第37話 「囚われの戦姫《Valkyrie in the Darkness》」

 ニアの意識が覚醒した先にあったのは、景色だった。

 薄ぼんやりとした松明の灯火だけが道しるべな世界。縦に並べられた黒鉄の柵の中に、自分は横たわっている。


 とりあえず怠く重い体を無理やり起こし、体のあちこちを見回して変化を確かめた。

 まず、肌に張り付く素材の拘束衣が全身に纏わり付いており、きつく締め上げられていた。拘束衣とは別に、鋼鉄製の首枷に両手を並列にはめられているおかげで満足に動くことはできなかったが(もっとも、こういうのは慣れたものではあるが)、ただ、「薬」がまだ効いていることくらいはわかったので、前に意識を失ってからそう日にちが経っていないことも把握できた。


 ——が、そこまで考えたところで、


「…………ッ!」


 脳内に強烈なビジョンが浮かび上がるとともに、頭痛が襲う。

 緑の液体が入った注射器。首筋を貫く鋭い痛み。麻痺した体と絡め取られた意識。

 場面が変わった時、培養液の中で死体のように漂うそれは、自分と姿形がそっくりな——。



『永遠におやすみ。ニア』



 そして、自分も漂っていた。

 透明なガラス板の先で理知的な顔立ちに狂気的な瞳を宿した男が、薄笑いを浮かべて自分を見ている。


 永遠に、おやすみ。


 意味はわからないけれど、なぜか今ここで眠ってしまうと取り返しのつかなくなるような、そんな怖気を感じて、それで。


 ——ビジョンは唐突に途切れた。


「……っ、はあ、はあ」


 ニアは浅い息を繰り返す。直感的に夢なのだろうとは思ったが、もう二度と思い出したくない悍ましいものだった。


 と、コツッコツッ。

 足音の反響が聞こえた。牢の先に人影が現れる。


「ちゃんと起きれたみたいね」


 第四位と常に行動を共にする、妖艶な金髪の少女。男を虜にできるであろう猫撫で声がどこまでもニアを刺激した。


「なんだ。ようやくおれで、実験でも始めるのか?」


 挑発的に笑ってやる。無様に怯えたりは絶対してやらないと思っていた。


 ただ、


「そんなの、もう終わったわよ」


 意趣返しかのような不気味な笑顔で囁かれれば、威勢を削がれるというものだ。


「終わった……?」


「ええ。あなたの言う『実験』が終わって、きっかり一日半。あなたはずっと気を失っていたわ」


 まさか、先ほど頭に流れた映像は真実だったのか。必死に思い返すも、何を見たのかすら朧げになってしまっていた。


「……で、用済みになったおれはどうなる? 処分する手筈なら……今ここでおれが喋っているはずがないんだろうけど」


「もちろん。あなたみたいな逸材を殺すなんてもったいないこと、してたまるものですか」


 「逸材」という単語に冗談抜きで戦闘センスのことかと考えたが、自惚れるには自分は負けすぎている。


「おれは孤児だ。自分の出自を知らない。おれの血に、何かあるのか」


「さあ、どうかしらね」女はまともに答えず牢の扉を開ける。「私も詳しくは知らないわ」


 なんと牢の扉には鍵すらかかっていなかった。

 自分に逃げ出す選択肢などなかったとはいえ、頭にくるものはある。


「余裕だな」ニアは気丈に、「飼い犬に手を噛まれたことはないのか」


 ニアの目の前まで来ていた女は、……皮肉を悟ったのか初めてその貼り付けた笑顔を消す。


「あの人はそんなに単純な人ではないわ」


 首枷に繋がれた鎖を強く引っ張られ、ニアは大きくバランスを崩して突っ伏す。体制を整える暇もなく、硬い石の絨毯の上を引きずられる羽目になった。

 牢を出て、鈍重な擦過音を奏でながら彼女は言う。


「あなたのこれからの役割は『比較』。人道的に扱ってもらえるとは、思わないことね」


 相変わらず意味はわからないが、自分の「これから」が暗いことは理解した。


「……っ」


 ズルズル、ズルズル。

 やはり地下牢だったのか、上層へと繋がる階段の前まで来た。


「立ちなさい」


 ヒールで頭を小突かれ、膝から立ち上がる。そのまま無言で引っ張られつつ階段を上がると、シックな調度の廊下が数十メートルと続いていた。広さからして、ニアが狙撃を試みた屋敷の中だ。

 廊下を粛々と歩き、屋敷の四階——中央部へ。


「ここは『先生』の実験室の隣なの。すぐ弄れる方が都合いいらしいわ」女は扉を開けて、クイっと指で促す。「入りなさい」


 そこは、想像していた世界とは幾分と違っていた。

 まず目に飛び込んでくるのは、ファンシーな天蓋付きのベッド。その側に、貴族御用達といった豪奢な肘掛け椅子と、巨人族ジャイアントすら丸ごと映せるであろう鏡台が鎮座している。

 まるで、一国の姫の寝室。そんな部屋。


「ここが、おれの部屋……?」


「もともとは賓客用だった部屋を、先生のために改築したのよ。地下牢の石畳がお好みだったところは申し訳ないのだけど、こっちの床で我慢してね」


「……いや、十分だ」ニアは自分から進み出て、肘掛け椅子に腰を据えてやった。「くつろがせてもらう」


 ……と、ガチャリと音がした。


「ふむ、それは僕の椅子なんだけどね」


「——ッ」


 青い、髪。

 髪と同じく病的に青白い顔の男がいた。

 部屋奥の扉が開いた音は高く響いたはずなのに、その存在感はあまりに薄い。柔く向けられた瞳に、ニアは戦慄する。


「被験体が勝手に動き回るのは、感心しないなあ」


 ぞく、ぞく。

 発汗が止まらない。全身の細胞が震え上がったような気さえする。なるべく思い通りに実験を進めさせてやらないよう引きずられながら考えていた罵りの言葉も、全て吹っ飛んだ。

 口をパクパクとしかできないニアを、男は満足そうに確認すると、今度は少女の方を向く。


「やあ、待たせたね」


「いえ、お休みになれましたか」


「うん。久々にぐっすりと眠れたよ。被験体Aの容態に変化があったから、予定よりは早く目が覚めたけど、それでもね」


「私が見てきましょうか?」


「いや、大丈夫」男はひらひらと手を振って、「もう安定したよ。あれには存分に働いてもらわないといけないし、細かい調整は自分でやるつもりだから。そのつもりでね」


「わかりました」


「被検体Bを連れてきてくれてありがとう。いかんせん僕は非力だから、いつも力仕事を任せて申し訳ない」


「いえ、そんなことは」


 慈しみのある視線を、あくまでも少女はフラットに受け止めている。


「君ももう、休んでいいよ」


「はい、失礼致します」


 少女は淑やかに一礼して、物静かに去っていった。


「……、……」


 高鳴る動悸でまともに話を聞くどころではなかったニアだが、男の意識が自分に向いたことには、敏感に反応してしまう。

 違う。おれはなんで、こんな——、


、なぜ自分は本能から怯えているのか? そんな顔だね」


「あ、う……」


 どうして、なぜ言い返せない。


「そういう風に調整したからね。うん、やっぱりこれくらいの方が可愛げがある」


 一人で喋り続ける男は、床に垂れ下がる鎖を拾い、軽く引っ張る。


「さあ、こっち来てよ」


 優しげな声でそう呼びかけられるも、ニアは動けない。偉そうに、足を組んでまで座っていたくせに、固まったままで。


「しょうがないなあ」言って、男は躊躇いなくニアに近づくと、「よいしょ」


 自分は非力だという言葉はなんだったのか。

 あっさりとニアの体を持ち上げた男は、部屋の奥まで気軽に運ぶ。ニアはなすがままに揺られるだけだった。


「あっ、肝心の固定台を忘れてたよ。ちょっと待っててね」


 と、急に立ち止まった男は、物を放り捨てる要領でニアを放った。

 あまりに突然のことであったし、いかんせん手が不自由なので、ニアはまともに顔面を床にぶつける。ツーン、と鈍く血の滲む感触がした。

 飽きたおもちゃを投げ捨てる子供みたいに気まぐれな男は、先ほど自分が入ってきた扉から、何か担架らしきものを運んできた。


「意識が確認できるまでは地下に留めておかなきゃいけないほど、君は被験体Aよりも不安定な存在だからさ。こうして僕が管理する必要があるんだよ」


 物として扱うくせに、ひたすらに不可思議な説明を繰り返す男。

 その狂笑には、言い知れぬ不気味さしか漂っていない。


「対の武器である君たちの比較が何よりの……って、ごめんごめん、何のことだかわからないよね。でも大丈夫、君たちは知らなくていいことだから」


 どうにか視線を逸らすことで、鼓動が落ち着くことを覚えたニアは……ようやく言葉を発する。


「お前は……なんだ?」


「うん?」


 ニアの言葉を数秒噛み締めた男は、言う。


「僕はマッド。ただのマッドだよ」


 おれが聞きたいのは名前じゃない。そう言おうとする前に、再び軽く持ち上げられた。担架の上に仰向けに寝転ばせられると、やっと両手と首を連結していた枷が外される。

 一度ぐらい、殴ってやろうか。

 そんな想いが溢れ出すが、実験用マウスを見る目で見下ろされるだけで結局は萎縮してしまうため、ニアは自分が情けなくてたまらない。

 それから先は赤子も同然の扱いであった。

 みちみちと汗ばむ拘束衣の上から、首枷代わりの拘束が全身に施されていく。

 最初に、胸下で交差した腕を後ろ手に繋がれ、黒いベルトで前腕部を巻かれる。続いて、首、肩、腹、太腿、膝、足首、と拘束衣の表面にあるベルトループを通して、担架に体を固定された。身じろぎ一つできない。

 十分に固定されたことを確認して、「うん」と、癖になっているらしい頷きをした男は、ニアに尋ねる。


「君って、いびきをかくタイプ?」


「ね……寝言なら、ずっと言ってる、タイプだ」


 こんな様になってしまって、まだ声は震えているが、だんだんと自分らしさを取り戻せてきた。

 しかし——。


「うるさいのはごめんかな」


 グイッと、急に拘束衣の口元を締め上げられ、口腔内に円柱の金属がぶち込まれた。柔らかい素材で表面がコーティングされているとはいえ、口が限界までこじ開けられ、歯がギシギシと軋む。

 続けて鼻からチューブをねじ込まれ、一気に呼吸が辛くなる。


「もがっ……あがっ……」


 チューブが奥に押し込まれてえずいている間に、バイザーとヘッドホンが一体化したような装置が取り付けられ、視覚と聴覚がほぼ同時に閉ざされる。五感が急激に失われ、再びパニックになりかけたところで、……男の声が頭でハウリングする。


『聞こえるかい? まあ、聞こえてなくても話すんだけど、君には向こう数日はこのままで過ごしてもらうよ。ちゃんと目覚めた時点で大丈夫だとは思うんだけど、万が一暴れられたら敵わないしね』


 相変わらず、奴の言うことはわからない。


「食事や排泄についても心配しなくていいよ。生命維持装置をあとで準備するから。……うん、そうだね。今はゆっくりおやすみ、被験体B」


 プツン、と音は途切れた。

 同時に、強烈な既視感と睡魔が襲ってくる。

 ……お先は、本当に真っ暗そうだな……。

 ニアの全てが——闇に誘われていった。



 意識が再び覚醒する——。

 まどろみの中で目を瞬かせるも、何も見えない。耳を研ぎ澄ませても、何も聞こえない。相変わらず鼻腔と口腔には耐えがたい圧迫感しかなく、長時間固定されているが故に、痺れが発生している。

 ただ、以前より二つの変化があった。

 一つ目の変化は、座らされている……ような気がしたことだ。

 定かではない。

 朧げな記憶だとニアが横たえられた担架は変形式であったはずなので、面積を取らない椅子の形に変えたのかもしれない。

 二つ目の変化は、股間と肛門部分に存在する異物感だ。

 こんな状態で固定されているわけだから、当然、便所へと排泄に行くことなどできない。おそらく尿道や腸に管がねじ込まれており、そこから排泄物を吸収する仕組みなのだろう。

 気持ち悪いな……。

 尿道をこじ開けられているせいか、常に尿意があるような気がするのだ。そのくせストッパーみたいなもので蓋をされているのも感じるので、自由に垂れ流しというわけでもない。腸だって、心なしか張っている気がする。どうやら時限式であるらしい。

 と……三つ目の変化が訪れた。

 軽い音が耳元で鳴ったかと思うと、口腔の金属柱が強く押し出される。喉奥を突かれて大きくえずいてしまうが、そんなことはお構いなしにドロドロとした液体が流れ込んでくる。全くもって味気がなく、おおよそ飲み物とも食べ物とも呼べるものではなかったが、きっとこれがここでの食事なのだ。情けなくも涙目になりながら、流し込まれる流動食を無理やり飲み込んだ。

 続けて、さっきよりわずかに低い音が鳴り、膀胱と腸内が透き通っていく感触。排泄が始まったのだ。ほどなくして排泄が完了すると、闇色だった世界に、蛍光色の文字が浮かぶ。

 なんだっ……この、恥ずかしいデータは。


『流動食五〇〇キロカロリーを投与

 排尿量、三一〇ミリリットル 排便量一三〇グラム

 共に正常』


 肉体の全てをさらけ出されるらしい。これと同じ情報が青い髪の男にも送られているのだろうが、わざわざ当人にも知らせるなど悪意がありすぎる。

 ただまあ、一寸の先も見えなかった世界で、文字通り光が差したことに心が落ち着いたことも事実だ。

 どこまでも手のひらで転がされているのかもしれない。


 悪夢は、きっとまだ始まったばかりだ……。



『もしもーし。これ聞き忘れてたんだけどさ。脳味噌と両手足。どっちがいい? ……ああ、また説明が雑だった。答えだけ求めちゃうのが僕の悪い癖だ。反省だね。で、本題だけど、君のカタログスペック見てると、魔法特性が個体だったんだよね。それってとっても貴重でね。まだ先の予定なんだけど、バラして観察するつもりなんだ。でも被験体の体力も考えないといけないからさぁ、人間って非力だよね。それで、どっちからがいい? 頭を切り開くのが先か、四肢を切り落とすのが先か。前者なら右目を、後者なら左目を三回瞬きしてね。……あ、きちんとあとで修復するつもりだから、そんなに怖がらなくていいよ。傷も残さない。僕も傷物嫌いだし。

 ——それじゃあ、よろしくね』



 馬鹿みたいな内容の伝言が聞いてから、どれだけ経ったのだろう。

 時間の経過がわからない。当然だ。時計などないのだから。唯一の導は定期的に流し込まれる流動食くらいか。排泄時間の方は決まっているわけではないらしく、限界まで溜め込んだ後、回収するといった具合だった(これがまたつらく、歯を食いしばって耐えるしかできない)。


 苦痛から逃れる術は眠ることのみ。しかし、下半身のむず痒さから解放された直後でさえ、満足に休むことのできない姿勢のままガッチリと固定されているため、浅い眠りを繰り返すしかなかった。


 時々、微弱な電流が流れる(筋肉を維持するためだろう)以外、外部からいっさいの刺激はなく、人間的な行動は極限まで抑えつけられる。

 ニアはただ、息をするだけの人形と化していた。


 いったい、これからどうなるのだろうか。

 肉体的な苦痛だけであれば、まだ向き合える余地はあった。精神的な責め苦も……家族さえ無事ならば問題ない。

 でも、「無」にはどうしようもない。


 あの男は確か、「比較のためだ」などと言っていた。自分がBと呼ばれていたのだから、対であるAとやらも似たような不幸な目に遭っているのかもしれない。

 何と比較されるのか、今のニアが真っ先に思いつくのは自分と瓜二つの顔を持つ少女だ。一度しか会っていないのに、その面貌は脳裏にこびりついている。


 まさか彼女も捕まっているのか。そうだとしたら笑えない。

 彼女自体はどうでもいいとして、あの少年がまたこの薄暗く汚い闇に関わりができてしまう。せっかく諦めさせて、日の当たる場所へと戻ってもらったのに。

 そうでないことを、家畜以下へとなってしまった自分は祈るしかできない。


 ……でも、どうしてここまで、あの頼りない女顔が頭をよぎるんだろう。


 まさか助けを期待しているのか。ありえない。彼は自分よりも弱いのだ。彼の周りの連中だって、大した力を持つものはいない。


 ……いや、違うな。

 おれは怖いんだ。

 自分の本音をさらけ出した相手を失うことが。おれにとって、「特別」が一つ増えていた。いつのまにか。



 なあ、

 アンタの言葉の意味が、やっとわかった。

 おれも、家族以外の「特別」を、見つけられた気がするよ。


 でも、ちょっと遅かったみたいだ。



—————————————————————————



 ——ニアは、夢を見ていた。



 夢の中で、目覚めていた。


「なんだ、起きちまったのか」


 自分に寝台を譲ったために床で寝ていた「父」は、あまり大きくはない手で頬を優しく撫でてくれる。


「よく、眠れない……」


 うとうととするだけで、深い眠りに落ちることが、できない。


「じゃあ、眠くなるまで字の勉強するか?」


「うん、そうする」


「よし、……何がいい」


 机にあった本を、「父」は何冊か引っ張ってきた。


「これ」


「また『仮面の騎士』か。お前はこれ、好きだなぁ」


「うん、面白いよ」


「オレのおすすめは『黒衣の勇者』なんだが……まあ、いいや」


 起き上がっていたニアに、父は体を寄せる。

 本を読み聞かせてもらって、自分も本を読んで、文字を覚えるのだ。


「……ゴホン。じゃあ、読むぞ」



 ニアの、幸福な時間が始まった。



 はるかむかし、大きな帝国がありました。

 帝国は、小さな王国を襲います。

 王国は必死に戦いましたが、負けてしまいました。

 王国で一番強いと言われていた、「最強の騎士」でさえ、帝国の「将軍」には敵いませんでした。



 そして、王国の姫はさらわれてしまいます。

 それはそれは美しい姫でしたが、なんとも乱暴な性格でした。

 連れ去られる時も、最後まで泣き叫んで暴れていました。

 国民も、騎士団も、王様でさえ、負けたのだから仕方ないと簡単に諦めます。



 でも、一人の騎士は違いました。

 姫を助けに行くと言うのです。

 しかし彼は、王国で一番弱いとされた騎士でした。



「ああ、仮面の騎士よ。国一番の道化よ。このままでは死んでしまうぞ。決して敵わないと知って、なぜ力無き君は立ち上がる?」


「泣いて助けを求める乙女が一人いた。騎士として、男として、立ち上がる理由は十分だ」



 仮面の騎士はそう言って、震える手で剣を取りました。

                        』






 ………………ニアは、暗闇の現実に引き戻された。






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