ローカル版導入

Last-modified: 2023-05-31 (水) 20:09:24
 

インストール前の事前知識

ローカル環境(自分のパソコン)でAIイラスト生成する環境を構築するには結構パソコンのパワーが必要になります。
まずは自分のPC環境をチェックだ!
詳しくはこちら⇒pc_spec

本家の説明はこちら。
https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui#automatic-installation-on-windows
ここでは、その内容を初心者向けに説明していく。

要求OS: Windows 10または11
要求VRAM: 4GB(12GB以上を推奨)
大きければ大きいほど良い。VRAMが大きければ画像生成を並列で行って速く出来たり、キャラクターを学習させる機能(8GB~12GB以上のVRAMが必要)が使えたりする。4GBでは動作ギリギリなので、速度を犠牲にしてメモリを節約するオプションと組み合わせる必要があるかもしれない。
参考: VRAMの説明・VRAM容量の調べ方(ドスパラ)
参考: よくある質問#グラボは何を買えばいい?
タスクマネージャーで自分のPCのスペックを確認しておこう。
taskmgr.png
temp4_VRAM.png
ハードディスク/SSDの空き容量: 10GB以上
大きければ大きいほど良い。モデルデータ1つにつき数GBあるので、なるべく余裕を持って数十GBの空き容量がある場所を選ぼう。

以降の手順を始める前に、拡張子を表示する設定にしておこう。
エクスプローラーを開き、画面上部の「表示」タブをクリックし、「ファイル名拡張子」にチェックを入れた状態にする。

ex8.png

モデルについて を参照。
自分の好みに合わせて、最低1つ以上のモデルを入手する。
モデルは複数入手しても構わない。あとでどれを使うか選択できるので。

AUTOMATIC1111のWebUIを使うには、Python 3.10.6のインストールが必要(2023年2月11日現在)。
参考: よくある質問#Pythonのバージョンは何が良い?○○だと駄目なの?

Windows installer (64-bit)をダウンロードする。

 Python 3.10.6のダウンロードページ
 https://www.python.org/downloads/release/python-3106/
 Windows installer (64-bit)の直リンク:
 https://www.python.org/ftp/python/3.10.6/python-3.10.6-amd64.exe

 注意:32-bit版の方をインストールしているとWebUIは動作しない。

Windows installer を実行する。
 項目は何も変えずにNextを押していけばOKだが、
 最初の画面で「Add Python 3.10 to PATH」に必ずチェックを入れること。入れそびれると後で設定し直すことになる
 python_installer.png

Gitのダウンロードページ:
https://git-scm.com/download/win
Click here to downloadと書かれたリンクをクリックして最新版をダウンロードする。
インストーラーを起動すると設定項目がたくさん表示されるが、何も変えずにNextを押していけばOK。

PythonとGitがインストールできたら、WebUIをインストールする場所を決めよう。
空き容量さえあればどこでも大丈夫だが、ファイルパスが長くならないように浅めの階層を選んだほうが良い。また、フォルダ名に日本語を含んでいると後々エラーの原因になる可能性があるため使わないほうが良い。

このガイドでは、例としてDドライブの直下にsdという名前のフォルダを作成する。画像はエクスプローラーの画面でsdフォルダを開いた状態。

ex1.png

アドレスバーをクリックし、半角入力になっていることを確認し、cmdと入力してEnterキーを押す。

ex2.png

すると、開いていたフォルダを現在位置として、コマンドプロンプトの画面が表示される。

ex3.png

この画面で、

git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git

と入力して(コピペでOK)Enterキーを押す。

sdフォルダにstable-diffusion-webuiフォルダが作成され、正常に終了した画面。

ex4.png
  • 事前にダウンロードしておいたモデルデータを「stable-diffusion-webui」内の models\Stable-diffusion の中に置く。
    例) D:\sd\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion に 7th_anime_v3_A.safetensors を置いた。
    ex5.png
モデルを1個も置かないまま次の「手順6」に進むとどうなる?

モデルを1個も置かないまま次の「手順6」に進むとどうなる?
起動時にモデルが1つも存在してない場合には、下記のモデルが自動的にダウンロードされます。
https://huggingface.co/runwayml/stable-diffusion-v1-5/resolve/main/v1-5-pruned-emaonly.safetensors

(参考) https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui/pull/7824

親切なようですが、必ずしも良いことづくめではありません。

  • 美少女を出力するのが少々面倒なモデルなので、としあき達にはちょっとおすすめしづらい
  • 4GBあるのでダウンロードに5~10分程度かかる

以上の理由から、あらかじめ自分好みのモデルをダウンロードし、配置してから次の「手順6」に進むことをおすすめします。
 誘導→モデルについて

「stable-diffusion-webui」内の「webui-user.bat」をダブルクリックし、実行する。ファイルが見つからない場合は、この手順に戻って、拡張子が表示されるように設定しよう。
初回は自動で必要なものをダウンロードしたりインストールしたりする。操作は必要ないが、これに数十分、あるいはもっと時間がかかる場合があるので気長に待とう。

コマンドプロンプトの画面が以下の表示まで進んだら起動完了。
注: 2023/02/11~13にインストールした人はエラーに遭遇する可能性がある。こちらを参照。

Running on local URL:  http://127.0.0.1:7860

To create a public link, set `share=True` in `launch()`.

ブラウザから「http://127.0.0.1:7860」へアクセスすれば画像生成ができるようになる。

WebUIは、コマンドプロンプトのウィンドウを閉じた時に終了する。ブラウザのタブを閉じるだけだとWebUIを終了したことにはならないので注意。再度WebUIを起動する場合は、webui-user.batの実行から行う。
URLは変わらないのでブックマークしておくのが良い。

なお、WebUIは頻繁にアップデートが行われているため、運が悪いとエラーに遭遇してしまうこともある
その場合はこのガイド下部のトラブルシューティングや、エラー解決メモのページを参照してほしい。それでも解決できなかったらとしあきに相談しよう。

Xformersは画像生成などの処理を高速化してくれる。ただし、あまりにも古いグラボだと対応していなかったりする。

WebUIのフォルダを開き、webui-user.batを右クリックし、編集をクリックする。
メモ帳の画面が表示される。set COMMANDLINE_ARGS=と書かれた行に「--xformers」を追記する。

set COMMANDLINE_ARGS=--xformers

編集したら上書き保存(Ctrl+S)してメモ帳を閉じる。
これでXformersが有効になり、WebUIの起動時にXformersがまだインストールされていない場合は自動でインストールされる。

一連の操作を録画してYouTubeにアップロードした。特に解説や編集は行っていないが、自分が行っている操作が正しいかどうかを比較するのに使ってほしい。
フルスクリーンにして画質を1080p、Altキー+Tabキーで自分の画面と切り替えながら見ることができると思う。

loading...

「続行するには何かキーを押してください」と表示されてWebUIが勝手に終了してしまった場合の対処法。
その直前に表示されているテキストを読んで、対応する項目をチェックしよう。

「Add Python to PATH」にチェックを入れ忘れたとかで Python へのパスが通っていない場合、以下のエラーメッセージが表示される。

Couldn't launch python

exit code: 9009

stderr:
Python was not found but can be installed from the Microsoft Store: https://go.microsoft.com/fwlink?linkID=2082640
Launch unsuccessful. Exiting.
続行するには何かキーを押してください . . .

Pythonのインストーラーをもう一度起動して設定し直す手順を説明する。

インストーラーを起動し、Modifyをクリックする。

ins1.png

Optional Featuresの項目はそのままにしてNextをクリックする。

ins2.png

Add Python to environment variablesにチェックを入れて、Installをクリックする。これでPythonが動くようになるはずだ。

ins3.png

コマンドプロンプトで「python -V」と入力すると、Pythonのバージョンが表示される。ここでは、Pythonのバージョン3.10.6が呼び出されていることがわかる。

cmd1.png

こちらのリンク先に書かれている対処法を参照。
不具合は修正済みなので、最初からとしあきdiffusion/ローカル版導入のページに書かれている手順通りにインストールしていればこのエラーに遭遇することはない。

GTX16xxユーザー向け を参照。

エラー相談用のDiscordアカウントを用意しました。
いつまで続けるかはわかりませんが、何らかのエラーで困っている人はDiscord(捨て垢でもなんでも可)でフレンド申請してDMで質問してください。
ユーザー名は「ToshiakiGPT#4264」です。(中身は人間)

(2023/3/27)
※今はちょっと混んでいる状況です。先に相談された方を優先して対応しているため、数日待っていただくことがあるかもしれません。ご理解いただけると嬉しいです。まずは必要な情報をいくつか確認させてもらった後、順番に対応していきます。

お約束:
・ToshiakiGPTについて口にしてはならない
・エラー解決に関する相談のみ(「〇〇する方法が分からない」等のエラー解決と直接関係ない質問は不可)
エラー画面をスクショする方法を把握しておくこと
コマンドプロンプトに表示されている文字列をコピーする方法を把握しておくこと
エラー解決メモを先に調べること
・チャットして分かったことやエラーのスクショを、場合によってはWikiのエラー解決メモの充実のために使うことに同意してくれること(もちろんユーザー名などは隠します)
・もし、他のサイトの手順に従ってインストールしようとした際にエラーが発生し、このページにたどり着いた場合は、以下の手順に従って操作をやり直してください。

  1. Python 3.10.6の64bit版以外のバージョンがインストールされている場合は、アンインストールを行ってください。
  2. このページの導入手順に従って、PythonとWebUIを再度インストールしてください。
  3. WebUIをインストールする場所は、失敗したものとは異なる新しい場所を選択してください。また、パス名にはカッコや空白などの特殊文字を含めないようにしてください。

最新の10件を表示しています。コメントページを参照

  • 最新版の1111は自動でモデルをインストールするので、エラーにならないです。https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui/blame/1b63afbedc7789c0eb9a4742b780ab304d7a9caf/modules/sd_models.py#L113 -- 2023-04-03 (月) 22:03:16
    • そうですね。情報ありがとうございます。私の方でも検証済みです。修正しておきました。 -- 2023-04-04 (火) 23:22:57
  • set COMMANDLINE_ARGS=--autolaunchとすると、WebUIが起動したタイミングで自動でブラウザを開いてくれます。--xformersと一緒に使いたい場合は、スペースで区切ってset COMMANDLINE_ARGS=--autolaunch --xformersで。 -- 2023-04-03 (月) 23:22:28
  • 使ってたsd_uebuiをHドライブ入れててwindows10を再インストールしてgitちpython3.10.6を入れたんだけど、venv "H:\sd.webui@\webui\venv\Scripts\Python.exe"No Python at '"C:\Users\***\AppData\Local\Programs\Python\Python310\python.exe'続行するには何かキーを押してください . . .とエラーが出てしまったんだけどどうすればきどうするようになりますか? -- 2023-04-05 (水) 08:23:32
    • OSを再インストールしてエラーが出るなら要するにStable diffusionを再インストールって意味だと思う。 -- 2023-04-06 (木) 04:13:01
  • DiffusionWrapper has 859.52 M params.で止まり、進行しなくなる。エラー表記はなし。 -- 2023-04-06 (木) 01:27:58
    • https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui/issues/7901
      こちらに書かれてますが
      、stable-diffusion-webui\venv\Lib\site-packages\huggingface_hub\file_download.py
      ※見つからなければファイル名で検索
      の中のblob_path = os.path.join(storage_folder, "blobs", etag)のetagをetag[3:]と書き換えることで解決するかもしれません。 -- 2023-04-06 (木) 02:51:31
    • ここで解決できました!>https://github-com.translate.goog/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui/issues/7901?_x_tr_sl=auto&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja -- 2023-04-06 (木) 03:11:36
    • この通りやって見たのですが解決しません。Python 3.10.6 (tags/v3.10.6:9c7b4bd, Aug 1 2022, 21:53:49) [MSC v.1932 64 bit (AMD64)]Commit hash: 22bcc7be428c94e9408f589966c2040187245d81Installing requirements for Web UILaunching Web UI with arguments:No module 'xformers'. Proceeding without it.Loading weights [bd83b90a2e] from C:\sd.webui\webui\models\Stable-diffusion\Counterfeit-V2.5.safetensorsCreating model from config: C:\sd.webui\webui\configs\v1-inference.yamlLatentDiffusion: Running in eps-prediction modeDiffusionWrapper has 859.52 M params.と、なります。解決策はありますか? -- 2023-04-06 (木) 05:26:56
  • file_download.pyを開く事ができません。 -- 2023-04-06 (木) 05:44:17
    • メモ帳など、テキストエディタで開いてみてください。 -- 2023-04-06 (木) 22:01:13
  • Cドライブがいっぱいになってきたので、Dドライブを増設してwebUIのフォルダを移動させたいのですが、そのまままるごと移動させるとパスで不具合が出たりするでしょうか?最初から入れ直した方がいいのかな? -- 2023-05-03 (水) 04:18:51
    • 2点注意してください。1つは、DドライブのファイルシステムがNTFSになっていることを確認すること。FAT32やexFATでは、GITの都合上、1111の動作に支障をきたすからです。
       (参考) エラー解決メモ#kaace0eb
      もう1つは、config.jsonの内容です。メモ帳などのテキストエディタで開いて、内容を確認してください。LoRAやControlNet絡みで、絶対パスが記述されている場合があるからです。webuiのフォルダを移動させた後に、そのパスが存在しなくなり、エラーを吐いてしまう…という場合がありますありました(そういうとしあきがたまにいますいました)。
       (参考) エラー解決メモ#t94c36c9 -- 2023-05-03 (水) 04:43:45
      • ありがとうございます!めちゃくちゃ助かります!! -- 2023-05-03 (水) 14:57:09
  • Couldn't launch pythonでエラー吐いて、書いてある通りにやりなおしてもパスが通らなかった。ので一度Pythonをアンインストールして、今度はMicrosoftStoreでPython3.10をインストールしたら手順通りにいけた。 -- 2023-05-03 (水) 04:33:00
  • とても分かり易くて無事に導入できました。ありがとうとしあき。 -- 2023-05-27 (土) 16:01:29
  • コメント失礼します。インストールできなくてにっちもさっちもいかずコメントさせてください。
    ”Model loaded in 12.8s (calculate hash: 9.2s, load weights from disk: 0.2s, create model: 0.4s, apply weights to model: 0.6s, apply half(): 0.6s, move model to device: 0.7s, load textual inversion embeddings: 1.1s).”
    Cドライブに変えたり試行錯誤しましたが毎回必ず上記の部分で止まってしまい、そこから進みません…。何か考えられる原因や手立てがあれば教えて頂けると幸いです_(._.)_よろしくお願いしますm(__)m -- K4C? 2023-05-29 (月) 17:44:45New
  • GPU0とGPU1とあって、GPU1の方はNVIDA どっちも4GBなんですが、快適に動きますか? -- 2023-05-30 (火) 18:44:57New
    • 4GBというと動作そのものが厳しいレベルです。
      GPU0,GPU1というと、おそらくマルチGPUか、CPU内蔵グラフィックだと思います。世の中には、GPU2個使って8GB相当にする方法もなくはないですが、仮にできたとしても2GPUの構築作業が、快適どころか苦痛でしょう。しかも、8GBは快適ではないです。2つ併せたら各GPU連携のために8GBフルに使えず、結論、100%快適ではないです。 -- 2023-05-31 (水) 20:09:24New

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