2才の時、初めて乗ったオート
バイがこれ。
国産初のスーパースポーツだ。
母方の叔祖父に乗らせて貰った。
1962年。誕生日前なら満1才だ。
タンクに跨り、前の水道の栓の
ような所を持とうとしたら、
そこは駄目だと言われて、ミラー
の付け根付近を持った。正確に
はワイヤーの付け根の根元付近。
よく覚えている。
まだ生まれて2年程で、60年以上
前の記憶だが、世界が一変
した事も、まるできのうの
ように覚えている。
した事も、まるできのうの
ように覚えている。
住宅街の一画を一周しただけだが、
もっとずっと乗っていたかった。
まだ25才位のお袋が実家から
飛び出して来て、叔祖父に抗議
していた。こんな小さな子ども
を乗せて、と。
叔祖父は笑って取り合わなかっ
た。
父方もだが、母方もオートバイ
乗りばかりだった。
母の妹(叔母)の夫から貰った
1950年代のダブルライダース
の革ジャンを私は1970年代の
高校時代に着ていたし、大学
の時もそれを愛用していた。
父方の親族もオートバイ乗り
だらけだった。
それゆえか、私が12才で自力
で敷地内でオートバイに乗り
始めた時も、16ですぐに免許
を取って乗り始めた時も、バ
イクなどやめろとは一切親から
は言われなかった。
それどころか、母もまだ若い頃、
主婦仲間とミニバイクでだが、
いろいろプチツーリングに行っ
たりして楽しんでいたようだ。
私の同世代のイトコたちは大勢
いるが、男の大半は今もオート
バイ乗りだ。
そして、その息子たちも。
オートバイ乗りというのは、
特別な存在ではない。半世紀
以上前からゴロゴロいる。
以上前からゴロゴロいる。
そして、今は乗ってはいないが、
私の妻も自動二輪免許を持つ
オートバイ乗りだ。
オートバイ乗りだ。