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吉川茉優 生バンドによる生誕ソロライブ、アプガ(2)鍛治島彩&高萩千夏がゲスト出演

音楽 公開日:2023/05/29 1
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吉川茉優(よしかわまゆ)が、5月28日(日)に東京・表参道GROUNDで、25歳の生誕ライブ『吉川茉優 Born Hungry"25th BirthdayLIVE"』を開催した。


昨年5月にアップアップガールズ(2)(以下、アプガ(2))を卒業し、ソロ活動を始動した吉川。これまで、自身で作詞した楽曲の配信リリースや、吉川友とのジョイント曲「Unfamiliar」を発表するなど、ソロアーティストとして着実に一歩一歩成長を遂げてきた。今までライブ活動は、ゲスト出演やイベント出演などが中心だったが、今回、初の生バンド編成でソロのライブを行うこととなった。また、吉川の大切な1日を祝うために、アプガ(2)時代の盟友である鍛治島彩が1部の公演、高萩千夏が2部の公演にゲスト参加した。ここでは、1部の公演の模様を中心にレポートしていこう。



大勢のファンの前に、薄ピンクと白を基調としたストリート系カジュアルの衣装で登場した吉川は、「黄色」(作詞:吉川茉優 作曲:Mitsuo)からライブをスタート。ギター・楢原英介、キーボード・櫻井純気、マニピュレーター・新山俊也という編成のバンドとともに、彼女は複雑な恋愛の想いをしなやかなボーカルで歌唱した。


吉川は「今日で25歳になりました吉川茉優です!」と笑顔で挨拶。「今日は素敵なバンドメンバーさんと素敵な時間をお送りしたいです。私も今日をすごく楽しみにしていたので、みなさん最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」とライブへの意気込みを口にした。


ここで、吉川は新曲を初披露する。「今回、初めて男性目線の歌詞を作ってみました。好きな人になかなか思いを伝えられない、ちょっと勇気のないけどかわいらしい男の子目線の曲になっているので、ぜひ歌詞にも注目して聴いてください」と曲紹介し、新曲「言えないリクエスト」(作詞:吉川茉優 作曲:Mitsuo)が披露される。軽快なピアノとギターサウンドで、彼女は初恋のウキウキ感を高いキーのボーカルで歌唱した。続いて、高揚感に満ちたシンセサウンドのダンスチューン「ユメノツヅキ」(作詞:Mistuo 作曲:広瀬虎太郎)を披露。前に進んでいく強い意志を、彼女はダンスパフォーマンスを織り交ぜながら観客に届けた。そして、秋田出身の吉川の秋田愛が満載な「ババヘラ」(作詞:マチーデフ 作曲:michitomo)がドロップされる。秋田弁オンリーのラップは刺激度たっぷり。彼女のノリノリのパフォーマンスに、観客も熱いテンションで盛り上がった。


吉川は、様々なタイプの楽曲をスムーズに自由自在に歌いこなしていく。もともと歌唱力の高かった彼女だが、歌のスキルはこの1年でさらに磨きがかかったようだ。


MCで彼女は、ライブタイトルにある“Born Hungry”に込めた思いを語っていく。「“Born Hungry”は、生まれながらにして空腹って意味なんですけど、私、基本的にハングリー精神多めの人だなと最近気付いたんです。12歳でアイドルの世界に入ってから、常に夢を持っていて「まだまだ上に行ってやるぞ!」って気持ちがずっと途切れないんです。それって意外とすごいことかなと思ったんですよ。なので、25歳という大人になってもハングリー精神を忘れないで行こうって気持ちを込めてこのタイトルにしました」と、大人になっても夢を持ち続け、まだまだ上を目指して行く気持ちを口にした。


さらに彼女は、25歳の目標を語る。「25歳の目標は、やっぱりアルバム出したいですね。ソロの曲が増えてこうしてライブができるようになって、次はアルバムを出して、みんなの手元に私のCDを届けられるようになりたいです。あと、今日は生誕ライブって言いつつがっつりライブをやらせてもらってるんですけど、本格的な単独ライブをやりたいです。そうやって、大人になっても夢をどんどん追いかける“Born Hungry”精神で、私はこれからもやって行こうと思います!」と、25歳の野望を語った。


ライブに戻ると、ソロアイドルとして活躍する事務所の先輩である吉川友の「華麗なる大変身」のカバーを披露。続けて、吉川友とのジョイント曲「Unfamiliar」(作詞:吉川茉優 作曲:奥脇達也)を歌唱した。さらに彼女は、切ない恋の想いが詰まった「恋藍」(作詞:吉川茉優 作曲:michitomo)を届ける。感情のこもった彼女のボーカルに、観客はグッと耳を傾けた。


ここで、吉川の生誕祝いに駆けつけたゲストの鍛治島彩がステージに登場。「まーちゃん、おめでとう!」と声を上げた鍛治島は、特技の鼻リコーダーで「ハッピーバースデー」を演奏。そして2人は、鍛治島が作曲した彼女のソロ曲「光れ!涙!」を歌唱する。高いキーの吉川と低いキーの鍛治島の歌声が、絶妙なマッチングを見せる。息の合った2人の熱いパフォーマンスに、観客も歓声を上げて盛り上がった。


鍛治島との共演を終えた吉川は、アコースティックコーナーを届ける。彼女は、楢原のギターをバックにアプガ(2)の楽曲「初恋Ding Dong」をボサノバアレンジで歌唱。ソロ曲「甘雨」(作詞:吉川茉優 作曲:Mitsuo)をしっとりと聴かせ、アプガ(2)の楽曲「セメテセメテ」を伸びやかな歌声で歌唱した。


ライブ後半戦は、もうひとつの初披露の新曲「trip」(作詞:吉川茉優 作曲:Mitsuo)から始まる。「これからは夏ブロックに入ります。みんな、夏好きだよね? 私も夏好きです。次の曲は、夏に旅行したくなるような、ウキウキな気持ちになっちゃう曲です」と、彼女は曲紹介した。ラテンフレイバーの「trip」は、爽やかなメロディとリズム感が心地いい、夏を涼しく過ごせるようなミディアムチューンだ。続いて吉川は、アップアップガールズ(仮)の「メチャキュン♡サマー( ´ ▽ ` )ノ」を歌唱し、夏の恋のキラキラ感をしっかりと観客に伝える。そして、ごきげんなサマーチューン「夏兎」(作詞・作曲:吉川茉優)をドロップ。弾けるように歌う吉川は、観客と一緒にタオルを回して会場のボルテージをグングン高めた。


ライブも残すところあと1曲となったところで、吉川は「今日で25歳になりました。まーちゃんは、これからも大好きな歌、大好きなライブ、みんなで作る空間を、もっともっと作っていけるようにがんばっていきます!」と今後の抱負を語る。すると、いきなり「ハッピーバースデー」がピアノ演奏され、鍛治島が鼻リコーダーを演奏しながら再びステージに登場し、観客も「ハッピーバースデー」を合唱する。会場全体で吉川をサプライズでお祝いすると、彼女は喜びの表情を見せた。そして、急遽、鍛治島が鼻リコーダーで演奏に加わってラストナンバー「love rescue」(作詞:吉川茉優 作曲:後藤裕亮)が披露される。疾走感溢れるロックチューンで、吉川も観客もブチアガり、強烈な盛り上がりとなってフィニッシュ。


吉川は「みなさん、今日はライブに来てくれてありがとうございます。私はひとりで生バンドのライブをさせてもらうことが初めてだったし、未知数なことがたくさんありました。でも、でもすごく楽しい楽しい時間になりました。みんなも楽しんでくれてたらうれしいです! みなさん、25歳の吉川茉優もよろしくお願いします!」と声を上げ、ライブは締め括られた。


2部の公演では、アプガ(2)の高萩がゲスト参加し、高萩のソロ曲「未来の合図」を2人で歌唱。久々に共演した高萩が、ソロでがんばる吉川を見て思わず感涙する場面も見られた。また吉川は、ダンスをフィーチャーした「Keep Shining」「showtime」などを披露し、1部の公演とはまた違った姿を見せた。吉川は「歌とダンス、両方で魅せられるアーティストになっていきたい」という思いも語った。


ライブを通じて、かっこよさ、かわいさ、切なさを、ひとりで見事に見せ切った吉川茉優。ソロアーティストとしての成長と、これからの期待感がしっかりと伝わる今回のライブだった。吉川茉優が、次はどんな楽曲で楽しませてくれるのか、彼女の今後の動きにぜひ期待して欲しい。


※本記事は掲載時点の情報です。

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