愛好者急増でトラブルも続出 “犯罪者”はキャンプ場の中に
山梨県道志村のオートキャンプ場で9月21日から行方不明になった千葉県成田市の小学1年生、小倉美咲ちゃん(7)。親の気持ちを考えただけで、心が痛む。
「オートキャンプ白書2019」(日本オートキャンプ協会)によると、18年のオートキャンプ参加人口(推定値)は850万人で、12年の720万人から6年連続で前年を上回っている。
オートキャンプを含めたキャンプ関連の市場規模は四千数百億円ともいわれるが、大半が急増している若者や家族連れなどのライトキャンパーで、内外のメーカーも、その層を狙って商品開発に力を入れている。美咲ちゃんの行方不明は本当に痛ましいが、アマチュアの参加人口が増えれば、当然、トラブルも増える。アウトドア好きが全員、善人というわけでもないのだ。
実際、表沙汰にはならないトラブルも増えているようだ。
「周囲の迷惑を顧みず、ドンチャン騒ぎをするとかゴミを散らかすなんてマナー違反は日常茶飯事で、火の不始末なんてこともある。それでケンカになることも珍しくありません。最近は、ぜいたくで豪華なキャンプスタイル『グランピング』も人気で、キャンプ用品も高価になっている。キャンプ用の食器とか椅子、ランタンが盗まれたなんて話も、ちょくちょく耳にしますよ」(アウトドア誌編集者)