副業にワナ
被害相談300件
2017.12.15 WBS放送
荷物を受け取るだけの気軽なアルバイトに申し込んだだけなのに、知らぬ間に、自分の名義でスマートフォンなどを購入させられていた。こうしたトラブルが相次ぐ中、警視庁は今日、詐欺などの疑いで無職の小原優作容疑者38歳を逮捕しました。
手軽な副業気分につけ込む悪質な手口を取材しました。
それは気軽な副業のはずだった。
荷物を受け取るだけのアルバイトなどと称し、応募者の個人情報を悪用。
スマートフォンをだまし取ったとして、警視庁は無職の小原優作容疑者38歳を逮捕した。
その手口はこうだ。
警視庁によると小原容疑者は、まずインターネットの掲示板に「自宅でできる簡単な事務作業」などと嘘の求人を掲載。
応募した主婦が面接に訪れると、「荷物を受け取るバイトで持ち逃げされると困る」。
このように伝えて免許証などを提示させた。
そして取得した個人情報を悪用してネット上でスマートフォンを購入。
被害に遭った30代の主婦は、「面接で本人に会い、バイト代も入っていたので信用した」
実は同様の被害は全国で相次いでいる。国民生活センターよると同様の被害を訴える相談がこの2年間で少なくとも300件を越える相談が寄せられていると言う。
被害対策弁護団は「荷物を受け取って転送する側はます開けるなと言われるので、何が来るのかわからないまま受け取り、そのままてんそうしてしまう。オレオレ詐欺が減らないのと同じで、この被害もまだまだ増えていく可能性はある。」
(たすく法律事務所 常岡 久寿雄 弁護士)
警視庁によると小原容疑者は「スマホなどを他人名義で購入し監禁していた犯罪グループの一員に間違い無いと供述している。
小原容疑者のグループは10人前後とみられ、今年3〜5月にかけ役10人分の個人情報取得したもようだ。
だまし取った商品はスマートホンなど46台や、化粧品などおよそ590万円相当。それらを転売して利益を得ていたものとみられている。
どうすれば被害を防げるのか。
容易に身分証明書のコピーや写真を送らなければそうした被害にまず遭わない。
常識的に自分の個人情報を守るとか、変な話には載らないようにすることで十分防げる。
(たすく法律事務所 常岡 久寿雄 弁護士)