渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

クルマの出来

2023年06月04日 | open



RZRはRZ1型よりもオニギリテール
のRZよりもずっと車としての出来
は良かった。
本当によく出来た車だった。
だが、何が味があるのかという
と、RZ1型のほうが断然味があっ
た。
そして、走りとしてのマシンの
完成度においては世紀の失敗作
だったガンマより遥かにRZRは
出来が良かった。
ガンマはこれまた世紀の失敗作
システムのアンチノーズダイブ
と開発途上の不完全16インチの
せいで、寝かしたらラインを変え
られない二輪だった。
ヤマハRZRはヒラヒラどうとで
も旋回中にラインを乗り屋が変
えられた。
スズキガンマは、いろいろな
認可を初めて通したという点で
歴史的な車なのであり、二輪と
しての能力はヤマハのほうが
遥かに高かった。
だが、実は公道市販車でもレー
サーでも、抜群の完成度を持っ
ていたのはカワサキだった。
しかし、カワサキは会社の二輪
部門が閉鎖検討される程に人気
が無く、売れなかった。
車はとても良いのに。
カワサキはごくごく一部のカワ
サキファンのみが乗っていた。
今のようにホンダさえも抜いて
カワサキが国産全社で売り上げ
トップなどというのは80年代に
は考えられなかった。
カワサキは社是をかけてゼファー
400を作り、大爆発ヒットによ
り川崎重工の二輪部門が残され
た。
カワサキはよく壊れたが、今は
かなり耐久性もあるしっかりと
した車作りをしており(実は
90年代からそう)、トップ人気
のメーカーに最下位からのし
上がった。

RZRはレーサーレプリカとも
異なるオールド路線の車で、
非常に良い出来だった。
ただ、「クルマのおもしろさ」
で言うなら、古いRZ1型がダン
トツの良さだった。


そして、実は88NSRよりも
加速も旋回も速かったカワサキ
の88KR-1は、全社中一番良い
車であったのに、全く売れなか
った。
NSRが24000台なのに、KR-1
はたった6000台しか製造され
なかったのである。
何が「良い車」なのか、ほんと
わからないというオハナシ。

だが、歴史を俯瞰するに「人気
=良い車」ではない事だけは確
かだろう。
御用雑誌や紐付きネットレビュー
などは、いい事しか書かないお為
ごかしの裸の王様ヨイショ記事
ばかりなので、鵜呑みにする
は危険。


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