昭和18年、中国で出版、昭和21年、日本で翻訳出版 蒋介石著「中国の命運」
昭和3年の済南事件は、中国軍が日本軍との協定を破り非武装の民間人を虐殺、駆けつけた日本軍に撃退されたにもかかわらず侮辱されたと記し、昭和12年の南京については、陥落前に中国の友好国であったドイツを介して日本から和平工作が行われたと記されるのみで、陥落後の南京虐殺についての記述は一切ありません。戦後の日本はGHQによる検閲が行われており、私信すら開封検閲されていました。そのような時代ですから、翻訳時に蒋介石の著作を書き換えることは考えられず、南京虐殺については、疑問を抱かざるを得ません。