長野県の「歴史公文書」、管理体制強化を 瀬畑源・龍谷大准教授が松本で講演

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条例制定や審議の経過を、公開された記録や自身の経験から説明した瀬畑源准教授=13日、松本市

 歴史的に重要な「歴史公文書」など県の公文書管理の現状について、瀬畑源(はじめ)・龍谷大法学部准教授(47)=日本近現代史=がこのほど、信濃史学会が松本市で開いた記念講演会に登壇した。県公文書審議会委員を務めており、県公文書管理条例の制定や昨年度初めて行った歴史公文書の選別の経過を説明。移管先となっている県立歴史館の体制強化や、審議会に至る前段階での選別の必要性を強調した。

 条例により、保存期間を過ぎた文書の廃棄が妥当かどうか、審議会(委員5人)が事実上の最終判断を行うことに。昨年度は審議対象のファイルが7万余に及び、主に瀬畑さんら2人が3千ファイル以上を現物確認、2300点余りを廃棄不適当とした。

 歴史公文書の基準はあるが…

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