2024年パリ五輪予選を兼ねたサーフィンのワールドゲームズ(WG)は7日、エルサルバドルで閉幕した。今大会でアジア1位となり、来年2月のWG出場を条件にパリ五輪代表に内定した男子で東京五輪銀メダルの五十嵐カノア(木下グループ)、女子の松田詩野が閉会式後にオンライン取材に応じた。
五十嵐は最終日、同じ日本勢の稲葉玲王が敗者復活11回戦で敗退したことでアジア最上位が確定した。その後の準決勝を1位で突破。決勝は4位でWG2連覇は逃したものの、全競技の日本勢男子1号で2大会連続の五輪切符を獲得。前回銀メダリストは「東京五輪もすごい経験だった。また同じ経験ができるのは、アスリートとしてはトップの気持ち。ステップアップして金メダルを取ることが目標」と意気込んだ。
松田は5日(日本時間6日)に初代表を決めた。全競技を通じ、日本勢第1号の内定となり「決まるまで知らなかったけど、うれしい」と笑顔。東京五輪は19年WGで条件付きで内定したが、エルサルバドルで開催された21年WGで出場権を失った。悔しさを晴らす結果に「東京五輪を逃した場所で、絶対に次はいい思いで終われるようにしたいなと思って努力してきた。前回の自分を超えられたかな」と感慨を込めた。