“難所の峠”トンネルようやく貫通 静岡〜長野間が30分→6分に 計画から40年の悲願[2023/06/02 12:02]
先週、長野県と静岡県をつなぐ「青崩峠トンネル」が貫通しました。工事が極めて難しく、計画が持ち上がってから、実に40年が経ってからの悲願達成。トンネルが開通すると、どんなメリットがあるのでしょうか?
■静岡〜長野間 道路の行き来 30分→6分に
立ちはだかる壁に掘削工事を行う大型重機。やがて、小さな穴から光がうっすらと差し込んできました。
先月26日、長野県飯田市と静岡県浜松市を結ぶ三遠南信自動車道で、最大の難所と言われる「青崩峠トンネル」が貫通した瞬間です。
長さ4998メートルの掘削工事にかかった期間は、実に4年以上。工事が困難を極めた理由は、「青崩」というその名前が示していました。
国交省飯田国道事務所・浅井直実副所長:「トンネルの東側に中央構造線という大きな断層が存在していました。今もまだ活動を続けている。青崩峠付近に含まれる岩石が、中央構造線の影響を受けてもろく崩れやすい」
地表からの深さは最大610メートル。トンネル本体にかかる圧力も大きかったため、コンクリートの強度を通常のおよそ3倍まで高める必要がありました。
計画が持ち上がって40年。地元住民らの悲願でもあるこのトンネルが開通すると、これまで30分かかっていた飯田市と浜松市をつなぐ道路の行き来はわずか6分ほどに短縮できるといいます。
浅井副所長:「(浜松市でとれた)魚介類だとか生鮮食品とか新鮮なまま飯田市内に届きますし。飯田市とか南信州は果物が色んなものがおいしくとれますから。そういうものも新鮮なうちに、浜松のほうに出荷できるのではないかと。そういう意味では、両市の皆さんも恩恵というか効果があると思う」
(「グッド!モーニング」2023年6月2日放送分より)
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