ソニーモバイルの最新フラッグシップ、Xperia 1 V。
そしてすでに国内でも展開されているサムスンのGalaxy S23 Ultra。
価格帯も近く、国内でSnapdragon 8 Gen2搭載機と言えば、この2モデルが当面はライバル機種となりそう。
そんなXperia 1 VとGalaxy S23 Ultraですが、期近のベンチマークスコアを比較してみたところ、両者の間にはベンチマークスコアだけでなく、その安定性においても有意な差があることが判明しました。
以下はXperia 1 VとGalaxy S23 UltraのGeekbenchにおけるベンチマークスコア測定結果、50回分の平均を出したもの。Xperia 1 V Galaxy S23 Ultra シングルコアスコア 1768 1884 シングルコアスコア標準偏差 250 126 マルチコアスコア 4635 4916 マルチコアスコア標準偏差 488 256
Xperia 1 V、性能の安定性ではGalaxy S23 Ultraに完敗
シングルコア平均でもマルチコアで平均でもXperia 1 VはGalaxy S23 Ultraと比べるとスコアは劣っていますが、Galaxy S23 Ultraに搭載のSnapdragon 8 Gen 2 For Galaxyはレギュラー版から各コアがクロックアップされているのでこれはある意味当たり前。
ただ、それよりも注目したいのは各コアの標準偏差。
ご覧のように、Xperia 1 Vのスコアの標準偏差はシングルコアでもマルチコアでもGalaxy S23 Ultraの倍近くとなっています。
これは簡単に言うと、「平均スコアからの乖離値の平均」で、さらに分かりやすく言うと、測定毎にどれくらいスコアのバラつきが出るか、というもの。
よって、大きければ大きいほど端末温度などいった環境による性能のばらつきが大きい、ということになり、小さいほど性能が安定している、ということに。
つまり、ベンチマーク上で見る限り、Xperia 1 Vの性能は「安定性」という点ではGalaxy S23 Ulraに劣っている、ということになります。
Xperia 1 Vは前モデルの1 IVと比べると発熱問題はかなり改善されており、極度なスロットリングやフレーム落ちといった問題はほぼ解消されているとも言われています。
が、やはり他のSD8Gen2と比べると、まだその性能の安定性という点で劣る部分があることは否めないようです。
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