◆第70回全日本プロ選手権自転車競技大会(29日、富山競輪場)
スプリントは雨谷一樹(33)=栃木・96期=が予選(タイムアタック)から9秒970の大会新のタイムを叩き出し、ファイナルまで負けなしの“完全V”で初の栄冠に輝いた。雨谷は10月19日から開催されるGI寛仁親王牌(弥彦)の初日優秀「日本競輪選手会理事長杯」の出場シード権を獲得した。
予選の200メートルFTT1番手で登場し、雨を切り裂いて9秒970の大会新記録をマーク。1/4決勝は不戦勝だったが、1/2決勝、決勝をそれぞれストレートで勝ち“完全V”。「関東地区プロではずっと勝っていたし、全プロも勝ちたかった。この3年、中止になった分、思いが募ってましたね。体の状態もよかったし、タイムは出ると思ったが、9秒台とは。(決勝の相手)河端さんにはナショナルチーム時代から一度も勝ったことがなかったし、うれしい。寛仁親王牌の日競選理事長杯は菊池(岳仁)君もいるので、一緒に頑張りたい」と喜びを爆発させていた。
▼スプリント決勝
雨谷一樹(栃木)ー河端朋之(岡山)
〇10秒72(逃げ)
〇11秒07(逃げ)