学習や勉強において、わからないことを調べたり、勉強の計画を練ったりと時間と労力を必要とします。
ChatGPTは対話を行ったり、さまざまな質問や依頼をこなすツールとして有名ですが、実は学習や勉強のサポートにとても役立ちます。
今回は、ChatGPTを使用して学校や仕事などの学習をサポートする方法やそのメリット・注意点についてを解説していきます。
ChatGPTを学習・勉強のサポートに活用するメリット
隙間時間に勉強できる
ChatGPTを使えば、スマートフォンやパソコンからいつでも勉強することができます。そのため、通勤や待ち時間などの隙間時間を有効に活用することができます。
24時間いつでも、即座に回答が得られる
ChatGPTは、大量のテキストデータを学習しているため、多様な質問に対して即座に回答することができます。
24時間いつでも、自分が勉強している内容についての疑問点があった場合、教材を見ながらその場で解決することができます。
毎回同じ回答が得られるため、確実に復習ができる
ChatGPTは、同じ質問に対しては毎回同じ回答を返します。そのため、勉強した内容を復習する際にも、同じ内容を確実に復習することができます。
個別にアドバイスを受けることができる
ChatGPTは、ユーザーが入力した質問に応じて、個別に回答を返します。そのため、複数人向けの授業やコースなどと違い、自分が分からない部分について、個別にアドバイスを受けることができます。
ChatGPTを学習・勉強のサポートに活用する方法
カリキュラムを組んでもらう
学習や勉強をする際には、カリキュラムの作成が非常に重要です。適切なカリキュラムを作成することで、学習の目標を明確にし、効率的に学習することができます。
下記の画像はChatGPTにTOEICで得点を上げるためのカリキュラムを組んでもらったものになります。
また、そのほかの具体的なプロンプトの例や目的別のプロンプトの例を記載いたしました。
具体的な例:「JavaScriptでWEBアプリケーションを作成できるようになるまでのカリキュラムを体系的に組んで」
その他目的別の例:
[目的]を達成するための勉強の計画を考えてください。
[レベルや目標]に到達するための勉強計画を作成してください。
[スキルや知識]を身につけるための勉強のカリキュラムを作成してください。
[期間や時間]を考慮した勉強の計画を考えてください。
[学習方法や教材]を活用した勉強のカリキュラムを作成してください。
[弱点や改善点]を克服するための勉強計画を考えてください。
[興味や関心のある分野]を学ぶための勉強のカリキュラムを作成してください。
[試験や資格]に合格するための勉強計画を考えてください。
[キャリアアップや転職]に必要なスキルを身につけるための勉強のカリキュラムを作成してください。
以上のように、ChatGPTを活用することで、適切な勉強カリキュラムを作成することができます。
自分で情報源を探す手間が省けるため、効率的に学習することが可能です。
不明点の質疑応答に使う
ChatGPTを勉強の質疑応答に使うことは、自分自身の知識を深めるために非常に役立ちます。
わからない点や知らない用語があったときにはすぐにchatGPTに質問してみましょう。
下記の画像はchatGPTにプロンプトエンジニアリングについて説明してもらった例になります。
また、下記は英語の勉強を例にchatGPTにわからないところを質問する際のプロンプトの例をまとめました。
・語彙や文法に関する質問
「英語で〇〇ってどういう意味ですか?」
「この文の文法が間違っているところはどこですか?」
「これって形容詞として使えますか?」
・リスニングの理解に関する質問
「このリスニングの問題で何が言われているのか分からなかったです。正しい答えは何でしたか?」
「この音声の中でどの単語が聞き取れなかったですか?」
・スピーキングの練習に関する質問
「この英文を正しい発音を教えてください。」
「このフレーズにはどんな言い回しが使えますか?」
「このシチュエーションでどうやって自己紹介したらいいですか?」
・読解に関する質問
「この文章で重要なポイントは何ですか?」
「この文章の意味を簡単に説明してください。」
「この文章にはどんな表現が使われているのか教えてください。」
資料の検索
参考文献を探す際や教材を選ぶ際、色々なものと比較したりと労力がかかることが多くあります。
また、インターネットを使って勉強する際など、検索エンジンでキーワードを入力しても、自分が欲しい情報を見つけることができない場合があります。
そのような時は、ChatGPTを使って勉強の資料検索をすることがおすすめです。
下記はプロンプトエンジニアリングについての資料の検索を依頼した際の画像になります。
書籍やyoutubeまで出してくれるのは優秀ですね!!!
以下はChatGPTで勉強の資料を探す際に使えるプロンプト例をまとめたものになります。
<自分の知りたいもの>についての資料を教えてください。
<参考記事>についての情報源は何ですか?
<自分の知りたいトピック>で最新の情報を探すためのヒントを教えてください。
<自分の知りたいトピック>のオンラインの教科書や参考書を教えてください。
<自分の知りたいトピック>についてのビデオチュートリアルを教えてください。
<自分の知りたいトピック>についてある程度理解している人向けの本を教えてください。
<自分の知りたいトピック>についてのよく知られた研究者や専門家が書いた記事を教えてください。
<自分の知りたい分野>に関する最新の動向やトレンドについて教えてください
これらのプロンプトを使ってChatGPTに尋ねることで、勉強に必要な情報を探す手間を省くことができます
文章があっているかの確認
文章の校正を行う際や、外国語の文を書く際などに誤字脱字や表現の不自然さを自動的に検知することができます。
下記のプロンプトを参考にしてみてください。
“以下の英文に誤りはありますか?ある場合は、どこに誤りがあるか教えてください。”
“この文章をチェックしてください。誤りがあれば、修正してください。”
“この文章に文法的・綴りの誤りはありますか?ある場合は、修正してください。”
ただし、ChatGPTはまだ人間の言語理解に完全には及ばないため、確認結果に対して常に注意を払う必要があります。
クイズの作成 ランダムな質問の出題
ChatGPTを使って、学習したい内容をクイズ形式でテストすることができます。
例えば、「生物学のテストに使えるクイズを作成してください」と聞くと、ChatGPTが適切なクイズを提供してくれます。
下記は、基本情報技術者試験の勉強のためのクイズを作成してもらった画像になります。
クイズの種類(多肢選択クイズ、正誤判定クイズ、穴埋めクイズ)や、クイズの難易度( 初心者向け、中級者向け、上級者向け)やどのような種類の問題を含めるか(例: 基本的な用語、応用問題、実践的な問題)、問題の数5問、10問、20問)などを加えれば自分の要望によりあったクイズを作成してくれます。
下記はクイズを作成してもらうためのプロンプトの例になります。
TOEICで700点取るための多肢選択クイズを出して
SPIで高得点を取るための正誤判定クイズを30問出して
高校3年生レベルの数学の応用問題を出して
HTMLを覚えるための初心者向けの問題を出して
苦手な分野をクイズ形式で出題してもらうことによって、楽しく学べるようになります。
論文や資料の概要の把握
論文や資料を読むとき、概要だけ知りたいということは多々あると思います。
その際は、chatGPTに要約や概要の説明を依頼することがおすすめです。
「下記の文章を要約して
<要約してほしい文章を貼り付け>」
「OOについての概要を300文字以内で教えてください」
「下記の文章を小学生にもわかるように200文字で説明してください
<要約してほしい文章を貼り付け>」
「下記の論文の概要から問題点や課題を把握するためのポイントを教えてください。
<要約してほしい文章を貼り付け>」
これらのプロンプトを使うことで、自分が勉強したい分野の最新の動向や問題点、今後の展望などを把握することもできます。
また、複数の論文や資料を比較することもできるため、より深い理解を深めることができます。
ChatGPTプロンプトの作成で気をつけるべきこと
ChatGPTはあくまで人工知能であり、完全な正確性は保証されていません。
そのため、ChatGPTを利用する際には、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。
答えが完全に正確であるとは限らない
ChatGPTは人工知能によって構築されています。そのため、答えが完全に正確であるとは限りません。
ChatGPTの回答に疑問がある場合は、複数の情報源から確認することが重要です。
プロンプトの選定が重要
chatGPTはプロンプトの書き方で回答が変わります。
少し言い回しを変えるだけで違った返答が来るため、思ったような回答が得られない時はトライアンドエラーを繰り返すことがおすすめです。
利用者が多い時のみ即座に回答を得られない
ChatGPTは、多くのユーザーが同時にChatGPTを利用している場合、回答を得るまでの待ち時間が長くなることがあります。
その際は少し時間を置いてから利用することがおすすめです。