテナの陰からスッと出てきたその姿は、――なんというか、メイドだった。それはカズマにとっても、ついこの前、船上でやりあったばかりで見覚えのある、水色と白を基調にした服装の、清潔感のあるメイドだった。

 

 いやいや監視カメラで確認した時は、潜入任務とか言って途中からはバニーだったが、普段は確かメイド服だったはずだ…。カズマの記憶が正しければ、そのメイド服を着用しているやばいメイドは四人組であり、現在もコユキ率いる学園艦で拘束中である。

 

 

 「――飛鳥馬トキと申します。

  本日はセミナー生徒会長、調月リオから

  連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの先生、佐藤和真様をご招待するよう…、

  申しつかって、こちらに参りました」

 

 

 金髪の美しく長いであろう髪を、メイド業の為に綺麗に纏めた少女が、粛々と礼を尽くしてくる姿を見て、こいつもあのC&Cみたいにアレなあれじゃなかろうなと、サキとカズマは不審に思いながら、顔を見合わせた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

――要塞都市エリドゥ管制室の記憶 カズマ(+SRT)とリオ、トキ

 

 

 

 「――要塞都市エリドゥへようこそ、サトウカズマ先生…」

 

 

 カズマは現実逃避するかのように、途方に暮れた顔で天井をしばらく眺めていたが、少しずつ考えをまとめるように、ゆっくりと口を開いた。

 

 

 「……これだけ完成してる上に、

  ミレニアムの連中からこの都市の話なんか聞いたこともない…。

  ――ここまでなにかへの入念な準備をしているような場所に

    今更俺なんかを呼び出して、いったい何の用だ…?」

 

 

 相手の言いたいことをなんとなく予想しつつも、どうあっても余計な仕事を増やしたくなかったカズマは苦し紛れにそう返す。まるで見せつけるようにここへ通された時点で、何を要求されているのかを理解しつつも、カズマはその理解を何とか拒もうとした…。

 

 都市を護る防衛機構、要所を守る特殊兵器、夜になってもまるで追いかけるかのように照らされるであろう街灯、守りやすく攻めにくいよう設計された道路構造、まるで何かを恐れるような、なにかを待ち構えるかのような殺人的かつ破壊的なその威容。もう嫌な予感しかしない…。

 

 

 「――ご謙遜を。

  いまやミレニアムで、

  ――いいえキヴォトスで、貴方の名前を知らないのは赤ん坊くらいのものです。

  私は、そんな連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの佐藤和真先生だからこそ、

  私が今していることについて、話しておくべきだと感じたのです…」

 

 

 「今すぐ聞かなかったことにして帰りたい……」

 

 

 「――現在、カズマ先生が誰にも制御できなかったコユキに首輪をつけ、

  ミレニアムが誇るC&Cを赤子の手を捻るように捕らえたことも把握しています。

  ……えぇ、それは別に構わないのです、解放してくださるようですし。

 

   一連の騒動は全て見させていただきました…。

  話で聞くのと、実物を見るのは違う、というのを私も実感させられましたわ…

  そのレベルの練度の元SRTの生徒を連れ歩けるほどの求心力を持ち、

  そうやって一度懐に入れた相手なら、手を尽くすという事も――」

 

 

 「こわいこわいこわいこわい…、なんなの俺のファンなの…?!」

 

 

 「――これから交渉する相手のことを、よく知ることは大切ですわ…

  それにこれは、カズマ先生がやってきたことを真似したにすぎません。

  

   私がこのキヴォトスで二番目に恐れるものに対し、失敗はしたくない…。

  なぜなら、貴方の逆鱗を踏むことだけは、避けたいからです。

  連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの、佐藤和真先生がどういう存在なのか…

  私は、分かっているつもりです…」

 

 

 リオの口から語られるそれは、常に平坦な声調ではあるが、そこには熱があった。お前だけは絶対に逃がさない、絶対に、絶対にだ…、という強い意思が。顔を合わせているだけでも、赤く輝く瞳に全てが込められている気がして、カズマはたじろぐ。

 

 どうやらいつもの相手と違って、こちらを侮っていないというところも含めて、かなりやりにくい。日頃の態度のせいで、侮られたり見損なわれて軽くみられることの方が多いカズマにとって、突破口が見つけにくい相手だ。もはや一刻も早く逃げ出したい一心で、後ろに控えてるサキをチラッと見るが、すげなく首を振られてしまう。

 

 

 「――なるほど、話も聞きたくないということですか。

  ……えぇ勿論、そう言うこともあるだろうと思って、対価を用意してあります。

  今現在カズマ先生が苦慮されている事態への、業務の効率化、自動化を促進できるだけの

  偏向報道媒体促進装置とでも言うべきものについて、ご興味がありませんか…?」

 

 

 「………………(なんでも知ってるのがほんとうにこわい…)」

 

 

 「――そのような怖いものを見るような顔をされずとも、

  私は、これに関して悪用する気はありません…。

 

   そして、これもまた、貴方がやっていることを真似したにすぎません…

  えぇ、実に合理的で、素晴らしいと思いますわ――

  相手が真に望むものを、あらかじめ用意しておくこと、これに勝る手段はないでしょう…」

 

 

 もうこれ以上自分自身のことについて聞かされることが怖くなってきたカズマは、大人しくリオの話を聞くことにした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「――世界を終焉に導く兵器、それがアリスの正体です。先生」

 

 

 

 

 ――ミレニアムサイエンススクール セミナー生徒会長 調月リオから聞かされた話を、世界を滅ぼす【魔王】という話を、最初から最後まで聞かされて、その上で、カズマはまったく笑うことが出来なかった。むしろ、局面が最悪になるような、直前になってからでなくて本当に良かったと、安堵した程だ。”古代”と名の付くもの、その中でも”兵器”と続くやつはやばい。それはアクセルどころか世界中での共通認識だ

 

 

 

 「………話は分かった。

  この物々しい都市に人の気配が全く感じられないのは、ここが戦場だからか…

  そして、クソゲー開発部に俺が手を貸した一件は、性能テストか?」

 

 

 「えぇ……、そしてその上で、アリスは危険であると判断しました」

 

 

 「――それはそうだな」

 

 

 カズマが即答するのも仕方のないことではある。荷電粒子砲を食らいそうになって消し飛ばされそうになった事が幾度もあり、全長1.5mかつ重量140kgの鉄塊を、棒きれみたいにぶぉんぶぉん振り回す、即死級の金属バットの危機に見舞われたこと数えきれず…、という記憶がすぐさまフラッシュバックして思わず条件反射的に答えてしまった。

 

 

 「―――!! 信じて、戴けるのですか…?」

 

 

 「まぁ、俺が思ってる根拠がキヴォトスに来てからのだけじゃないってのもあるが…。

  非常に残念なことに、ひっ…じょーに残念なことに、俺は実例を知ってるんだよな…。」

 

 

 非常に残念なことに、この時カズマが思い出していたのは、古代の超科学者が作成した、とある遺跡の奥深くに眠っていたとても残念な美少女型ロボットのことであり、アリスを見つけてしまったあれこれの時に一番嫌がっていたのもカズマである。

 

 

 「………シャーレの先生は、キヴォトス外から招聘されたと聞いています。

  外にも、それほどのものが存在していた、ということですか…」

 

 

 「まぁ、うん、そんな感じ……」

 

 

 「――なるほど、口に出すのもはばかれるような存在だったと」

 

 

 「うーん、というか普通に人の手に負えなかったし…(いろいろな意味で)

  そもそも作成者の手にすら負えなかったから、封印(放置)されてたというか…」

 

 

 「……そうかもしれませんわね、あるいは、そう考えるとしたら…

  なにか制御の核になるようなもの――

  その製作が間に合わなかったから、アリスは放置されていた……?」

 

 

 カズマとリオが思いを馳せる対象はまったく違っていたが、それぞれの認識に対する脅威度という観点からは一致していたため、奇跡的に会話が成り立っていく。

 

 

 「その時も、状況を打破できる戦力が、たまたまその場に揃ってたから、

  暴走したそれを処理できたが、後片付けも含めてひどい目にあった記憶しかないな…」

 

 

 「……状況を詳しく聞かせていただくことはできますか?」

 

 

 「………………(顔面を全力で歪めている)、

  じ、じゃあ、脅威度の低い順に古代兵器について話すけど…、

  結構、突拍子のないことを言うけど、笑うなよ……?」

 

 

 カズマはリオから信用してもらうために、実際にスキルや魔法の実演をしながら。あまりにもばかばかしいが、まったく笑えなかった事の顛末をいくつか語った。特に熱を入れて語ったのは、【機動要塞デストロイヤー】がもたらした、世界中への被害と、その発明者である古代の超科学者のでたらめぶりと、そのバカヤロウが現代になっても迷惑を振りまきまわる羽目になった、余りにもバカバカしい、いきさつであった。

 

 

 「――私が感じている危機感は、

  カズマ先生が仰った機動要塞デストロイヤーが一番近いですね…随分ふざけた名前ですわね。

  ――――?? …カズマ先生? どうかされましたか…?」

 

 

 「(………両手で顔面を覆う)」

 

 

 「……それほど絶望的な相手だったのですか…。

  いまや飛ぶ鳥墜とす勢いと言われるほどのシャーレの先生でも、

  そのようになるということは…、私も認識を改めて、もう何段階か上へ修正します」

 

 

 「そうしろ、そうしろ…。……リオが作ってるこのエリドゥだっけ?

  その建築資金等に関しては俺から、というかシャーレから金を出すから好きに使っていいぞ。

  予備の第二都市でも作ったらどうだ…?

  毎回上限一杯まで請求しろよ、全部通してやるよ……」

 

 

 アリスをどうこうするとかそれ以前に、あのレベルの悪夢が突然、平和などこかの都市内に出現するかもしれないという話を聞かされて、見て見ぬふりを出来るほどカズマの危機感センサーは鈍くなかった。むしろ、もしものことが起きた時の為に、全力を尽くして準備はしておくべきという点において、カズマとリオの考えは一致していた。

 

 そして、一通り話しが終わって――

計画に関しての詳細も伝えていないのに、上限なしの予算は受け付けることはできないと言う、妙なところで律儀なリオからのプレゼンテーションが、その後、何度も日を改めつつも始まった。要塞都市「エリドゥ」、都市を防衛する自動迎撃機構の数々、生徒会長リオ直属のC&C:5番目のメンバー「飛鳥馬トキ」の正式な紹介、最終手段である「システム:アビ・エシュフ」の性能と戦力試験に付き合わせられるホームレス四人組。

 

 信頼関係を築くためには短い時間だったが、お互いの遂行能力や危機に対する目的意識を知り、頼れるパートナー以上の関係性をあっという間に構築したカズマは、大体のことが終わって全員で帰途につく前、トキから呼び止められた。

 

 

 「――カズマ先生、本当によろしかったのですか…?」

 

 

 「なんだよトキ。

  試験は順調に終わったんだろ? ならとっとと帰ろうぜ…」

 

 

 「――そうではなく! ……申し訳ありません、声を乱しました。

  ………私は、リオ様の秘書のようなことを普段からしていますが…、

  その業務の中にアリスの監視も含まれています…、

  あんな無邪気な子供が、本当にそうなのでしょうか…?」

 

 

 「――それを確かめるために、俺もちょくちょく来てるだろ?

  お前がやらされてることだって、とりこし苦労になるかもしれないが……

  いまのままなら本当にそうなるかもしれんが…、そう思ってる時が一番危ないんだよ…

  

  俺とリオが危惧していることが発生した時、なにがトリガーで起こるか分からない事態が、

  その起点で止められなかった時点で、少なくともミレニアムは滅ぶ、と考えている」

 

 

 「私と、アビ・エシュフがいても、ですか?」

 

 

 「全力のお前とホームレス共をやらせて分かったが、俺は、まだ足りないと判断した…。

  トキはどっちかというと揚陸戦向けというか、制圧戦向けだからな…。

  ――単純に火力が足りない…。

  エンジニア部のバカ共が言ってた、本当の宇宙戦艦の主砲並みの威力が最低二つ欲しい」

 

 

 「――先生は、特撮モノの怪獣とでも戦うおつもりですか…?」

 

 

 「その怪獣戦の最前線に出される予定で仕上げてるお前に言われると笑えないな…。

  まぁ、それをカバーする方法は、もう建設中だが――

 

   それも、要塞都市エリドゥも、トキも使わないに越したことはないんだ。

  ヒマリからも話は聞いたけどな…、まぁ、いろいろ仕込んでは見るが――

  お前はお前で、前しか見えなくなってるご主人様を信じてやれって……」

 

 

 「……なでなでしないでください、言われなくてもリオ様のことは信じています」

 

 

 「わかったわかった……」

 

 

 拒否の発言をする割には、目を瞑って撫でられることを甘受するトキ見て、空気を読んだカズマはしばらくの間そうしてやった。

 

 ――後から考えると、これは失敗だった…。いやそれ以外に選択の余地があったのかと聞かれると、なかったのだが…。ミレニアムの首脳の一人とキヴォトス最高権力者が二人揃って、想定を更に上方修正しての対策を、金に物を言わせて講じたこと。これが破滅への第一歩だった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ゲーム開発部頑張れ、エンジニア部頑張れ、C&C超頑張れ…

みんなエデン条約好きすぎて、
あんまりパヴァーヌ編書かない問題、あると思います。

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