維新福岡、詐称ビラ配布での運転で市議候補公認取り消し

　日本維新の会は17日、来年4月に実施される福岡市議会議員選挙に、早良区から出馬することが内定していた岩本壮一郎氏（42）の公認を12月8日付で取り消したことを発表した。また、日本維新の会福岡県総支部は、岩本氏に対し3カ月の党籍停止処分を決めている。

　今年8月、前福岡市議会議員（当時維新所属）が、旧統一教会（世界平和統一家庭連合）と元衆議院議員の男性との関係を記載したビラを作成、博多区内に配布し、あたかも元衆議院議員の男性がビラを作成したかのように偽装した（「呆れた福岡市議、統一教会との関係を示す“なりすましビラ”配布」参照）。

　このなりすましビラを配布した事件で、岩本氏は前福岡市議の車を運転していた。同支部は処分理由として、市議と同じ現場にいた「道義的責任」を挙げている。

　前福岡市議は、10月26日付で日本維新の会を離党。同28日付で市議会議長あてに議員辞職願を提出し、辞職している。

　なお、岩本氏は維新福岡県総支部の処分に対し、異議申し立てを行っている。

【近藤　将勝】