冬将軍と戦争と振り上げた拳と
いつから冬将軍は大量破壊兵器になったんだろうか。
エネルギー問題はそもそもちゃんと対価を払わない方が悪いし、インフラ攻撃は戦争なんだから当たり前のことではないのかね?
西側からエネルギーを買い付ければ済む話で、それをしない出来ないのは、単純にウクライナ政府の無策や無能さの証明ではないのかね?
あれだけ武器弾薬を供与して貰っていたのだから、同じようにエネルギーを買い付ければ良かったのではないのかね?
戦争優先で突っ走ればそらそうなるだろうさ。自業自得以外の何物でも無い。
だいたい毎年冬将軍は来るのだから、それを計算に入れた戦争をしない方が悪い。というか、何考えて戦争してんの?そういうレベルだろ?総力戦舐めてんの?
というより、米帝の支援があれば勝てると思っていたんだろうか。浅はかだな。米帝も欧州も自国都合が優先に決まっているんだから、いつまでもおんぶに抱っこで戦争に協力なんてしないと普通は気付きそうなモノだろうに。
それに、冬将軍に怯えているのは当事者のウクライナより支援勢力である欧州の側も同様。しかも、こっちは経済と連動するだけに危険水域の水準はウクライナ以上にシビアに判断しないといけない。
結論、ここまで引っ張ってきて落とし所を用意出来なかったウクライナのじり貧はロシアの侵略云々関係なく自業自得でそれを支持したウクライナ国民が耐えて受け入れるしかない現実さ。
国家の威信を貫いたんだからその犠牲を国民にも強いることになったという結末を自ら望んだ以上は自分のケツは自分で拭くべきだよ。
あと、ウクライナの国際法違反の数々は少なくとも正当化出来るモノではない。侵略されているからと言って何をしても良い訳ではない。ロシアが云々以前に国際法を守らないなら、それはその時点で国際社会に喧嘩を売っているのはロシアと同レベルの話であって言い逃れが出来るモノじゃない。
戦争をするなとは言わないが、戦争をする以上はルールを守ってやれという話であり、やる以上は泣き言言わずに自国がどんなに苦痛を味わおうとその責を受け止めて最後までキッチリ戦えという話なのである。
大日本帝国は支那戦線で負けていないが、矛を収めて降伏したのと同じでやめ時にしっかりやめる努力と腹の括り方は肝要だと思う。
そもそも戦争に負けている側(クラウゼヴィッツの戦争論基準)のウクライナが満額回答を求めること自体が論理的に無理である以上はドニエプル川を暫定線として停戦するのが現状尤も妥結可能な線だと思う。ロシアにとってもドニエプル川を越える能力が無く、ウクライナもこれ以上攻勢に出る余力が無いのであれば、そこが落とし所になるのは道理だろう。
日露戦争もそうだが、国内世論なんかで戦争を継続するかどうかよりも、国力と戦力に余裕があるかどうか、どの時点なら許容出来る損切りか、そこを重視すべきだ。そういう意味では奉天会戦と日本海海戦で勝利を得て攻勢限界点を弁えた大日本帝国と仲介役のアメリカ合衆国のそれは絶妙な頃合だったと言える。
ならば、冬将軍が云々とか言う前にテーブルに着くべきだろう。今を除いてウクライナに一定程度の勝利条件を満たす頃合なんて無いのだから。
それともNATO巻き込んで第三次大戦をおっぱじめるか?それなら覚悟を示して貰わないとな。その時は1943年のイタリア王国政府みたいに地中海戦線にドイツを巻き込んでおきながらさっさと降伏したアレみたいな真似をしないと誓約した上で西側の最前線として犠牲になってくれるよな?
振り上げた拳を下ろす算段もつけずに戦争なんぞやるもんじゃ無いんだよ。