今回はデュワーズのカスクシリーズの新作、ジャパニーズスムーズを飲んでみます。
最初はラム酒樽を使ったカリビアンスムーズ、次にメスカル樽を使ったイリーガルスムーズ、そしてポートワイン樽を使ったポルトガルスムーズをリリースしました。
そして2023年5月23日に、第4弾となるジャパニーズスムーズがリリースされました。
フィニッシュに使われる樽はミズナラの樽です。
ミズナラは日本原産の木であり、樽材に使われるホワイトオーク(ヨーロッパナラ)と同じブナ科コナラ属に分類されます。
日本が第二次世界大戦によってヨーロッパからホワイトオークの輸入が止められた際に代替に使われました。
しかし水漏れしやすく樽として成形するには技術が求められた上に、新樽では強い香りがついてしまい、熟成させて飲むには厳しい問題があります。
何度か繰り返し使うことによって香りが穏やかになっていき、香木を思わせる独特の香りが得られることから、ジャパニーズウイスキー人気が海外で火がついて以降、ミズナラ樽を使う海外のメーカーも増えていきました。
なお、樽材と加工については公表されていません。
液色は少々薄めの琥珀色です。
味わいは、アルコールからの辛みがそれなりに強く、その後は酸味、苦みへと変わります。
味わいは、スパイシーさが多少感じられ、その後は酸味、甘みと続きます。
味わいは、軽く苦みがあるものの、後から甘みが全体を支配していきます。
この香りを堪能したいのであれば、トゥワイスアップかロックで飲むほうがいいでしょう。
そういう意味で、ジャパニーズスムーズは今までのカスクシリーズに比べると個性が強く感じられないといえます。
700mLアルコール度数40度、価格は2500円ほど。
ミズナラ樽で後熟したボトル
デュワーズは2021年から、8年熟成した原酒をブレンドした後、特定の樽を使ってフィニッシュ(後熟)して香り付けを行うカスクシリーズを出しています。最初はラム酒樽を使ったカリビアンスムーズ、次にメスカル樽を使ったイリーガルスムーズ、そしてポートワイン樽を使ったポルトガルスムーズをリリースしました。
そして2023年5月23日に、第4弾となるジャパニーズスムーズがリリースされました。
フィニッシュに使われる樽はミズナラの樽です。
ミズナラは日本原産の木であり、樽材に使われるホワイトオーク(ヨーロッパナラ)と同じブナ科コナラ属に分類されます。
日本が第二次世界大戦によってヨーロッパからホワイトオークの輸入が止められた際に代替に使われました。
しかし水漏れしやすく樽として成形するには技術が求められた上に、新樽では強い香りがついてしまい、熟成させて飲むには厳しい問題があります。
何度か繰り返し使うことによって香りが穏やかになっていき、香木を思わせる独特の香りが得られることから、ジャパニーズウイスキー人気が海外で火がついて以降、ミズナラ樽を使う海外のメーカーも増えていきました。
なお、樽材と加工については公表されていません。
テイスティング
グラスからの香り、液色
グラスからはリンゴの香りが強く感じられます。ミズナラ樽由来の香木の香りはあまり感じ取れません。液色は少々薄めの琥珀色です。
ストレート
先にリンゴ、レーズンの香りが感じられ、黒コショウ、シナモン、バニラと続き、ほのかに白檀の香りが得られます。味わいは、アルコールからの辛みがそれなりに強く、その後は酸味、苦みへと変わります。
ロック
白檀のような香りが先にやってきて、リンゴ、黒コショウ、バニラの香りが後からやってきます。味わいは、スパイシーさが多少感じられ、その後は酸味、甘みと続きます。
ハイボール
リンゴ、ブドウ、栗、そして白檀などの香木、軽いスモーキーさが続きます。味わいは、軽く苦みがあるものの、後から甘みが全体を支配していきます。
ミズナラっぽさは思ったほどはっきりしない
ミズナラ樽ならではの白檀の香りは、ストレートではとても薄く、軽く加水することでやっと顔を出します。この香りを堪能したいのであれば、トゥワイスアップかロックで飲むほうがいいでしょう。
そういう意味で、ジャパニーズスムーズは今までのカスクシリーズに比べると個性が強く感じられないといえます。
700mLアルコール度数40度、価格は2500円ほど。
<個人的評価>
- 香り B: ミズナラ樽ならではの香木の香りは、加水して現れる。それ以外はホワイトラベルとの差は少ない。
- 味わい C: ロックでスパイシーさが出るが、全体的に甘みが目立つ。
- 総評 C: ミズナラ樽の個性が薄くて少々失望する。