日本でも人気のトランプゲームの1つがポーカーです。
でもこのポーカーにはいくつもの種類があるのをご存知でしょうか。
知らずにいると、正式な場所で遊ぶときに戸惑うことになるかも。
ここでは、日本で一般的なポーカーの基本ルールと覚えておくべき役一覧、そして世界で人気のポーカーをご紹介します。
【ポーカー】ルール ドローポーカー
ポーカーの種類はローカルルールも含めると膨大な数ですが、大きく分類すると3種類になります。
それはホールデムポーカー系とドローポーカー系、スタッドポーカー系。
日本でポーカーといえば、ほとんどの場合、ドローポーカーのことになります。
そこでまずは、ドローポーカーの基本的なルールからご紹介しましょう。
ゲームの目的
ドローポーカーは、配られた5枚のカードで強い手札を作るというゲームです。
いらないカードは1回(ルールによっては複数回)交換可能。
手札には「役」があり、最も強い手札を作って勝った人が、他の人から集められたチップを手に入れることができます。
使うカード
ドローポーカーで使うのは1組のトランプ。
一般的にはジョーカーを除いた52枚のカードを使いますが、ジョーカーを何にでも使えるワイルドカードとして使うルールもあります。
ゲームスタートの流れ
参加人数は2人から7人が一般的。
まずはカードを配るディーラー(親)を決めます。
次に全員がアンティを場に支払い。これは参加料となるチップで、勝った人が取ることになるものです。
ディーラーは自分の左隣から時計回りにカードを5枚ずつ配り、残ったカードは山札として中央へ置きます。
ベッティングラウンド
それぞれが自分の5枚のカードを確認したら、賭けるか降りるかを決めるベッティングラウンドになります。
順番はディーラーの次のプレイヤーから時計回り。
次の行動の中から、どうするかを1人ずつ選びます。
・ベット=チップを賭ける
・コール=ベットした相手と同じ金額をベットする
・チェック=誰もベットしていない場合、ベットせずにパスする
・レイズ=ベット額をさらに上乗せして賭ける
・フォールド=ゲームから降りる
最初のプレイヤーがチェックやフォールドをせずにベットしたとき、その後のプレイヤーは、それより低い額を賭けることはできません。
手札を見て勝てないと感じた時はフォールドしてゲームから降り、参加する場合はコールして同じ額を賭けるか、レイズして上乗せした額を賭けていきます。
そして誰かがレイズした場合は、もう一周。
他のプレイヤーはコールして掛け金を同額にするか、さらにレイズするか、フォールドして降りるかを決めます。
もしプレイヤー全員がフォールドして最後に一人だけ残った場合は、そのプレイヤーの勝利。場に出たチップを総取りできます。
手札の交換
ベッティングラウンドが終わったら、山札から手札を交換。
役に不要だと思うカードを捨てて、山札から同じ枚数を取ります。
手持ちのカードで強い役が完成していれば交換しなくてもOKです。
ベッティングラウンド(2回目)
次は最終的な賭けとなる2回目のベッティングラウンド。
1回目と同じように、残っているプレイヤーで時計回りにコールやレイズなどを行なっていきます。
ベットまたはレイズした1人のプレイヤー以外が全員フォールドしたら、ゲーム終了。そのプレイヤーが場に出ているチップを総取りします。
ショーダウン
2回目のベッティングラウンドで2人以上残ったら、ショーダウンで勝敗を決めます。
ショーダウンは手札を見せ合うこと。
一番強い手札を持ったプレイヤーが場に出ているチップを総取りします。
ポーカーの役
ポーカーの勝負で重要な役には、強いものから順に以下のものがあります。
・ファイブカード:同じ数字のカード4枚+ジョーカー
・ロイヤルフラッシュ:同じマークで10・J・Q・K・Aの連続
・ストレートフラッシュ:同じマークで5つ連続した数字
・フォーカード:同じ数字のカード4枚
・フルハウス:同じ数字のカード3枚と、別の同じ数字のカード2枚
・フラッシュ:すべて同じマーク
・ストレート:5つ連続した数字
・スリーカード:同じ数字のカード3枚
・ツー・ペア:同じ数字のカード2枚が2組
・ワン・ペア:同じ数字のカード2枚が1組
・ハイカード:役が何も揃わないこと。別名ノー・ペア、豚
ファイブカードはジョーカーもありにしたときだけ可能な役。
強い役ほど発生する確率が低く、例えばロイヤルフラッシュの発生確率は0.00015%です。
また同じ役だったときは数字の大きい方が勝ち。
Aは数字の1ではなくKより上で、最も弱いカードは2になります。
ブラフ
ポーカーはベッティングラウンドで自分以外の全員がフォールドしてしまえば勝ちとなります。
そこで重要になるのが、自分の手札は強いと思わせるブラフ(騙し)です。
極端な場合、ハイカードでもブラフがうまければ勝てることに。
役を作る能力よりもブラフの方がずっと重要だと言えるのがポーカーなのです。
その他のポーカー
日本ではドローポーカーが一般的ですが、海外では全く違うポーカーが人気。
ドローポーカー以外のポーカーを知っておけば、楽しみが広がるかもしれません。
ホールデムポーカー
ホールデムポーカーは手札をホールドし、交換しないポーカー。
そしてコミュニティカードという参加プレイヤー共通のカードがあり、そのコミュニティカードと自分の手札を組み合わせて役を作ります。
全員に見えているコミュニティカードがあるため、どのような役ができるかある程度読めるのが特徴。
このためブラフがさらに重要になります。
代表的なものはテキサスホールデムというポーカーです。
手札は2枚で最初のコミュニティカードは3枚。ベットかフォールドをしながらコミュニティカードが5枚まで増えていき、最終的に2枚の手札と5枚のコミュニティカードの中から5枚を選んで役を作ります。
このテキサスホールデムが、世界のポーカーの主流です。
スタッドポーカー
スタッドポーカーは自分の手札を何枚かオープンにして相手プレイヤーに見える状態にするポーカー。
例えば代表的なセブンカードスタッドの場合、クローズな手札2枚とオープンな手札1枚が配られたところでベットかフォールド。
さらにオープンな手札が配られてベットかフォールドを繰り返し、最後にクローズな手札を配って合計7枚にします。
つまり見えている手札が4枚で見えていない手札が3枚。
ここから5枚を選んで役を作るのです。
運と戦略、駆け引きすべてが必要な セブンカードスタッドは、最もタフなポーカーと言われています。
まとめ
さまざまな種類があるポーカー。
ブラフの能力が覚醒すれば、面白さは倍増するはずです。
日本で人気のドローポーカーに慣れてきたら、テキサスホールデムやセブンカードスタッドなどに挑戦してみるのもよいかもしれません。