今年で 25 周年を迎えるハロー!プロジェクトに所属するアンジュルムが、スマイレージ時代から通算して 32 枚目となるシングル『アイノケダモノ/同窓生』(両 A 面シングル)を 6 月 14 日(水)に発売する。
リリース約一週間前となる6 月 9 日に、横浜ランドマークホール(神奈川) で新曲の発売記念イベント(2 公演)が開催された。 本イベントは 6 月 21 日の横浜アリーナ公演でアンジュルムを卒業する、リーダーの竹内朱莉のラストシングルとあって、会場には 2 公演合わせて約 1000 名が来場。竹内の卒業ライブまでは、本公演と 11 日に開催される「さよなら中野サンプラザ音楽祭」だけとあり、 竹内のファンを中心に多くのファンが集結していた。
イベントは最新曲『アイノケダモノ』でスタート。同曲は“肉食系”恋愛をテーマにした楽曲 で、ワイルドでパワフルな今のアンジュルムらしい一曲。ジャングルのオンナをテーマにし た曲調も特徴的で、「最強のオンナノコ」=「最強のアンジュルム」を体現したような曲となっている。力強いパフォーマンス後は、竹内の「シングル発売記念イベントにお越しの皆さ ん、こんにちは!」の挨拶で MC のターンへ。
竹内は「久しぶりの至近距離にビビりましたね」と、ファンとの距離の近さに笑顔を見せ、久しぶりとなる声出し、スタンディング OK のリリースイベントに笑顔をみせる一幕も。MC は新曲制作の裏話などを中心に、アンジュルムらしいわちゃわちゃした雰囲気で展開していった。 MC 終了後は、『ハデにやっちゃいな!』『限りある Moment』『悔しいわ』と 3 曲連続でパ フォーマンス。その後は告知コーナーへ。6 月 11 日に開催されるライブ 「さよなら中野サンプラザ音楽祭」や、女優の蒼井優と菊池亜希子が W 編集長を担っ た竹内初となる写真集『roundabout』(発売中)などを PR。
6 月 21 日に横浜アリーナで開催される竹内の卒業コンサート『ANGERME CONCERT 2023 BIG LOVE 竹内朱莉 FINAL LIVE「アンジュルムより愛をこめて」』の話題になると、会場では早くも涙を流すファンの姿もあった。 最後は今回がファンの前で初パフォーマンスとなる、最新曲の『同窓生』を披露。同曲は、 竹内をデビュー時から見守ってきたつんく♂提供曲だ。つんく♂制作の楽曲が収録されるのは、グループとして初のオリコンウィークリーチャート 1 位を獲得したシングル『全然起き上がれない SUNDAY』以来 3 年 7 か月ぶり。アンジュルムのメンバー間はもちろん、ファンとの信頼の誓いの曲といったテーマで仕上げられたミディアム調を聴かせる楽曲となっている。
また、イベントに先駆け、マスコミ向けの囲み取材も行われた。 最新シングル『アイノケダモノ』の聴きどころを記者から聞かれたリーダーの竹内朱莉は 「今までアンジュルムが歌ってきた強い女性像とはちょっと違った、女性の強さをテーマにした楽曲です。とにかくダンスを頑張りました。アンジュルムの中でいちばん最難関のダンス。この一曲で最強のアンジュルムが見られるんじゃないかなって思います」とコメント。 また、竹内はもう一曲の『同窓生』にも触れ、「久しぶりにつんく♂さんに曲を書いていただきました。私が卒業するということもあるんですけど、本当にすてきな楽曲に仕上げていただきました。いつものアンジュルムの一面が見られる MV も注目です」とニッコリ。
『同窓生』は竹内のラストシングルということで、竹内自ら恩師へのオファーを依頼したという。「スマイレージ時代からお世話になっているつんく♂さんに最後はお願いしたいとい う気持ちがあったので、その思いを相談しました。どういう曲が来るんだろうって楽しみだったんですけど、本当にアンジュルムの良さというか、わちゃわちゃ騒いでいるような感じが見せられる楽曲が来て、素直に嬉しかったです。本当にイントロからキラキラ輝いたような楽曲です!」(竹内)と話し、「どの時代のアンジュルムも最強なんですけど、また新たな最強を作り出せたなって思います!」と力強く宣言していた。
上國料萌衣も『アイノケダモノ』に触れ、「今までのアンジュルムの楽曲は芯のある女性って感じでしたが、今回はちょっと野生みのある強さが感じられると思います」と話せば、 佐々木莉佳子も「ミュージックビデオに映っているメンバーは、今まで見たことない少し挑発的に誘うような表情をしています。アンジュルムって表情のレパートリーがたくさんあ ると思うんですけど、今回はまた違った私たちだなと思いました!」と PR していた。
また、6 月 21 日の横浜アリーナ公演をもってグループとハロー!プロジェクトを卒業するリーダーの竹内が、現在の心境を語ってくれた。 「本当に実感がなくて、寂しさとかも全然ない、不思議な気持ちです。今までは見送る側で、 その時は 1 週間前とかだったら寂しさに浸っていたんですけど、いざ自分が卒業する側になったら実感がない。多分、当日までこの感じで行くんだろうなって。今は卒業ライブというよりも、単純に横浜アリーナ公演が楽しみだなっていう気持ちしかないですね」と吐露し、 アンジュルムとして初めてのアリーナ公演に向けての期待をふくらませていた。
アリーナ公演に向けてメンバーも気合十分のようで、サブリーダーの川村文乃は「ずっと夢見ていたアリーナ公演。竹内さんの卒業は寂しいんですけど、やっぱりアリーナに立てる喜びもあります。今のアンジュルムをたくさんの人にお見せしたいですし、またアリーナでライブができるように、次につながる公演になればいいなと思います。夢はアリーナツアーなので、その一歩目となるようにライブを成功させたいです!」とコメント。
竹内は卒業後の進路にも触れ、「アンジュルムを卒業していったメンバーは、みんなすごく活躍しているので、私も負けないように、みんなに追いつけるように頑張っていきたい。私は卒業後、書道で世界を目指したいという夢があるので、それに向かって頑張っていきたいです。卒業してもアンジュルムのことを外から応援できるような、力になれるような存在に もなりたい。みんなに負けないように、私も頑張っていきたいなと思います!」と語った。
最後に竹内は「本当に今の 10 人のアンジュルムの集大成をお見せできるようなシングルになりました! 『アイノケダモノ』が完成した時、もう私が抜けても大丈夫だって心から思えるような、みんなかっこいいパフォーマンスだった。なので、私も安心して卒業できます し、これからのアンジュルムがすごい楽しみって思えるようなシングルになりました。ぜひ、 たくさんの方に見て、聴いていただきたいです」と語り、「アンジュルムのメンバーとして単独で立つ横浜アリーナは最初で最後なんですけど、私がハロプロエッグ(現:ハロプロ研修生)に加入してすぐ、一番最初に大きなステージに立たせていただいたのが横浜アリーナだった。なので、一番最初に経験させていただいたところに、最後に立てるっていうのは素直に嬉しい。6 月 22 日(2008 年)にハロプロエッグに入って、卒業するのが 6 月 21 日 (2023 年)。加入してちょうど 15 年目に新しい道へ進めるっていうのも運命的で素敵だな って思います」と締めくくった。
また、今回のイベントでは披露されなかったが、竹内朱莉のソロ曲『行かなくちゃ』も最新シングルには収録されている。こちらは、グループの大ファンを公言しているシンガーソングライターの堂島孝平が手がけた竹内の卒業ソング。先日の竹内出演のラジオで初 OA され、ファンの間で早くも話題となっている。