【BS朝日 毎週木曜 よる9時00分放送】
京都といえば、満開の桜や色鮮やかな紅葉が名所を彩る春や秋に注目が集まりますが、新緑がまばゆいこの時期も素晴らしい絶景に出合うことができます。今回は檀れいさんが、華道「未生流笹岡」家元・笹岡隆甫さんと京都の新緑にまつわる知られざる物語を紐解きます。
初夏の京を彩る「青紅葉」。実はこの言葉が頻繁に使われるようになったのは2006年頃。その始まりとなった天龍寺の塔頭「宝厳院」へ。“青紅葉の天井”と“苔の絨毯”が広がる獅子吼の庭を見学。庭に置かれている2つの大きな岩にまつわる驚きの逸話とは?京都屈指の散歩道「哲学の道」では、家元・笹岡さんが檀さんにぜひ見て欲しい新緑スポットへと案内します。琵琶湖疏水や風情ある橋が織りなす絵画のような風景。これらの絶景を生み出しているのは桜の木々。つまり新緑の名所は、桜の名所でもあるのです。では、なぜ哲学の道に桜の木々が植えられらたのか?その理由を知るために、国の名勝に指定の庭がある「白沙村荘」へ。ここは、明治から昭和にかけて活躍した日本画家・橋本関雪の邸宅。哲学の道の新緑が誕生した驚きの経緯に檀さんは?
天皇と深いゆかりを持つ「実相院門跡」。随所で格式の高さを感じますが、明治時代には存続の危機にあったと言います。そのピンチを救ったのが「床みどり」と呼ばれる新緑だったのです。しかもそれは、ある一人のタクシードライバーにより広まったのだとか。他にも新緑の穴場も教えていただきます。人々の思いにより見出された美しい京の新緑を堪能できる1時間です。
旅人:檀れい(女優)